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【N高起業部】“投資家視点”を獲得し、応援したくなるベンチャー企業に!

 

本気で起業を目指す集団、N高起業部

今回は起業部だけでなく投資部メンバーも参加した特別講座第3弾の様子をご紹介します。

 

※特別講義 第1弾はこちらからご覧いただけます。

※特別講義 第2弾はこちらからご覧いただけます。

 

今回の特別講師は、凸版印刷株式会社戦略投資センターの坂田卓也さんです。坂田さんは、凸版印刷株式会社で、新事業創出を目的としたベンチャー投資およびM&A(※1)業務にも従事されています。

 

※1 M&A…「Mergers(合併)& Acquisitions(買収)」の略称。2つ以上の企業が統合することや、ある企業が他の企業を買って経営を支配することを指し、経営戦略のひとつの手法としても考えられている。

 

今回は「投資する側」の視点から、坂田さんに講義を実施していただきました。

 

生徒からは次のような問いかけがたくさんあがっていました。

・ベンチャー企業って何?

・投資と融資の違いは?

 

聞いたことはあるけれど、実はよく理解していなかったことが意外とあり、今回の講義はビジネスや起業について改めて深く考えるきっかけとなったようです。

投資と融資の違いがあいまいになっていたメンバーも多くいましたが、ここを理解せずにビジネスを動かしていくことはできません。一つひとつの基本的な知識をていねいに学んでいくことの大切さを再確認できた時間でした。

 

また、「投資家」とひとくくりに言っても、エンジェル投資家(※2)、VC(ベンチャーキャピタル)(※3)、CVC(コーポレートベンチャーキャピタル)(※4)など、役割や立場によってさまざまな投資家がいます。

 

※2 エンジェル投資家…創業まもない企業に資金の供給を行う個人の投資家。

※3 ベンチャーキャピタル…ベンチャー企業に出資する投資会社。

※4 コーポレートベンチャーキャピタル…自社の事業内容に関連性のあるベンチャー企業にのみ出資する活動組織。

 

それぞれ投資する目的が少しずつ違いますが、坂田さん曰く、必ず見ているポイントがあります。

それは、「どこで」、「だれが・だれと」、「なぜいま」、「どうして」です。

 

具体的なビジネスモデルやサービス内容は当然見られているとして、実はそれと同じくらい、あるいはそれ以上に注意深く観察されているのが、「どのような市場でどのくらい成長するのか」「どのようなチームか」「なぜこのタイミングなのか」そして、「どうしてやっているのか(志・大義)」であるというお話でした。

 

特に「だれが」という点について、高校生の場合、身近に即戦力となる仲間が少ない状況に不安を訴える生徒に対しては、「簡単にはいかないと思いますが、これから自分が実現したいことに必要な仲間を作っていけばいいのではないかと思います。また、そこが最初の一歩です!」

と心強い言葉で背中を押してくださり、もし今やりたいことやできる何かがある場合は、良いVCを見つけ、そのVCのネットワークを活用することで、仲間を見つけたり、プロダクトを市場に出すことは可能だと教えてくださいました。

 

そうやって1人でできることを見つけながらお金を集めることを考えてみても良いとのこと。まさにビジネスプランを考え、具体的なアクションを進めている起業部メンバーにとって、ハッとさせられる重要な視点となりました。

 

講義後の質疑応答では起業部、投資部それぞれの視点から多数の質問がありました。

資金調達のためにクラウドファンディング(※5)を考えているという生徒には、購入型や株式型などその種類がいくつかあることに注意するよう教えてくださった上で、こんなアドバイスをいただきました。

「購入型の場合、良いプラットフォーム(クラウドファンディングを斡旋するサイトなど)が多く出てきているのでぜひ挑戦すると良いと思います。同様に株式型も、挑戦を検討することは良いと思いますが、黎明期のサービスということもあり、有識者やプラットフォームと諸問題についてよく確認をし、実施する必要があると思います」

 

実際に困っている企業の話も交えながら、注意すべき点を示していただきました。現場の第一線で生の声を聞いている坂田さんだからこそのありがたいアドバイスです。

 

※5 クラウドファンディング…インターネットを通して一般の人々に投資を募る資金調達方法。支援のリターンとして商品やサービスを提供する購入型、資金提供先の企業の株式をリターンとして受け取る株式型のほか、寄付型、融資型などさまざまな種類がある。

 

また、投資をお願いするタイミングがよく分からないという生徒は、資金不足と感じた時か、それ以前かで迷っていました。また、投資を依頼するのは知り合いかそうでない第三者か、ということでも悩んでいたようです。

 

そんな悩みに対し坂田さんは、顧客がいるかいないか分からない状況のまま投資を集めるのはおすすめしないと話します。

「それでは投資は集まらないと思います。また、高校生だから若い可能性にかけて投資をしてくれる人ももしかしたらいるかもしれませんが、知識がないまま調達をすると、だまされる可能性もゼロではないことを考えてほしいです。まずは、事業に必要なリソースを考え、どういった仲間や資金が必要かをシミュレーションし、資本政策を作り、なぜ投資が必要かを考えることが大切です」

真摯な回答に生徒も気持ちを引き締め直す様子がうかがえます。

 

続けて、「一般的に、一番最初の投資は両親や祖父母など親族からお金を集めることが多いと思います。初期のフェーズで、両親や友人が投資してくれない状況では、そもそも赤の他人から投資を集めることは困難なのかもしれません」と、お答えいただき、大変納得できるお話に生徒の迷いも晴れたようでした。

 

一方で、マーケティングの勉強を始めようと考えている生徒へはこんなアドバイスも。

「自分の好きな商品がどのように作られ、どうやってお客さんのもとに届いているのかを研究してみると良いと思います。そう考えることを通じて、自分自身がその商品をどこで知ったか、なぜ買い続けているのかなどをひも解いていくことになり、それがマーケティングの勉強にもつながると思います」

 

この他、TOB(※6)とM&Aの違いやメリットデメリットなどについてもたくさんの質問があり、いずれもていねいにお答えいただきました。また、坂田さんが読んでいる書籍の紹介や学習に関してのアドバイスもしてくださり、幅広い内容について学ばせていただきました。

 

※6 TOB…株式公開買い付けのこと。「買付け期間・買取り株数・価格」を公告し、不特定多数の株主から株式市場外で株式等を買い集める制度。

 

最後に、参加した起業部・投資部メンバーの感想を紹介します。

「投資を受ける側という意識がなかったため、改めて投資について興味を抱くきっかけとなった。投資と融資の違いすら知らなかったためとても参考になった。いかに投資をしてもらうかという新たな視点に気づけた」

 

「投資と融資の違いなど、分かっているつもりでもいざ聞かれると答えられないというものがいくつかあったので、一から説明を聞くことができてとても良かったです。”何となく知っている・聞いたことはある”という状態から、”自信”に変わりました」

 

「初歩的な内容からより専門的な内容まで、投資をする側とされる側どちらの立場でも学べる貴重なお話でした。個人的にM&AとTOBの違い、融資と投資の違いがはっきりしました。新しい学びがたくさんありました」

 

「まずは自分が企業やマーケティングなどについて全然分かっていないんだな、と実感。正直、理解しているようで理解していなかった部分が多いと感じました。投資判断について、経営者の誠実さを見ていたり、水戸黄門の従者的な役割を持つ人にもかなり目を向けているなど、自分があまり直視していない点を見ている、ということが心に残りました」

 

今回の講義全体を通じて「投資家視点」を意識することの重要性に気づかされた起業部メンバー。今後、事業を立ち上げ、投資家に投資をしてもらうために、何に気をつければ良いのか、どのようなチームを創っていけば良いのかなどを意識づけられた、次のアクションにつながる大変良い機会となりました。

 

坂田さん、ありがとうございました。

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