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ようこそN高6期生、S高1期生!
N高等学校・S高等学校
隈研吾さん設計のVR空間で入学式を挙行

ようこそN高6期生、S高1期生! N高等学校・S高等学校  隈研吾さん設計のVR空間で入学式を挙行

 

学校法人角川ドワンゴ学園「N高等学校」(以下、N高)「S高等学校」(同S高)は、4月7日(水)17時00分から、N高6期生・S高1期生が入学する「令和三年度 N高等学校・S高等学校 バーチャルライブ入学式」を挙行しました。

 

入学式はクラスター株式会社が提供するバーチャルSNSの「cluster」、および株式会社バーチャルキャストが提供するVRライブ・コミュニケーションサービス「バーチャルキャスト」を活用し、VR空間で執り行われました。

新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、新入生・在校生は「ニコニコ生放送」「YouTube」での配信を通じて、視聴やコメント投稿で入学式に出席しました。YouTubeでは360度の映像も配信し、VRヘッドセット「Oculus Quest 2」などを活用すればVR空間内の入学式会場にいるかのような体験もできました。

 

cluster内に建設された、建築家 隈研吾氏の設計によるVR空間の校舎 「学びの塔」を舞台に、入学式は行われました。大きな螺旋が分岐し、天高く伸びていくこの塔は、進化・成長を続ける若者たちの「学びのスパイラル」を表しています。

 

 

司会は、茨城県公認VTuberの茨ひより(いばら ひより)さんが務め、入学式を盛り上げてくれました。また、ニコニコ生放送では、「ギフト」ボタンを押すと、本入学式のオリジナルギフトを贈ることができる機能が用意されました。「N高」「S高」のロゴや「桜」など、視聴者の方から新入生に向けてたくさんのお祝いギフトが贈られ、式を盛り上げていただきました。

 

 

校長式辞では、S高・N高の両校長が3Dアバターに変身し、VR空間で生徒に式辞を述べました。

 

舞台裏で吉村総一郎S高校長(左)・奥平博一N高校長(右)がVRヘッドセットを付け、式辞を述べている様子

 

つづいて、本校の紹介があり、バーチャルバスツアーで、N高の沖縄伊計本校、 S高の茨城つくば本校をめぐりました。

 

 

バスツアーを終えた後は、N高・S高の年間イベント紹介。ネット上の交流イベントのほか、日常とは違う特別な環境で学べる課外授業「職業体験」や、世界で文化と国際教養を学ぶ「留学プログラム」など、N高・S高ならではのバラエティに溢れるイベントを紹介しました。

 

 

場面は再び会場に戻り、N高・S高の新入生にN高・S高に入学しようと思ったきっかけや、在校中にやってみたいことをインタビューしました。新入生の皆さんは、3Dアバター作成アプリの「カスタムキャスト」を活用して事前に作成したアバターの姿で参加してくれました。

 

 

「新入生宣誓」では、S高とN高から1名ずつ代表者が登壇しました。S高 新入生代表、加藤 路瑛さんは12歳で起業を経験。自分のやりたいことに集中できる環境と居場所を求めて、N中等部からS高に入学しました。入学後は研究部に所属して特にVRを利用した感覚の研究をしたいという熱い思いを、VR空間で吉村校長に向けて宣誓しました。

 

N高新入生の松岡亜音さんはサーフィンで世界ジュニア選手権の出場経験があり、N高なら場所を選ばずにどこからでも自分の興味に沿って学べるため、入学を決めたとのこと。学業とサーフィンの活動を両立し、夢の実現のために努力することを、奥平校長に向けて誓いました。

 

 

メディアアーティストの落合陽一さんからはお祝いのメッセージをいただきました。落合さんは、「未来を考える、歴史を考える、そして、自分の手の技を磨くということだけをやっていけば、何らかの面白いプロフェッショナルもしくは素晴らしいアマチュアになれると思う。今の時代に若いということはすごく羨ましいなと思います」と新入生へエールを送ってくださいました。

 

 

校歌斉唱では、ボカロPの40mPが作詞・作曲・編曲したことで話題になった、S高 校歌『夢で描けば』、志倉千代丸氏作詞、田中公平氏作曲によるN高 校歌『代数Nの方程式』の2曲が流れ、新入生を歓迎しました。

 

 

最後に、司会の茨ひよりさんから閉会宣言が告げられると「888888」や「おめでとうございました」「楽しみ!」といったコメントが寄せられ、入学式は幕を閉じました。

 

<令和2年度 N高等学校 オンライン入学式 概要>

【日時】2021年4月7日(水)17:00〜18:00

【場所】バーチャル空間内(clusterおよびバーチャルキャストを活用)

【登壇者】吉村 総一郎(S高校長) 奥平 博一(N高校長)

【司会進行】茨 ひより(茨城県公認VTuber) 

【式次第】

一、開式の辞

一、学校長式辞 

一、茨城つくば本校・沖縄伊計本校紹介

一、年間イベント紹介

一、新入生紹介

一、新入生宣誓

一、祝辞

一、校歌斉唱

一、閉式の辞

 

入学式の模様は以下プラットフォームにて

N高やS高、N中等部の生徒だけではなく、どなたでも視聴可能です。

 

(1)360度配信での視聴(YouTube)

YouTube:https://youtu.be/mifaco984SU

※Oculus Quest 2などからご覧いただけます。

 

(2)2D配信での視聴(ニコニコ生放送/YouTube)

ニコニコ生放送:https://live2.nicovideo.jp/watch/lv330841536

YouTube:https://youtu.be/UXn5TluxYEo

 

■吉村校長 式辞全文

S高等学校新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます。皆さんの入学を教職員一同、心からお祝い申し上げます。つくば本校にて勤める教職員たちも筑波山のふもとにある本校で、皆さんが入学することを待ちわびてきました。

 

皆さんもこのS高等学校の最初の生徒、一期生でありますが、自分自身もS高等学校の最初の校長です。私は元々プログラマーとして、そしてプログラミング講師としてこの学園に関わってきました。このような自分が、S高等学校の校長として新たな学校を作っていけることを、とても誇りに思っています。

 

この1年間で世の中は大きく変わりました。新型コロナウイルス感染症の影響でオンラインでの学習が一気に世の中に広まり、学校法人角川ドワンゴ学園がおこなってきた動画や生放送授業、SlackやZoom、Google Workspaceなどの活用も当たり前となってきました。

 

しかしオンラインでの学習が一般的になったことで、オンラインにおける学校運営の難しさもまた世の中で一般的になったと思います。それはオンラインでは「身体性」とも言われる体全体を通じて得られる感覚が、物理空間とサイバー空間で生じるキャップとして現れます。この度、N高・S高ではじめるVRでの教育や学校運営は、この「身体性」の問題を埋めるものとなります。VRの世界でのコミュニケーションは、「言葉」がなくとも「体」でコミュニケーションを取ることが可能です。

 

実際にVR空間で、教材を手に取り触ってみる。近くに他の生徒がいる様子を感じながら授業を受ける。他の生徒と握手をしたり、ハイタッチをしたり、キャッチボールをしたり、肩を組んだり、今までオンラインの学校空間ではできなかったことが、新たなVRの学園生活ではできるようになります。

 

このような革新的な教育の始まりのタイミングで、S高等学校をこの研究学園都市であるつくば市に創れることを大変うれしく思います。そして、このS高を通じて一期生のみなさんが、多くの友を作り、何かに熱中し、かけがえのない経験をして頂ければと思っています。そのためにできることを校長としてしていきたい、と思っています。

 

■奥平校長 式辞全文

本日は、ご入学おめでとうございます。

そして、数ある高等学校の中からN高等学校を選んでいただいてありがとうございます。

 

さて、皆さんは義務教育の課程を終えて、自ら選択して高等学校へ進学されました。

 

そもそも、教育を受ける目的とは何でしょうか。書くと当たり前と思われるかも知れませんが『社会で生きていくために必要なことを身につける』ことだと思います。社会には、さまざまな仕事があり、人は仕事の対価を得て、自分の生活を成り立たせています。

 

ストレートに言うと、教育を受ける目的は、自分の社会での生活を成り立たせることが大切な目的と私は考えています。

そのために、皆さんの視野が広がる教育を提供し、自分で考える力や、自分なりの価値観を育んでもらう使命が私たちにはあります。

自分で考える力があって初めて、皆さんは自分のやりたいこと、自分の進路を決めることができるのです。

皆さんの希望や目標は、多様であると思います。本来、受けるべき教育も一律にはできないはずです。目指すものが違えば、身につけるべき内容も異なるはずです。

 

今、皆さんが考えている、これをやりたい、やってみたい、行ってみたい、試してみたい、聞いてみたい、触ってみたい……。いろいろなしたいことがありますか? 興味のあることがありますか?

 

人と比べたり人からどう思われるかではなく、ぜひ貴方がどうしたいかを考えてみてください。

そんな、一人ひとりの想いや考えを大切にしていきたいと私たちは考えています。

また、我々は「テクノロジーの活用」も大切に考えています。

 

皆さんは、まさにこれからテクノロジーをフル活用された社会にでていくはずです。

オンライン化で得られるデータを活用し分析し、編集して、意見を述べ、行動し、周りへ影響を与えていく。規格化された人材ではなく、得意な分野の見識やスキルをもった個人。

これからは、そんな人材が求められていきます。この社会の仕組みをN高校で体験してみてください。

 

教育は本来パーソナライズなものであると言いました。

学校が何かをしてくれるという考えではなく、学校をN高校を使って何をしてやろうか。という姿勢をもってください。

 

私たちが皆さんの前に立つのではなく、皆さん一人一人が前に立って挑戦して欲しいのです。私たちは、皆さんの少し後ろから付いていきます。

でも迷ったときは、いつでも振り返ってください。その時は、貴方の正面に私たちがいます。

いつでも振り返ってください。

 

今日から皆さんは、我々の仲間です。一人ではなく、多くの仲間がいることを忘れないでください。あらためて、N高校にようこそ。

 

N高校を選んでくれてありがとう。

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