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入学式特別来賓の将棋棋士羽生善治竜王から祝辞をいただきました

本日行われました「平成30年度N高等学校VR入学式」に、サプライズの特別来賓として、将棋棋士の羽生善治竜王から祝辞をいただきました。

 

昨年、史上初となる永世七冠を達成し、今年の1月には将棋界初となる国民栄誉賞を受賞。

将棋界の第一線で活躍し、常に進化を続ける一流の棋士からN高新入生に激励のメッセージが贈られました。

 

羽生竜王は高校時代にはすでに棋士として活躍され、将棋と学業の両立のため、通信制高校を卒業されています。

 

羽生竜王からN高の新入生にむけた祝辞の全文をご紹介します。

 

【祝辞全文】

皆様、この度はご入学、誠におめでとうございます。

 

暮らしていく中で“学ぶ”というのは、学校に限らずいつまでも続いていくものだと思っています。

 

私自身の好きな言葉に”初心忘るべからず”という言葉があります。

これは必ずしも、最初の時の気持ち、始めた時の気持ちを忘れないようにという意味ではなくて、それぞれの節目、段階での気持ちを忘れないようにするということがとても大切だと言われています。

 

今回、皆様が入学された、この時の気持ち。あるいは、学年が1つ上がった時の気持ち。あるいは、社会に出て社会人になって活動している時の気持ち。それぞれの、その時の思い、気持ち、情熱といったものを大切にしてほしいと思っています。

 

また、現在は非常に情報が多く、変化が激しい時でもあります。将棋の世界においても、刻々と変わっています。

歴史としては、現在のルールになってからすでに400年以上経っているのですが、戦術や作戦、戦法みたいなものは10年前と現在とでは大きく違いが出ています。

その中で、どのようにしてその時代に対応して、変化についていけるかどうか、というのは非常に発想を柔らかくする、柔軟に対応していく、ということがとても大切になるのではないかと思います。

 

もちろん、人と人との付き合いや、それまでの習慣や風習、考え方というのはとても大切なもので、これは、変わらない不変的、不朽的なものであると思いますが、一方で刻々と変わっていってしまうものもあります。

その中で、何を創り出して、何を社会に役立てるのかということが問われているのだと思っています。

 

現在のネットであったり、携帯であったり、様々なものの中で情報が増えていますが、もちろんその中でそれを見て楽しむというのもひとつの大事なアプローチだと思います。一方で、その中から新しいものを生み出せる、創り出せるという可能性も秘めているのではないかなと思います。

これを食材に例えると、たくさんある食材の中から、それを食べて楽しむというのもひとつの道ですし、その食材を使って新しい料理、新しいレシピを創るというのもひとつの道だと思います。

 

N高校に入られた皆さんは、是非、その“創る側”にまわって、今までになかったおいしいもの、素晴らしいものを社会の人たちにたくさん提供していただきたいと思っています。

 

これから先の皆様方の益々のご活躍を期待して、私のお祝いの言葉にかえたいと思います。

おめでとうございました。

 

 

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