N高等学校・S高等学校 ネットの高校ブログ

【N/S高投資部】ユーグレナへのオンライン企業訪問を実施!
“寄付はサステナブルではない”営利事業だからこそできる社会貢献とは?

 

※このブログは、代々木キャンパス2年生、和賀陽樹さんに書いてもらいました。(学年は2021年3月時点)

 

「寄付はサステナブルではない」

そう語るのは、株式会社ユーグレナ(以下、ユーグレナ社)で経営企画を担当する石井友理さんだ。果たして発言の真意やいかに?

 

私は、投資部二期生の活動の一環で、株式会社ユーグレナへのオンライン企業訪問に参加した。

投資部では企業訪問を行うこと推奨されているが、今回は新型コロナウイルスの影響でオンラインでの実施となった。

ユーグレナ社は「Sustainability First(サステナビリティ・ファースト)」を企業フィロソフィーに掲げるバイオベンチャーで、微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)を活用した食品や化粧品の製造・販売、バイオ燃料の研究開発などをしている。

 

また、同社は18歳以下のCFO(Chief Future Officer=最高未来責任者)を起用し、注目を集めている企業だ。

 

N高・S高はさまざまな個性を持つ生徒が学んでいる。そんなN高・S高には投資部があり、部員らは実際にお金を使って株式投資を通じ、社会や経済の仕組みを実践的に学んでいる。

 

「高校生が投資なんて……(する必要ないんじゃないの?)」「投資なんてギャンブルでしょ」「損したらどうするの?」など、高校生が投資をすることに眉をひそめる人もあるかもしれない。

 

しかし、心配は無用だ。

部員は20万円の資金をもとに「東京証券取引所上場銘柄」の株を運用する(FXなどの運用は不可)のだが、利益が出た場合は利益分は部員のものとなる一方で、たとえ損失が出ても、それを補填する必要はない。つまりノーリスクで投資することができ、利益分を自分のものにすることができるのに加え、取引を通じて社会や経済について学ぶことができるのだ。

 

■発言の真意

ユーグレナ社は、バングラデシュの子どもたちの栄養失調の改善を目的に、学校などで栄養豊富なユーグレナ入りクッキーを配布する「ユーグレナGENKIプログラム」を行い、持続的な問題解決のためとして、このプログラムの商業化(収益化)を目指している。

 

記事の冒頭で紹介した発言は、「クッキーを販売するということは、それは社会貢献事業でなくて、営利事業になってしまうのではないですか」という私がした質問に対する回答だ。

 

寄付はサステナブルではない。寄付は資金が尽きてしまえば、打ち切らざるを得ない。反対に、ビジネスであれば、サステナブルに社会貢献できる。これが冒頭の発言の真意である。

 

バングラデシュは近年、急速に経済発展を遂げており、富裕層も増加している。一方、貧困にあえぎ、支援を必要としている人々も多くいる。富裕層向けに商業化モデルを展開し、そこで得た利益で貧困層に寄付モデルを提供する。これがユーグレナ社の描く青写真だ。

 

「ユーグレナ社ほど真摯にサステナビリティに向き合っている企業はないのではないか」と思った。

 

■部員たちは何を学んだか

部員たちは、ユーグレナ社の決算説明会資料や決算短信を読み込んだり、事前勉強会を開いてユーグレナ社について情報交換するなど、しっかりと準備をして企業訪問に臨んだ。

さらに、私を含む何人かの部員は任意でユーグレナ社の株を買い、株主の立場から質問した。

 

また、顧客の商品別年代層と男女比やバイオ燃料事業の進捗についてなど、明文化されていない情報を聞き出すことができた。事前の準備を重ねて企業訪問に臨み、マイナーかつ興味深い情報を聞き出すことや“行間を読むスキル”を磨くことができた。コロナの影響やサステナビリティについての考え方、ユーグレナ社の創業者で代表取締役社長の出雲充さんが経団連審議員会の副議長を務めていることなど、多くのことを学んだ企業訪問になった。

 

ユーグレナ社への企業訪問をはじめ、改めてこの一年を振り返ると、投資部の活動を通じ数多くの貴重な経験をすることができたと感じている。

 

投資部・特別顧問の村上世彰さんによる講義や個別面談、藤野英人氏による特別講義、東洋経済新報社による特別講義にインタビュー、株式会社良品計画のIRへの問い合わせ、投資部でできた友人との交流。そして、私が新聞記者になるという夢を抱くようになったこともすべて、投資部に入っていなければなかったことだろう。

社会や経済について、受動的に勉強させられるのではなく、能動的に、自らの知的好奇心に基づいて学ぶことができたのは、非常に良かった。

 

私たち二期生の活動は3月12日の村上世彰特別顧問最終講義をもって終了。これまで一期・二期と50人規模だった部員数も、三期より募集回数も増加し100名以上に拡大予定だ。

 

後輩部員たちも投資を通じ、自分の頭で考え・積極的に行動することで、自らの将来やキャリアに投資部での経験を活かしていってくれたらと願っている。

 

 

◆N/S高投資部については下記より詳細をご覧いただけます。

N/S高投資部 HP https://nnn.ed.jp/club/investment/

N/S高投資部 Twitter https://twitter.com/N_investors

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