カドカワが創る新しいネットの高校

設立にあたって

川上 量生 × 角川 歴彦
新しい時代には
新しい学びの場を

学校法人角川ドワンゴ学園理事
カドカワ株式会社取締役
株式会社ドワンゴ ファウンダー
川上 量生
1968年、愛媛県生まれ。京都大学工学部卒業。97年株式会社ドワンゴ設立。2006年、ウェブサービス「ニコニコ動画(現:niconico)」を立ち上げる。現在スタジオジブリプロデューサー見習いでもある。
学校法人角川ドワンゴ学園理事
カドカワ株式会社取締役会長
株式会社KADOKAWA取締役会長
角川 歴彦
1943年、東京生まれ。早稲田大学第一政経学部卒業。「ザテレビジョン」「東京ウォーカー」「電撃文庫」「角川スニーカー文庫」等を立ち上げ、メディアミックスで日本のサブカルチャー文化を牽引する。
ネットとリアルを使った新しい高校を
これからの教育はインターネットを使った通信教育に移行していきます。ネットなら万単位で生徒に授業ができ、そのぶん手間をかけて1つ1つの授業を作り込んでいけますね。今は予備校でもビデオ授業を行っていますが、ネットを使えば、場所や時間を問わずに参加できるほか、双方向性が加わります。ひとりで勉強するのではなくて、同級生と一緒に頑張れる学習プラットフォームを提供するのがN高校の大きな魅力ですね。
ニコニコ動画で培ってきたノウハウを使えばきっといいものができるよね。ネット授業中でも他の生徒からのコメントが出ればきっと共鳴し合ってくれると思う。そのコミュニケーションをきっかけにスクーリングも大事にしてほしいね。通信教育なんだけどリアルの場も提供する新しい高校にしたい。
N高校の文化祭は春にやるんですよ。弊社が手掛けるあのニコニコ超会議*1が文化祭です。あのイベントでこの高校の生徒はやきそばを売ったりするんです。N高校ではネットだけではなく、そうしたリアルな学園生活を体験できる場所もつくっていきます。

*1 ニコニコ超会議
千葉県の幕張メッセで2012年より毎年春に開催している、ニコニコ動画のユーザー参加型イベント。「歌ってみた」「踊ってみた」「描いてみた」「アニメ」「ゲーム」「技術部」「料理」「政治言論」「囲 碁将棋」など、さまざまなジャンルのブースを設置し、2017年の開催時には、2日間で会場来場者15万4,601人、ネット来場者505万9,967人を動員。

なぜKADOKAWAとドワンゴが高校をつくる?
今、不登校の数は全国で17万人。高校生全体の数は減っているけど、この数字自体は残存傾向だから、比率としてはどんどん上がっているんですね。その大きな社会問題に対して、僕らが提案できる解決の道があるよね。
不登校であることと人間の才能は無関係ですよね。例えばネットは現実社会のある種逃げ場になっていたんだけど、逃げた人が結果的には社会で大逆転する可能性があります。今はネットに詳しい人間が強いわけですよ。ドワンゴも最初はネットをやりすぎてドロップアウトをした人が中心になってつくった会社でした。でもプログラムとかネットのモノをつくる才能があった。そういう人たちが今の若い人のなかにも眠っていると思いますね。
KADOKAWAでは2014年から海外向けのコンテンツスクール「KADOKAWA Contents Academy」を始めた。ドワンゴでも声優などを育成する「ドワンゴクリエイティブスクール」を運営していたり、専門校バンタンをグループ化したよね。そうした僕らのノウハウとネット時代の技術を使えば新しい高校の姿を提案できるんじゃないかな。
これからの時代、社会に出る生徒に求められるものは変化していきます。でも教育システムは高度経済成長期からほとんど変わっていないんですね。だからN高校では新しい学習プラットフォームでこれからの未来を担う生徒が、より自由に、やりたいことを見つけ、得意分野を伸ばせる環境をつくりますよ。ドワンゴの実業を通じて得たプログラミングやウェブデザイン関連の教育には自信があります。
少しおこがましいけれども、伝統ある相撲も、ニコニコ動画がとりあげたことで、新たに若者の関心が集まってきた。だからN高校も硬直化してきた教育制度に風穴を開けるだけじゃなくて、新たな価値を与えると思うね。
多彩な課外授業でキャリア教育も充実させる
社会で即戦力となるための授業としては、IT教育のほか、有名ライトノベル作家やゲームクリエイター、デザイナー、経営者など各業界のプロによる課外授業も展開します。IT・アニメ・ゲームなどを中心とした就業体験を含めたキャリア教育です。この課外授業はグループ企業で教育事業を手掛けるバンタンと共同で展開していきます。
やっぱり通信教育だから、都心部だけではなくて地方にも展開していきたいよね。
そうですね。ネットだから場所を選ばず全国から通うことができます。地方という事でいうと、早期に社会性を身につけられる活動として、全国の地方自治体と連携した職業体験を実施したいと思っています。さまざまな地方・職種での体験を通じて社会でのリアルなつながりや若手人材が不足している地方とのマッチングも図りたいですね。
教育問題は非常に大きなテーマだけど、N高校に入っていただける生徒や親御さんには、とにかくここに来て良かったとみんなに思ってもらいたいね。
この学校に入ってよかったな。行きたい学校だったな。その辺り、僕らは、正直自信あるんですよ。それはつくれます。カドカワであれば確実にできます。
角川 歴彦

不登校という大きな社会問題に対して
僕らが提案できる解決の道がある

角川 歴彦
川上 量生

新しい学習プラットホームで未来を担う生徒が、
得意分野を伸ばせる環境をつくります

川上 量生

学校法人角川ドワンゴ学園は、
N高等学校以外にも
さまざまな学びの場を提供しています