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第46回全国高校囲碁選手権大会 全国大会
女子個人戦にS高生2名が出場
宇津泉美さん 特別インタビュー

第46回全国高校囲碁選手権大会 全国大会 女子個人戦にS高生2名が出場 宇津泉美さん 特別インタビュー

 

2022年8月2日(火)~5日(金)に日本棋院、全国高等学校囲碁連盟、高等学校文化連盟全国囲碁専門部主催で開催された「第46回文部科学大臣杯 全国高校囲碁選手権大会 全国大会」にN/S高 囲碁部所属のS高2年 宇津泉美さんとS高生1名が出場しました。

 

全国高校囲碁選手権大会は、各都道府県大会を勝ち抜いた代表が全国高校生の頂点を目指す大会。8月4日・5日に開催された女子個人戦にはS高生2名を含む97名が参加しました。

 

予選のブロック大会を1位で通過して愛知県代表として今大会に参加した宇津さんに、対局直後にお話を聞きました。

■宇津泉美さん S高 2年(通学コース 名駅キャンパス 週1コース)

 

ー今日の大会、どうでした?

7月から体調を崩していて、なんとか治らないかなと思ったけど完治までできなくて。病み上がりにしては頑張ることができたかなと思います。

 

ー2022年3月に開催された「第16回全国高等学校囲碁選抜大会」の後にインタビューした時には今後の目標は5段(囲碁の段)を維持すること、今大会に愛知県ブロックで優勝して全国大会に出場することと話していましたが、目標達成しましたね!新たな目標が決まっていたら教えてください。

 

「全国高校囲碁選手権大会 全国大会」は個人戦が2日間あるのですが、前回も今回も1日目で敗退してしまったので、2日目の対戦まで勝ち進むことを目標にします。前大会と同じ対戦相手に今大会でも負けてしまいました。同じ相手に負けるということは同じところが足りなかったということなので、そこの改善点を振り返りたいと思います。

 

去年の今頃は、1日7時間くらい囲碁の練習をしていると話していましたが今も同じくらい練習をしていますか?

 

貯金をするために週3~4回アルバイトを始めたので、練習する時間は減りました。土日は午前中に自宅で2時間練習、午後は教室で13時~18時まで練習していて、平日は自宅で2時間練習しています。

 

ー貯金している目的を聞いてもいいですか?

ネイリストになりたいという夢ができて、今月(2022年8月)から専門のスクールに通う予定です。その学費を自分で払うために貯めています。スクールは長くて2年間、最短で1年半で卒業できるので、知識や技術を習得してS高を卒業したらすぐ働くこともできるように準備したいと思っています。

 

ーすでに練習はしているのですか?

はい。ネイルチップを使用してデザインを考えています。

(宇津さんがデザインを考えて制作したネイルチップがこちら↓)

 

ー大きく生活が変わりましたね。これも前回お話していた内容ですが、4月に開催されたN/S高の文化祭「磁石祭」で囲碁の企画(※1)を実現しましたね。どうでしたか?

※1 宇津さんが参加した企画は……

■囲碁お見知り置きを。

N/S高囲碁部が、部員同士の対局の様子を配信。4月29日(金・祝)には、基本の19路盤よりも小さい9路盤の碁盤を使用した「9路盤大会」を行い、初心者の方にもわかりやすい解説や囲碁のルール説明をしました。4月30日(土)には碁を打つスピードを競う「早碁対局会」を実況付きで放送しました。

 

一番多かった参加者はN/S高生でしたが、Twitterのアカウントでも企画を実施することを告知したので、普段Twitterを見てくれてる大人の方や、日本棋院の仲の良いスタッフさんも配信を見てくれていたみたいで「見てたよ」って連絡をいただきました。

 

ー企画をしようと思ったきっかけは?

囲碁部のメンバーと「囲碁って難しいって思われがちだけど、もっと多くの人に知ってほしいよね。普及したいよね」と話していたことをきっかけに企画をしました。囲碁は実際みんながイメージしているより簡単だよってことが伝わればよいと思って。囲碁のルールをわかりやすく説明したイラストをメインにしたスライドを作成して、常時流しながら解説をしました。また初心者向け、上級者向けを分けた解説にしました。企画を思いついたあと、最初は何から始めればよいかわからなかったんですけど、ミーティングを重ねるうちにいろいろ見えてきて。それと囲碁部の卒業生も参加してくれて、アイデアを出してくれたり助けていただきました。参加者からは「思ったより(囲碁が)簡単なんだー」という感想をいただくことができました!

 

(「囲碁お見知り置きを。」で使用したスライドの一部がこちら↓)

ー卒業しても先輩とつながってることはいいことですね。

そうですね。磁石祭当日も参加してくれて、先輩の活躍も企画が成功した大きな要因になりました。

 

ー話は囲碁教室のことに戻りますが、今はどんな練習をしているんですか?

自分の練習のほかに、幼稚園の子から小学生まで自分より年下の子たちに囲碁を教えています。きっかけは囲碁教室の先生にお願いされたことだったのですが、何がわかってないかもわからない初心者を教えることで、「自分もこれわかってなかったなあ」と思い返したり、言語化することで囲碁に関して頭を整理することができています。先生に「言語化ができてないね」「囲碁を記憶で打っているね。先を読む力が甘い」とずっと言われていました。「その打ち方だと絶対ここから先つまづくよ」とも言われていました。実際に囲碁がいやになってしまって一か月休んでいたんですよ。それもあって先生は年下の子たちに教えることを進めてくれたのかもしれません。

実はまだ囲碁に対してもやもやしている部分は自分の中にあるんですけど、自分の気持ちに向き合いながらうまくやっていきたいと思ってます。

 

 

インタビュー中にはN/S高の先輩で大会会場だった日本棋院で仕事をしていたプロ棋士の関 航太郎さんが宇津さんのところに来てくれました。関さんが同じくプロ棋士の上野愛咲美さんも呼んで来てくれて、この日の大会の内容も話しながら3人で談笑していました。

 

今はまだもやもやしてると話しながらも、囲碁に向き合い、夢に向かって準備を進めている宇津さん。夏休みには大好きなカラオケにも行きたいと話していました。

夏を満喫しながら充実した日々を送ってくださいね!

 

宇津さん、ありがとうございました。

これからも頑張ってください。応援しています!

 

 

■第46回全国高校囲碁選手権大会 全国大会 女子個人戦 結果

https://www.nihonkiin.or.jp/event/amakisen/highschool-gochampionship/46/result_girls_personal.html

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