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【オンライン職業体験:体験学習シリーズ 3】
フードロス、摂食障害、ヤングケアラー
“正解”のない社会課題について考えよう!

 

角川ドワンゴ学園では、生徒たちが自らの力で未来を切り開いていけるよう、正解のない問題に取り組む力の育成を重視しています。

 

複雑で不確実な現代社会におけるさまざまな社会課題は、まさに正解のない問題そのもの。そんな社会課題に対して、生徒たちが苦手意識を持たずに気軽に学び、自分ごととして捉えるきっかけをつくろうと、さまざまなテーマのワークショップを計4回実施しました。

 

まず最初に、社会課題の早期解決にチャレンジしている株式会社Ridilover(リディラバ)にご協力いただき、「フードロス」「摂食障害」「ヤングケアラー 」の3つのテーマでそれぞれゲスト講師をお招きして実施したワークショップのご紹介です。

「フードロス」ってなにが問題?〜年末年始の食べ残し・売れ残りはどこに行くんだろう?〜

 

日々の何気ない食卓に潜む大きな社会課題、フードロス。

フードロス削減のための余剰食品のシェアリングサービス「TABETE」を運営する株式会社コークッキング代表・川越一磨さんに、フードロスの生まれる理由や仕組みなどをお話しいただきました。

日本ではなんと年間621万トンもの食品が処分されていると知り、「そんなに多いんだ…」と驚く生徒たち。一口に「フードロス」といっても、食品製造の過程や飲食店で出る廃棄物もあれば、家庭で廃棄されるものなどさまざまです。

 

その背景には、ある程度の賞味期限が残っていないものは小売業者に納品してはいけないという慣習や、より新鮮なものを買いたいという消費者の心理など、さまざまな立場の人々の事情が複雑に絡み合っていることを学びました。

 

生徒からは「自分ができることは何なのか、どうやったら社会の意識を高められるのか考えることができた」「今までは自分の目線からでしか物事を見れていなかったが、いろんな人の立場では見方が違ってくることを学ぶことができた」「フードロスの原因はひとつだと考えていた自分の無責任さに気がついた。問題は複雑でつながり合っていると知った」などの感想があり、それぞれの立場から自分にできることを一生懸命考えていたようでした。

聞きたいけれど聞きにくい摂食障害〜個人の問題?社会の問題?〜

 

 

若い女性に多いと言われていますが、女性以外の当事者も増えている摂食障害。低年齢化も進み、まさに中高生の身近な社会課題でもあります。

 

この回では、子ども向け食育団体「キッチンの科学プロジェクト」代表・金子浩子さんを講師に招き、ご自身の経験も含め摂食障害についてお話しいただきました。

 

摂食障害には心の病という側面もあるため、個人の問題とされてしまうこともありますが、実は過度なメディア情報や飽食時代ともいわれる食の環境、やせていることが美しいことだとする風潮など、社会からの影響も大きいことを学びました。

 

後半では、摂食障害の人を支えるために個人や社会ができることについて、生徒との質疑応答も交えながらお話しいただきました。

 

生徒からは、

「摂食障害は当人だけではなく、社会全体の問題であることがよくわかった」「誰もが患う可能性があること。まずは自分のことを受け入れ大切にすることの大切さ。共感し合うことで人はつながるということを感じた」「あきらめずに自分の問題を受け入れて、自分を見つめ直そうと思うきっかけになりました」といった感想が寄せられました。

 

実際に摂食障害で悩んだことがあるという生徒も、今回、初めてこの問題に触れたという生徒も、それぞれがお互いを思いやりながら一つの問題をともに考える姿が印象的でした。

家族を介護・ケアする子どもたち 〜ヤングケアラーについて考えてみよう〜

 

家族の世話や介護などを行う「ヤングケアラー」と呼ばれる子ども・若者の存在について、日本でも近年関心が高まりつつあります。

 

4月に発表された全国調査によると、ヤングケアラーとされる高校生は全日制高校で4.1%、通信制高校で11%にのぼることがわかりました。

 

この回では、自身のヤングケアラーとしての経験を生かして起業し、ヤングケアラー向けの就職・転職支援やコミュニティ運営などを行うYancle株式会社の代表を務める宮﨑成悟さんにお越しいただき、ヤングケアラーに関する問題とはどういうもので社会はどのようなサポートができるのかについてお話しいただきました。

 

生徒からは、

「介護に対する姿勢や、もし自分たちがヤングケアラーになったときの相談先や進路選択の方法などを知ることができた。」「介護について今まであまり現実的に考えたことはなかったが、自分と同年代でも介護者になっている人は意外に身近にいるのかもしれないと思った。そうした人たちの助けになれるようなことができる人になりたいと思った」などの感想が寄せられました。

自分もいつかそうなるかもしれない、自分の周りにもヤングケアラーがいるかもしれない、など、生徒たちは想像力を働かせて自分ごととして捉えてくれたようです。

私も社会を変えられる?〜報道TVディレクター・NGO職員とグローバルな社会問題を考えよう〜

 

 

最後に紹介するのは、開発教育の普及・推進に取り組む認定NPO法人開発教育協会/DEARと協同で実施したワークショップです。スマホという中高生に身近なモノを題材に、グローバル経済のしくみとその背景にある社会問題、自分とのつながりを考えました。

 

スマホにも使われている貴重な鉱物であるタンタル。その採掘地であるコンゴ民主共和国の一部地域では、環境破壊や鉱山利権を巡った紛争、もともとその地域に住んでいた人々の強制的な追い出しなど、さまざまな環境問題、人権問題が起きています。

 

つまり、私たちが普段意識しないで使っているスマホの製造の裏で、鉱物調達のために悲惨な問題が多々発生しているのです。そこで、そのような紛争・環境・人権問題に関する報道や、世界の裏側で起きている紛争と私たちの生活とのつながりについての周知活動に取り組むTVディレクターやNGO職員をゲストに迎え、自分たちにできるアクションを考えました。

 

参加した生徒からは、

「話し合いやゲストの方のお話など、ワークショップを通して自分が何をしたいのか改めて考えるきっかけになりました」「今まで、環境などの身近な問題は自分事として考えられたけど、紛争などの問題は考えられなかった。しかし消費行動を通して間接的に関わっていることがわかり、自分の行動も関係があることとして認識することができた」などの感想が寄せられました。

 

 

事前と事後にとったアンケートを比較してみても「私の参加により社会は変わると思う」という設問に「そう思う」と回答した生徒が41%から77%に増加するなど、地球の裏側で起きている問題と自分たちとのつながりを知り、自分たちでできることを考える機会となったようです。

 

自分たちの生活とは一見関係なさそうに思える社会問題も、直接的、間接的に、私たちの生活とつながっています。これからの社会を支えていく生徒たちに、そのような答えのない社会問題と向き合い、身近に感じ、自分たちでできるアクションを考えるきっかけを今後も提供していきたいと思います。

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