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2017/01/20

マタギ体験に行ってきました

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マタギ体験に行ってきました

マタギ体験は楽しくも厳しい経験

冬の小国町は厳しい環境。毎晩雪がしんしんと降り積もり、地域の人々は身を寄せ合い協力しながら生活をしています。

この冬最強と言われる寒波が猛威をふるう2017年1月12日~16日の5日間。山形県小国町にて「マタギ体験」として職業体験にN高生が参加しました。チームワーク、自然観、仕事観、役割、体力。人間関係の中で生き抜く力を参加者が感じ始めている。そんな成長を強く感じるマタギ体験でした。

「ほー、ほーりょー」腰まで積る雪の中に響く声。大声を上げながらウサギを追いました。残念ながらウサギは捕れませんでしたが、彼らはもっと大切なものを得ています。
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マタギを実践×座学×料理で学ぶ

マタギは、単なる狩猟ではありません。交通の便が悪く食料がなかった時代から続き、自然と共生し、自然に感謝し、地域コミュニティを支える。国町になくてはならない存在です。

資料、座学、食文化、懇親会、そしてマタギ実体験。
地域の様々な方との交流を通して、マタギを中心とした山形県小国町を学びました。

ネットを通した事前勉強は確かに重要です。しかし、どうしても実感できないこともあります。
直接触れること。質問すること。目で見ること。手で触れること。
参加者の中の曖昧とした「マタギ」は、確固たるものになっています。
  • マタギを実践×座学×料理で学ぶ
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グループワークで自分の言葉に

マタギ体験で参加者が感じた様々なこと。しかし、それはいつか消える。

自分の言葉で説明して、はじめて自分の成長として残ります。自分たちの学び得たことを表現するために、毎晩繰り返したグループワーク。

徐々に自分の感覚を言葉にする。
相手の意見を受け止め引き出す。
そして全体として1つにまとめる。

体験を言葉にすることで、自分の目標や課題が見えてきます。自身の成長に向けて何をすべきかが少しずつ見えてきたようです。

彼らが必死に思いを込めたプレゼンは、地域の方々へと届いています。そして地域の方々からのフィードバック。マタギ体験を通して参加者の中に多様な考えが芽生え始めている。そう断言できる濃厚な5日間でした。
  • グループワークで自分の言葉に
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ありがとう小国町

5日間の職業体験最終日はパワーポイントを使ったプレゼンです。小国町役場に集まったで多くの地域の方々。マタギ体験で学んだこと、それを今後の生活や夢に向かってどう活かすのかについて、小国町のみなさんに考えをぶつけました。

発表後に地域の方々からいただいた質問や感想の中には、厳しいものも。しかし「その厳しさは愛情である」と参加したN高生はわかっています。、役場のみなさん、マタギの方々、地域住民のみなさん。真正面からぶつかってくれる小国町のあたたかさに包まれているからこそ、参加者は素直に成長します。

「自分たちの町に戻り、更に成長して小国町に必ず帰ってくる」

彼らの約束はきっと果たされる。そう確信できる、白き山々の厳しさと地域住民のみなさんのあたたかさに囲まれた5日間でした。参加者6名の心にいつまでも残る体験であって欲しいと願っています。
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