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【職業体験】高野山で僧侶体験
マインドフルな世界で、自身の悩みや不安に向き合う

 

9月2日(月)~9月6日(金)の5日間、和歌山県にある高野山で「僧侶体験」を開催し、N高生10名が参加しました。

高野山は現在もなお117の寺院が密集し、約1200年の信仰の歴史を秘めた宗教都市。

生徒たちは、いつもとは違う空気感の街でおこなう僧侶体験をとおして、自身の抱えている「ストレス」や「悩み」に向き合ってきました。今回は、そんな生徒たちの修行の様子と成長した姿についてお伝えします。

 

【1日目】

体験初日は高野山駅からのスタート。みんな初対面でしたが、高野山に向かうバスの中ではすぐに打ち解けていました。

 

修行の場としてこれから5日間お世話になる「三宝院」に到着すると、作務衣に着替え開校式を挙行。副住職からのお言葉をいただいた後、生徒一人ひとりが今回の僧侶体験への意気込みを語りました。

 

開校式終了後は、最初のワークショップとして自己紹介やアイスブレイクに取り組みました。

そして待ちに待った職業体験初日のご飯は「精進料理」。質素な食事のイメージとは裏腹に、意外とボリュームがありお腹いっぱいになりました。

 

夕食後は教員との個人面談や自己分析をおこない、今回の僧侶体験での目標をさらに深めながら、翌日からの修行に備えました。

 

【2日目】

いよいよ本格的に修行がスタート。朝のお勤めは早朝6時から始まります。みんな早起きは苦手で、起きることができるのか心配していましたが、全員しっかり起床し時間までに身支度を済ませ、約1時間半のお勤めを終えました。朝食の後は院内清掃が始まります。

 

 

壇上伽藍(だんじょうがらん)※へ移動し、僧侶の方と一緒に下座行(げざぎょう)をおこないました。

下座行とは僧侶の大切な仕事のひとつで、自分を低くし、人が嫌がるような仕事でも厭わずにおこなうこと。

下座行を積むことで、感謝と謙虚さを忘れないという心得を聞き、みんな真剣に取り組んでいました。

 

※壇上伽藍とは…「奥の院」とともに高野山の二大聖地とされており、金剛峯寺の中心的な場所。境内には19の建造物が立ち並ぶ。

 

仏具磨き、院内清掃、院外清掃の3つのグループに分かれて作業します。

 

下座行の終了後は、お世話になった僧侶の方々へ感謝の思いを込めて箒をお渡ししました。

 

その後昼食を済ませ、壇上伽藍にて観光案内のボランティアをおこないました。最初は見知らぬ人に声をかけることに戸惑っていた生徒たちですが、だんだんと積極的に声をかけ案内をすることができました。

 

その後、宿坊に戻りワークショップをおこないました。いよいよ「マインドフルネス※」についての学習がスタートします。

 

※マインドフルネスとは…雑念を持たず、リラックスして、ただ今だけに集中して研ぎ澄まされている状態のこと

 

【3日目】

3日目も朝のお勤めからのスタート。この日はパワースポットと呼ばれる「奥の院」へ参拝しました。

奥の院とは、真言宗開祖である弘法大師空海がいる寺院。片道約2kmの道のりには、約20万基を超える諸大名の墓石や祈念碑、慰霊碑があり、その中を歩いて奥の院を目指します。

 

奥の院参拝後、宿坊へ戻り写経に取り組みました。心を無にし、静かに机に向かっています。

 

その日の最後には、体験も3日目ということで、それぞれの中に募ってきた言葉では言い表すことのできないストレスや不安を、文字にすることで向き合うワークをおこないました。

 

【4日目】

この日は朝のお勤めを奥の院でおこないました。そのため朝の4時半には起床し、5時には宿坊を出発しました。

 

朝の奥の院の雰囲気はお昼とはまた別のものがありました。その後、宿坊へ戻り朝食をとると、授戒を受けるために会場へ移動しました。授戒とは、僧侶になる際最初に戒律を受ける儀式のことで、暗闇の中でおこなわれています。

 

午後からは阿字観(あじかん)体験をしました。

阿字観とは、真言宗における呼吸法・瞑想法で、サンスクリット語の「阿」という文字を見ながらおこないます。

 

阿字観体験終了後は宿坊へ戻り、明日の閉校式での発表に向けての準備をしました。

 

【5日目】

僧侶体験最終日を迎えました。この日も朝のお勤めから始まり、5日間お世話になった宿坊に感謝の気持ちを込め清掃をしました。

その後おこなわれた閉校式では、この5日間での学びをこれからの実生活でどのように生かしていくかを発表しました。

 

この5日間、生徒それぞれが自分の悩みと正面から向き合い、また、仲間たちの悩みを解決するため真面目に取り組んだ成果を見ることができました。

最後に副住職から激励のお言葉をいただき5日間の僧侶体験は終了となりました。

生徒たちにとって、普段では味わうことのできないとても濃い体験になったようです。

皆さん、お疲れ様でした。

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