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~【プロジェクト N】活動レポート~
ジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人グループによる特別授業 ヘルスケアゲーム制作プロジェクト

 

学校法人角川ドワンゴ学園 N高等学校(以下、N高)通学コースのアクティブラーニング「プロジェクトN」では、11月1日~12月18日の1か月半をかけて、「ヘルスケアゲーム制作プロジェクト」に取り組みます。本レポートは、11月13日に行われた「健康に対する正しい知識をつけ、理解を深める」をテーマにしたジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人グループによる特別授業をまとめたものになります。

 

「ヘルスケアゲーム制作プロジェクト」は、健康管理の重要性について学び、正しい情報と方法を若い世代に広めることを目的としたゲームの企画・制作を行います。厚生労働省が行った「健康意識に関する調査」によると、若者や男性は、高齢者や女性よりも全般的に関心が低い傾向にあるという結果が出ています。今回のプロジェクトでは、若者の意識改革を課題として健康への正しい理解を深めるとともに、健康意識に継続性を持たせるゲームの企画立案からプロトタイプの制作までをアウトプットに設定しました。11月の前半は、ベースとなる健康に対する知識をつけるため、①食事・運動・睡眠といった健康三原則に対する正しい知識をインプットするための授業 ②スマホ依存やこころの病など若年層に多い疾患を知る授業 ③ヘルスケア業界の市場規模を確認しワークを通して業界の仕事について調べる授業を行いました。

健康の三原則、運動、睡眠、食事について

本特別授業は、ジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人グループでマーケティングの仕事をしている甲斐さん、社内の健康管理に携わる看護師の星名さん、社会貢献活動を統括する伊藤さんをお招きし、“日々の健康管理”の重要性を再認識し、理解を深めること、健康/医療分野における“テクノロジーの活用”について考えることを目的に授業を行っていただきました。

 

まず、運動のパートでは、歩数と疾患のリスクについてグラフを使った説明を聞いた上で、自分の携帯に入っているヘルスケアアプリを使って1か月に平均してどのくらい歩いているのかを確認しました。心斎橋キャンパス、代々木キャンパスの生徒と教職員が1か月のデータを紹介。1日平均1万歩の生徒は、友人とのウインドーショッピングをしながら遊ぶことが多く、ほかの生徒よりも歩数が多くなっているということが分かりました。

 

「毎日7,000歩を歩くのと、1日おきに14,000歩を歩くのはどちらが良いのか」という生徒からの質問には、「運動には持ち越し効果があり、運動効果が2、3日続くので1日おきでも効果はあるが、忙しくなって間が空くと少ない歩数の日が続きがちになってしまうこともあるので、毎日歩くことを習慣化することがおすすめです」とアドバイスがありました。また、看護師の星名さんによるアプリを使ったワークを体験。心拍数アプリをみんなでダウンロードし、30秒の足踏みと5回スクワットをした前後の心拍数の変化を確認しました。

 

最新テクノロジーを活用したソリューションとヘルスケア業界で働くこと

普段、その習慣がない人にとっては、運動をするということはハードルが高いのではないかと思っていましたが、少しの運動でも心拍数はあがるので、簡単なことから始められるという気づきがありました。

 

次に、睡眠のパートでは、N高生のアンケートを見た後に、国別の起床・就寝時間や男女別の睡眠時間を比較して検証しました。日本以外の国は女性の方が多く睡眠をとっているという結果から国による男女の子育ての役割分担の違いではないかなどを考えるきっかけとなりました。

そして、食事のパートでは、朝食を抜くとどうなるのかという事例から「相撲取りは、朝食を抜いて朝稽古をして大量にちゃんこ鍋を食べることであの体をつくっているんだよ」という話で生徒から驚きと笑いが起きていました。ベストな自分を実現するためにどのように食事をコントロールするのか。早速、休憩時間に軽食を取っている生徒の姿も見られました。

授業後半では、最新のテクノロジーを使ったヘルスケア業界の事例として、カテーテルを使った、医師による実際の手術を高精度360度カメラで撮影した映像をVR化したコンテンツが紹介されました。これは、VRの没入感を利用した若手医療従事者の育成に用いられているプログラムとのこと。最新技術を使えば助かる可能性のある患者が多くいるのに、技術が複雑であるゆえにそれを使いこなせる医師の数が不足しているという課題に対し、ジョンソン・エンド・ジョンソンが世界的に取り組んでいる事例をVRゴーグルを使って紹介していただきました。

 

「VRやプログラミングというのは、あくまでもツールです。ツールがどのような事象の根本原因を解決するのかを考える必要があります。」とVR技術を用いたソリューションの元々の課題、根本原因を考えるフローを、具体例と共に説明。そこにはリサーチから基づく考え抜かれた道筋があり、大いに学びへとつながりました。

 

 さらに、ヘルスケア業界での働きがいをテーマに、なぜヘルスケア業界で働こうと思ったのか、実際に働いて感じられる喜びなど、社会に出て働くということについて身近に感じられる話をしていただきました。生徒からの質疑応答を経て、2時間授業を行った甲斐さんから最後にN高生へメッセージが。「伝えたいことは一つだけです。皆さんがやっていること、目を向けていることは、社会的にとても進んでいると思います。同じ年代の子と比べても、幅広く、様々なことを体験しているし、すごく先のことを見据えてやっていると思います。その力(ちから)、マインドや意識を生かすために、健康が必要だというところを感じてほしいです。社会に出ていくと心身ともにきついことがたくさんありますが、心身が弱ってしまうとせっかくの力が発揮できません。その点をしっかり抑えておいて、あとは楽しくゲーム制作に向かってもらえれば嬉しく思います」と大事な言葉をいただきました。

 

授業後の生徒アンケートでは、「健康であることが何よりの基礎であり、スマホをはじめとした電子機器が必要不可欠な現代で一番大事な課題だとも再確認しました」、「健康になるのが重要ではなく、健康だからこそできることが増えることが重要である」という感想が寄せられました。

 

ジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人グループの甲斐さん、星名さん、伊藤さん貴重なお時間をありがとうございました。

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