No.01

家族との時間を大切に成長を続けながら働く

沼澤里奈 / ネットコース運営部 ネットコース運営推進課&IT戦略部 IT運用管理課(兼務)
※所属、インタビュー内容は取材当時のものです

角川ドワンゴ学園では、さまざまな事情により出勤が困難な方でも、リモートワークで安心して働ける「シングルマザー採用」があります。実際にこの制度を活用し、2人のお子さんを育てながら、仕事に、そして教員免許取得に邁進している沼澤さんにお話を聞きました。

以前はどんなお仕事をされていたのですか?

スポーツカメラマンをしていました。全国を飛び回って撮影していたので、やはり子育てとの両立は難しくて。ひとり親になったこともあり、勤務時間の決まっている商品撮影の会社に転職しました。

そこから角川ドワンゴ学園へ入職されたきっかけは?

実は転職とほぼ同時に、通信制の大学で社会福祉を学び始めたんです。貧困問題や発達障害について学ぶ過程で、子どもの教育について興味を持つようになりました。次は教育業界で働きたいなと思っていたところ、ちょうど卒業のタイミングで角川ドワンゴ学園がシングルマザーも対象にしたリモートワーカーを募集する、というニュースを見て。「これだ!」と思い、すぐに応募しました。

「ママが家に居てうれしい!」
生活に生まれたゆとり

リモートワーカーになってから、生活に変化はありましたか?

子どもたちと接する時間を取れるようになりました。通勤していた時間を家事に充てられるので、その分夕方や夜に宿題を見たり、じっくり話を聞いたりできるようになって。子どもたちも「学校から帰って、家にママが居てくれるのがうれしい! N/S高っていい学校だね!」と言っていました(笑)。

その他にも、経済面でゆとりを持てるようになりました。子どもの体調不良や行事で仕事を休まざるを得ない日があっても、以前の会社では有給休暇をすぐに使い切ってしまっていたので、無給休暇が多くなってしまうんです。そうすると月によって収入に変動が生まれてしまい、生活が安定しないという不安もありました。でも学園のリモートワーク制度には「中抜け制度」というものがあり、かなり助けられました。

「中抜け制度」とは、育児に関わることであれば、上長の許可のもと、勤務を一時中断できる制度ですよね。どんな時に利用しましたか?

学校のPTAの集まりや、子どもの通院で利用することが多かったですね。1〜2時間で済む用事のためにお休みを取るのは本当にもったいなくて。中抜け分は終業時間後にそのまま残業したり、子どもの寝かしつけの前に補填することが多かったです。

完全リモートワークとなると、オンとオフの切り替えや他の社員との関わりで不安な点はありませんでしたか?

毎日Slack[※]で始業と終業の報告をするので、そこで気持ちの切り替えをしています。同僚とSlackでやり取りをすることもありますし、時間が合えばZoom[※]を使ってリモートランチ会を開催することも。シングルマザー同士で働く機会が多いので、「今日は子どもが風邪をひいていて、看病しながら仕事します」と言うと、「無理しないでね!」と声をかけてくれるんです。みんなで支え合いながら働けていて、とても恵まれた環境だな、と思います。

Slack:ビジネス向けのコミュニケーションツール。角川ドワンゴ学園では、学校で使用するICTツールのひとつとして活用。 Zoom:チャット機能を備えたビデオ会議システム。Slack同様、学校内のコミュニケーションで活用している。

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左:「子どもが学校へ行ったら、コーヒーを飲んで一息。パソコンを開けばすぐ始業できます」 中、右:家事はなるべく機械に頼って時短を心がけているそう

新たな目標を
学園の制度がサポート

沼澤さんは契約社員のリモートワーカーとして2019年に入社され、2022年4月より正社員となりました。
また、学園の教員免許取得支援制度も利用されていますね。

それまでの働きが認められ、正社員になれたのは純粋にうれしいです。現在は、主に教職員の方の工数を削減するサポート的な業務が中心です。生徒や保護者の方からの問い合わせ窓口の管理や、教職員向けの情報ポータルサイトの作成、パソコンなどの設定や管理、授業の質を向上するためのプロジェクトにも参加しています。そしてこれらの仕事と並行して、教員免許取得を目指して勉強しています。学校の業務に触れていくうちに、もっと深く教育に携わりたい、生徒に寄り添った仕事がしたい、と感じて。学園の支援制度を利用し、通信制の大学で学んでいます。

子育てと仕事、そして教員免許取得の両立はハードでは?

正直、とても大変です! 特に先日2週間の教育実習があり、日々授業を構築されている皆さんの大変さが分かりました。でも、学んでいることと日々の業務が関連しているので、「この業務は学習指導要領のこの部分を担っているんだ」と、点と点がつながる感じがして楽しいです。学園が授業料を援助してくれますし、教育実習も特別休暇扱いで給与が出たので、経済面で不安になることはありませんでした。

今後の目標を教えてください。

まずは教員免許が取れるかどうかしか考えられませんが(笑)、取得できた暁には、自分が学んできたことを生かし、子どもたちの未来のために働いていきたいです。

< 沼澤さんのある日のスケジュール >
*リモートワーカー(契約社員)として働いていた時のものです

5 : 30
  • 起床
  • 掃除、洗濯物、朝食の準備
  • 「息子の少年野球の朝練に付き合うこともあります」
7 : 00
  • 朝食
  • 片付け後、夕食の準備
8 : 00
  • 子どもたちは学校へ
8 : 30
  • 始業
  • 「まずSlackとメールをチェックして、タスク管理をします」
10 : 00
  • 定例ミーティング
  • 業務の進捗確認や情報共有
  • 「仕事以外の話も交わしたりして、リモートワーカー内のチームビルディングの時間も大切にしています」
12 : 30
  • お昼休憩
  • 「ご飯はささっと済ませ、スーパーへ行ったり勉強をしたりします」
13 : 30
  • 業務再開
15 : 00
  • 子どもの通院で中抜け
  • 「特に息子は元気いっぱいなので怪我をすることもあります……」
16 : 00
  • 業務再開
17 : 30
  • 終業
18 : 00
  • 子どものお迎えで学童クラブへ
  • 帰宅後は次の日の準備や洗濯物の片付け
  • 「下の娘を迎えに行き、宿題や連絡事項を確認します」
19 : 00
  • 夕食
20 : 00
  • 中抜け分の補填業務(1時間)
  • 「その間、子どもたちはお風呂に入ったり、好きなことをしたりして、自由に過ごしています」
21 : 00
  • 補填業務終了
  • 業務日報をつける
21 : 30
  • 子どもたち就寝
22 : 00
  • 明日の準備
  • 朝食や洗濯物の準備、入浴等
23 : 00
  • フリータイム
  • 教員免許取得のための勉強
  • 「本や漫画を読みながらゆっくり過ごすこともあります」
0 : 00
  • 就寝
  • <沼澤さんの主な業務内容>
  • ・保護者や前籍校への架電
  • ・スクーリングの時間割作成サポート
  • ・試験問題や学習コンテンツの誤植確認
  • ・データ入力
  • ・各種証明書発行
  • ・マニュアル作成
  • ・オンライン授業サポート
  • ・試験サポート
  • ・社内のヘルプデスク
  • ・IT関連の検証業務

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