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~【プロジェクトN】活動レポート~
訪日外国人観光客イチ推しスポット紹介プロジェクト FUN!JAPAN特別授業を実施

~【プロジェクトN】活動レポート~  訪日外国人観光客イチ推しスポット紹介プロジェクト FUN!JAPAN特別授業を実施

 

学校法人角川ドワンゴ学園 N高等学校(以下、N高)通学コースのアクティブラーニング「プロジェクトN」では、1月~2月の2か月間、「国際」をテーマに、訪日外国人観光客イチ推しスポットを紹介するサイト制作に取り組みます。

 

近年、訪日外国人の旅のスタイルが多様化する中で、ありきたりな観光スポット巡りではなく、日本ならではの体験をしたり、知る人ぞ知る場所や店に行きたいという要望が増えてきています。そうした背景を受けて、生徒自身がおすすめする国内のスポットをgoogleマップとgoogleサイトを活用し、訪日外国人の方に向けて紹介するWebサイト制作します。

 

本レポートは、1月15日にN高通学コース 柏キャンパスにて行われた、アジア最大級のコミュニティメディア「FUN!JAPAN」を運営する株式会社Fun Japan Communications(以下、ファンジャパン)による特別授業「FUN!JAPANが皆さんにお伝えしたい、外国人視点の情報発信」の模様をまとめたものです。

現状のインバウンド市場と、国によって伝える内容を変えるという事

まず、ファンジャパン藤井社長から、日本のインバウンドの動向とインバウンドを学ぶ意義についてお話がありました。

 

「日本の人口が減っている中で、各自治体や企業が訪日外国人観光客の方へ購買を促したり、労働者の確保として地域の魅力を伝えることに力を注いでいます。国が掲げる訪日外国人の目標は2020年に4,000万人ですが、1,000万人を超えたのは2013年。ここ10年以内で急激に増加し、インバウンド市場が伸びています。一方で、日本人でも住むエリアによって趣味趣向が異なるのに、外国人を一括りに考えたり、日本人が良いと思ったものをそのまま伝えたりし、失敗するケースも見られます。確立された正解のない伸び盛りの市場に対し、高校生の段階でインバウンドを学ぶことは、社会に出たときに力となるので、ぜひ前向きに取り組んでほしい」と激励をもらいました。

 

具体的に、訪日外国人へプロモーションを成功させるために、「FUN!JAPAN」が心がけていることは、国や地域によって伝え方を変えるということでした。外国人目線をもって、記事・写真・発信するツールを決めており、「FUN!JAPAN」は社員に外国人を多く迎え、各国でのコミュニティ形成に力を入れていました。そのコミュニティから地道に一つ一つ生の声を聞いて、取材で焦点を当てる内容や思わず読みたくなるような写真を選定しています。

 

年に2回各国のコミュニティメンバーを抽選で日本に招待する施策の紹介があり、国によって記事に載せたい写真が大きく異なることに驚きの声が上がりました。

ニーズに合わせた表現方法を学ぶ

後半は、観光客に響く表現方法を考える3ステップとして、①ターゲット・市場を知る、②知ってもらうためにどのように表現するか考える、③行動してもらうためにどう発信するか考える、を学びました。それぞれの段階に応じて観光客がどう思っているのかを藤井社長に、また具体例として、台湾の方の興味関心をファンジャパンの職員で台湾出身の鄭(テイ)さんからお聞きしました。

 

①ターゲット・市場を知る

単純に、Googleなどの検索サイトで趣味趣向を検索するのではなく、ターゲットの国の方が使っているSNSを見に行ってみたり、Webサイトでその国の方々がどのような検索をしているのかを自分で調べたりします。一番は現地の人に聞くのが良いそうです。

 

②知ってもらうためにどのように表現するか考える

例えば、台湾であれば「SNS映え」、「季節限定」「ご当地限定」が刺さるといいます。日本と物理的な距離が近い台湾からの観光客はリピーターの方が多く、日本ならではの体験に加え、初めて来日した時とは違った景色や体験ができるルートをお勧めすると良い、とヒントをもらいました。具体的には、京都であれば清水寺などのメジャーなものではなく地元の人だけが知っている穴場スポットや、最近では、農家に宿泊する「農泊(のうはく)」が流行っているなどを教えてもらいました。

 

③行動してもらうためにどう発信するか考える

伝えるツールとして昔はTVや雑誌に載せることが主流でしたが、現在はデジタルを活用し現地コミュニティにアプローチすることが効果的だそうです。例えば、家電量販店のクライアントの案件では、クーポンを紙媒体に印刷して配るのではなく、デジタルでクーポンを配信する、その配信は普段アクティブに接触しているコミュニティだとより効果が出るというものです。このように、デジタル媒体でも発信先の選定も重要で、FUN!JAPANがコミュニティ形成に力を入れている理由もうなずけました。

 

最後に、1時間の授業を行っていただいた藤井社長から、「今回の取り組みというのは、これからデジタル化・グローバル化の波が来る日本のビジネスにおいて、非常に重要なトピックスになってきます。大手企業も試行錯誤しながらなかなか成功できていない状況からすると、今の内からデジタル、グローバルといった観点を持ち、今日話したことも頭に入れながら新たなビジネスモデルを作っていくといったところで、強く活躍する世代だと思います。今回の情報発信という課題の中で、どういう可能性があるのだろう、自分が発信した情報がどういう反応に現れるんだろう、といったことを楽しんで取り組んでいただけたらなと思います。また、我々自身もぜひ皆さんの活動に対して、これも一つの縁だと思いますので色々と連携をさせていただければなと思います。」と言葉をいただきました。

 

(参考)授業を行ってくださった鄭さんが情報発信をしている「FUN!JAPAN Taiwan」のサイト

FUN!JAPAN Taiwan:https://www.fun-japan.jp/tw

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