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「スタンフォード大学国際教育プログラム」開催!
濃密な2週間がもたらした気づきと成長

「スタンフォード大学国際教育プログラム」開催!  濃密な2週間がもたらした気づきと成長

 

※このブログは、ネットコースの3年生、佐藤彩海さんに書いてもらいました。

 

みなさん、こんにちは。ここでは8月2日(月)〜 8月13日(金)の10日間のスケジュールで実施されたオンラインでの「スタンフォード大学サマープログラム 2021」について紹介したいと思います。

 

今年は「Diversity and Entrepreneurship」をテーマに、起業に関する前提知識としてマイノリティやダイバーシティの分野の知識を深め、オンライン上でアントレプレナーシップを学びました。

N高からは7名、さらに合同参加校である慶應義塾湘南藤沢高等部、早稲田実業学校高等部、灘高等学校の生徒7名も参加し、計14名が国際交流の場でさまざまな体験をしました。

プログラム期間中は、角川ドワンゴ学園のスタッフ1名が参加者の学びをサポートをしてくれました。

 

■プログラムのスケジュール

9:00〜11:00  講義(レクチャー)

11:10〜12:00 レポート/リフレクション–

12:00〜13:00 昼食

13:00〜16:00 スタディホール

※16:00以降は生徒同士の交流会の時間です

 

事前ワークショップ

プログラムが始まる前に事前授業が2日間開催され、プログラムへの準備とゴール設定をしました。

1日目の事前ワークショップでは初めて生徒同士が対面し自己紹介をしたのに加えて、人生年表(ライフチャート)の共有をしました。

お互いの理解を深められたメンバーと一緒のプログラムを体験して過ごせる日が待ち遠しく、ワクワク感でいっぱいでした。

 

授業当日

「間違いを恐れずたくさん失敗して、そして楽しんでください」という、講師の方の言葉で授業がスタート。

生徒同士が素直に発言、意見交換ができる環境の下、2週間の濃密なプログラムが始まりました。ビデオ会議システム「Zoom」の機能を活用し、ブレイクアウトルーム(ひとつのミーティングから複数のセッションに分かれること)やチャットを利用しながらの授業です。

Zoomで使用するバーチャル背景は、自分の名前と自分に関連する3つのハッシュタグ(#)を表記したものを学園のスタッフの方が用意してくれました。

 

1日

(120分の授業、45分の振り返り、180分のグループワーク)

 

9:00~11:00(日本時間) レクチャー

時差の関係で朝早くからの授業になりますが、生徒たちはみんな遅刻することなく、やる気に満ち溢れた様子で参加していました。

「Diversity(多様性)」と「Entrepreneurship(起業家精神)」の二つのテーマをもとに、講師の方が毎日入れ替わり授業が行われました。

 

授業の中では頻繁に自分の意見も求められます。またお互いの意見を聞くことで新しい発見があり、学びが深くなっていきます。

 

11:15~12:00 リフレクション

学園のスタッフの方とともにレクチャーを振り返りました。生徒たちは、わからなかった点や疑問に思った点を質問し学びを深め、そして改めて思ったことや気づきをこの時間でも共有しました。

 

13:00~16:00 スタディホール

Zoomのブレイクアウトルームにて、3つのグループに分かれプレゼンテーションに向けた準備を行いました。

 

16:00~17:00 ソーシャルタイム

生徒同士の交流会が行われました。生徒のみでZoomに集合し、英語での人狼ゲームや、お昼のメニュー、好きな飲み物などといった雑談を通し、1日の終わりに楽しいひとときを過ごしました。

ソーシャルタイムも英語のみでの会話です。高校の垣根を越え、お互いの理解を深め良い仲間となりました。

 

個別面談

プログラム期間中は、スタンフォードの講師と面談をすることができ、専門的な質問やアメリカの大学への進学についてなどの相談をすることができます。準備中のプレゼンテーションについての意見を求め、スタンフォードの講師からフィードバックをもらうなど有意義な時間となりました。

また、そのほかの授業の相談や質問は、学園のスタッフへ随時行うことができます。そのおかげでハードな2週間のプログラムに全力で取り組むことができました。

 

スタンフォード学生との交流

スタンフォード大学に通う日本人学生との対談も行われ、大学生活や人生について、リアルな声を聞くことができました。

学生が抱えている不安や悩みごと、大学についての話を聞きながら、私たちからさまざまな質問をしつつ自分たちの将来の選択肢について考えました。将来に対するたくさんのアドバイスをもらい、具体的に進路を想像することができる機会になりました。

■第1週目について

1週目は「ダイバーシティ」をテーマに授業が行われました。「多文化・多様とは何か?」「少数派とは何か?」「他と異なることはどのようなことか?」さまざまな経験と背景を持った講師の方々から授業を受け、自分たちのアイデンティティについて考えました。

 

レクチャーは前半部分で授業、後半部分で質疑応答が行われました。小さなことでも疑問に思ったことを講師へ質問し、授業の内容を深めていきます。

 

初めは発言することに緊張していた生徒も、温かい環境のおかげで少しずつ積極的になれました。英語力を気にすることなく、皆が自信を持って自分の意見を発信していきました。

リフレクション(振り返り)ではレクチャーの感想や得た気づき、疑問を些細なものでも共有します。

 

”Treasure your language, seeds, knowledge systems..., it is our currency”

(人間が持つ言語、種、知識…これらは私たちの富である。すべての要素はお金では表せない価値があり、それらを大切にしてほしい。)

マイノリティについてのディスカッションで盛り上がったフレーズの一つです。

 

言語や文化、性別、知識のひとつひとつの要素が自分を構成していること、そしてそれらは自分の富であることを学びました。「個性」とは何か、お互いの意見や思いを熱く交わし、自分と向き合う新しい考え方を得ることが出来ました。

授業内容をもとにさまざまな背景を持つ同年代の生徒同士と行ったディスカッションはとても有意義な時間でした。

 

1週目のプレゼンテーションの課題は「マイノリティの権利」。スタディホールの時間を利用してグループごとに発表の準備を進めていきます。

自分たちの経験を共有し「マイノリティの権利」について深く話し合い、課題と解決策を考えていきました。

スタディホールの時間内では終わらず、各グループが遅くまで議論を交わし、準備を進めていきました。

 

そして迎えた当日、発表は大成功!

授業を行ってくださった先生方からも高い評価をいただくことができました。難しいテーマということもあり、専門用語や複雑な感情を英語で表現することに苦戦する場面がありましたが、充実感いっぱいで一週間を終えることができました。

 

■第2週目について

2週間目は「起業家精神」をテーマに議論を深めました。

スタンフォード大学の近くに位置する、サンフランシスコのシリコンバレーにおいてイノベーションが生まれる背景やシステムを学びました。

 

「失敗は過程の一つ」――アイデアを試す場所であるシリコンバレーの特徴に触れ、講義で得た知識をグループで深めていき、2週目のプレゼンテーションに応用していきます。2週目のプレゼンテーションは最終プレゼンでもあります。

 

プレゼンテーションのテーマは「機能していないビジネスやシステムの改善案」について。レクチャーで学んだデザインシンキングを用いながら、企業の成功事例を調べ、グループメンバーで簡単な事例を出し合いながら実践、試行錯誤を重ねていきました。この過程で参加者の中で主体性とリーダーシップが養われていくのが感じられました。課題の根本的解決を考え、人々が望んでいることを知る、またそれを事業として成り立たせる、事業を考える難しさを痛感しました。

 

最終日のプレゼンの前日は、ブレイクアウトルームを行き来しながら、グループ間でフィードバックを行い、意見を出し合い、夜遅くまでお互いのアイデアをブラッシュアップしていきました。

 

このプログラムを通して過ごした時間によって、私たちの仲間意識や向上心が、自然と深められたことを感じた瞬間でした。

発表当日、どのグループも自信を持って、今までの成果を出し切った発表ができました。グループワークを通して、一つのテーマについて深く話し合うことで理解を深め、いろいろな角度からのアプローチを考えることができました。

 

■修了式

プログラムすべての過程を終え、修了式が行われました。ひとりひとり名前を呼ばれ、想いや感謝を共有し、達成感を胸に記念撮影をしました。

最後の交流会では映画鑑賞と人狼をして時間を過ごし、さらに親睦を深めながら、久しぶりのぎこちない日本語での会話を楽しみ、互いに笑い合いました。

2週間、共に頑張った仲間との連絡先交換、オフラインで再会の約束を交わしお別れをしました。

 

 

ひとりひとりが気になったことを聞き貪欲に学び、お互いを尊重しながらセンシティブな内容でも深掘りをしていける、先生と生徒同士の関係が一番良かった点だと思います。とても楽しい時間でした。本当にありがとうございます。

 

■学園スタッフのコメント

事前ワークショップの頃はまだ、自分の意見を言うことを躊躇する場面も見受けられましたが、日を追うごとに積極的な発言が増えていきました。また、お互いの意見を尊重する大切さも同時に学んでいました。

このように、講義のテーマだけでない大きな学びもあり、また、学校の垣根を超えた仲間たちの出会いもあり、素晴らしき2週間となったようです。

参加した生徒たちには、この2週間の経験を今後の学校生活にも生かし、さらなる飛躍を遂げることを期待しています。

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