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【職業体験】刀鍛冶を通して「日本刀のアップデート」を考えよう

 

9月17日(火)~21日(土)の5日間、岐阜県関市の「加治田刀剣」で刀鍛冶体験を開催し、N高生10名が参加しました。1000年以上前から続く刀鍛冶の伝統と文化について学んだ彼らの成長と学びの様子をお伝えします。

 

【1日目】

岐阜県美濃加茂市にある美濃太田駅からのスタート。集合した10名の生徒は、初対面ながらも刀剣好きという共通点から、早くも盛り上がっている様子。車に乗って加治田刀剣に移動します。

到着後、まずは日本刀について刀匠・吉田さんの講話をうかがいました。本物の日本刀を目の前にし、テンションが上がる生徒たち。歴史や日本刀の種類について、興奮気味に話を聞いていました。

 

【2日目】

「関鍛冶伝承館」の見学に行きました。関市の文化課の課長の田中さんから歓迎のお言葉をいただいた後、実際に熱した鉄の塊を大槌で打つ体験をしました。

炎の熱さ、鉄と鉄がぶつかる音、ここでしか聴けない音や迫力を肌で体感しました。

 

午後は、吉田さんに解説してもらいながら展示されている日本刀を見て回りました。ゲームでおなじみの刀が展示されていて、生徒たちのテンションもMAXに。

 

【3日目】

加治田刀剣で「炭切り」「たたら製鉄」体験をしました。炭切りは、吉田さん手作りのなたで松炭(松の木を焼いて作ったやわらかい炭)切っていきます。煤にまみれ、顔や靴が真っ黒になりましたが、生徒たちは楽しそうに体験をしていました。

 

たたら製鉄では、砂鉄から純正の鉄を生成する過程を体験します。

 

まず、砂鉄を量ります。

 

次に、砂鉄と炭を炎の中に入れていきます。

 

こちらが火の中から取り出した純正の鉄の塊。すごく重量感があります。

 

3キロもあった砂鉄から取り出せた純正の鉄は、およそ500グラム。日本刀を作るには鉄が10キロも必要だということを聞き、使用する砂鉄の量を想像した生徒たちはとても驚いていました。

 

【4日目】

小柄(こづか:小刀の柄)に自分の名前を入れる「銘切り」体験をしました。

鏨(たがね:鋼鉄で作った金工用ののみ)を金槌で打ちながら、慎重に名前を入れていきます。ここでの生徒たちの集中力は目を見張るほどのものでした。

 

【5日目】

最終日。前日に制作した小柄を受け取り、生徒たちからは吉田さんに感謝の気持ちを込めた手紙を渡しました。

ほんの一部かもしれませんが、日本刀の世界を肌で感じた生徒たち。多くの発見と学びのある、とても充実した5日間を過ごせたことが、それぞれの表情に表れていました。

 

最後に、参加者の感想を紹介したいと思います。

 

実際に職人さんたちのそばで作業を見ていて、昔から続いてる刀鍛冶をこの目で見れているのだととても感動しました。刀は今では工芸品のひとつですが、今回新たな可能性をこの5日間で見出しました。刀だけでなく他のものにもたくさんの可能性があると思うので、今回の体験を糧に考えを深めていきたいです(Sさん)

 

刀鍛冶の職業体験に申し込んだ動機は、N高ならではの経験をしたいなと思ったからです。どんなことがきっかけでも、参加してみようとすることがまず大事だなと思います。そして参加してみると、どのようなことが理由になるのかはわかりませんが、必ずひとつは興味を持てるものが見つかると思います。チャンスを活かして参加することが大切だと思いました(Kさん)

 

炭切りでみんな全身が真っ黒になったり、製鉄している時に炭を足してみたり、普段では絶対にできない素敵な体験をできたと思います(Mさん)

 

一緒に参加したN高生とも仲良くでき、職業体験に参加して良かったと思えました。刀鍛冶は、刀を打ってるイメージしかなかったのですが、鉄を作る工程などのいろいろなことを知ることができて良かったです(Yさん)

 

槌が思っていたよりも重くて、振り降下ろすだけで一苦労でした。自分で鉄を打つことができたことはもちろん、目の前で職人さんの仕事を見ることができたことがすごく印象に残っています(Iさん)

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