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2017/03/21

料理研究家体験に行ってきました

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料理研究家体験に行ってきました

料理で大崎上島を情報発信

「町の良さを料理でどう表現する?」
「人に伝わる表現方法は?」
「料理研究家とはどんな仕事なのか?」

1014回

N高生によるクックパッド投稿から3日間での閲覧数です。

”ネットの高校”のN高生が、自然と人のあたたかさに溢れた広島県大崎上島町で料理研究家体験をしてきました。大崎上島を知るために、レモン収穫体験、カヤック体験、神峰山から150もの島を眺望、N高生の目で耳で感じます。豊かな自然と人のあたたかさに包まれる大崎上島町。
島の魅力を詰め込んだレモンのオリジナルレシピを作成し、見る人のニーズを考えてクックパッドに投稿する。そんな趣味の料理から仕事の料理への第一歩をN高生が着実に踏み出す職業体験です。
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料理研究家からの指導

「相手の気持ちになりなさい」
「自分が伝えたいことを具体化しなさい」
「コンセプトを料理の見た目につなげなさい」

大崎上島の魅力を体験した後は、調理実習です。今回は東京都市ヶ谷の江上料理学院から吉野愛先生も同行です。レモンの座学、調理技術はもちろんのこと、フードコーディネーターの仕事を教わりました。

フードコーディネーターはただ料理を作るだけではありません。写真や映像を使って、“視覚”だけで料理の温度も匂いも美味しさも見る人に伝えます。10分間の映像に10時間費やす時もあるそうです。その見せ方にこだわり多くの大人が協力して1つの写真や映像を作り出す仕事。料理の楽しさだけではなく、料理業界の厳しさも。吉野先生の言葉はN高生の胸に残ります。

「私は中学生の時から料理研究家になりたかった。あなた達と同じ高校生の時から考えると、料理研究家になるまで10年かかりました。それでも1度も諦めませんでした。好きなことをを職業にしたいなら、絶対に諦めないで夢を持ち続けて。」

レモンの香り嗅いだとき、ふとした時にきっと吉野先生の言葉を思い出し、夢に向かってくれるはずです。
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レシピ作成とクックパッドへの投稿

自分が好きな料理を作ること
料理の際のメモ
美味しいご飯を作ること

これらは、趣味の料理であり仕事としてのレシピ作成ではありません。フードコーディネーターや料理研究家、仕事として料理に携わるためには、「相手の立場を考えること」がかかせません。

仕事が忙しい20代の男性社会人に見てほしいのか?子供の健康を気遣う主婦に見てほしいのか?料理のコンセプトも手順もレシピの表現方法も全く異なります。

レシピ作成のためのグループワークとクックパッドへの投稿を通してN高生は1つのことを学びました。

「コミュニケーションは“伝える”ではなく、相手に“伝わる”こと」
  • レシピ作成とクックパッドへの投稿
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大崎上島町への思いを込めた料理

3人2チームに分かれてオリジナルレシピを作成しました。

手軽に自然の豊かさを味わえる
【クリック】牡蠣の炊き込み、レモンソース掛け肉団子

やさしい味で疲れを癒す
【クリック】レモンラーメン

公開後3日間で1,014回の再生回数。見やすさ、作りやすさ、ターゲットの明確化。N高生の工夫がクックパッドを通して多くの方々に届いています。
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グループの成果を修了式でプレゼン

今回の職業体験では「相手に伝えること」にこだわりました。

体験先での挨拶・会話、グループワーク、レシピ作成、写真撮影、調理。そして修了式でもチームと個人で体験を職業体験に携わった10名以上の大人の前でプレゼンです。

レシピの説明だけではなく、個人の成長やクックパッド投稿の狙いなど様々なこと懸命に伝えました。修了式終了後には、お世話になったみなさま1人1人に思いを込めた色紙。
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思い出を胸に前に進む

「コミュニケーションが苦手」
「仕事がイメージできない」
「集団行動が苦手かも」

初日のフェリーの中で、期待と共に不安も抱えていたN高生。料理研究家という仕事への挑戦、グループ活動を通して自分自身と向かい合い、そして大崎上島の地域のみなさまとの交流。当初の不安は消えていきました。

修了式で前を向いて腹から声を出して発表した男子N高生は

「いままで人前や3人以上での会話では、緊張と照れがあり苦手でした。今回の職業体験を通して『みんな僕の話を聞いてくれる』『大人でも緊張するんだ』とわかり、失敗してもいいから声を出そうと思えました。」

彼は照れながらも真っ直ぐこちらを見て語ってくれました。

民泊先で家族として接してくれたやさしさ、職業の厳しさと楽しさ、そして人とかかわることの面白さ。多くのものを胸にフェリーからいつまでも大崎上島に手を振る。成長して、また来たくなる町、大崎上島。
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