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N高生が『第49回小泉信三賞 全国高校生小論文コンテスト』で
最優秀賞の「小泉信三賞」を受賞

N高生が『第49回小泉信三賞 全国高校生小論文コンテスト』で<br>最優秀賞の「小泉信三賞」を受賞

N高等学校・2年(鹿児島キャンパス)の福田 健心(ふくだ けんしん)さんが、2024年12月2日(月)に発表された「第49回小泉信三賞 全国高校生小論文コンテスト」で最優秀賞の「小泉信三賞」を受賞し、創立者の福澤諭吉先生の誕生日である2025年1月10日(金)に、慶應義塾大学三田キャンパス西校舎ホールで開催された「第190回福澤先生誕生記念会」の中の授賞式に参加しました。

「小泉信三賞全国高校生小論文コンテスト」は、慶應義塾大学が主催・実施しており、卓越した研究者・教育者であり、優れた文筆家でもあった、元塾長小泉信三博士の人格と業績を後世に伝え、青少年の文章表現能力の向上に寄与することを目的として、同博士の没後10年を記念し、1976年に始まりました。
今年度は、6つの課題から1つを選択する形式で実施され、194篇の応募がありました。

福田さんは、「SNSが無い世界」という課題を選択し、「スライムの皮膚の牛 あなたと私の傷とケア」という題名の小論文を作成しました。
作品は慶應義塾機関誌『三田評論』12月号誌上および慶應義塾ウェブサイトにて結果発表が掲載され、2025年1月号および慶應義塾ウェブサイトに掲載されています。

■ 受賞作品

【小泉信三賞】
題名:「スライムの皮膚の牛 あなたと私の傷とケア」
作品:https://www.keio.ac.jp/ja/assets/download/about/learn-more/tradition/koizumi-contest/results/koizumicontest-49-1.pdf

<福田健心さん コメント>

※慶應義塾大学広報室より提供


まずは、このような賞をいただけたことを光栄に感じています。

今回、僕は『スライムの皮膚の牛』という比喩的な題名を起点に、人文学の知見から情報社会のケアについて論じました。その執筆の動機として、「ネットの高校」であるN高等学校に通っていることも重要でした。学園という枠組みの中に、オンライン教育サービスやSNSでの生徒同士のコミュニティが”蜘蛛の巣状”に張り巡らされていて、そこで感じる楽しさや違和感、しかし、それによって救われた何かもあり、そうしたことを考え、論文の構成を決めていきました。

今回の受賞は、高校生の自分が拙くも人文系の読書を続けてきたことを少しでも承認してくれたような意味がありました。

「人文学」とはいったものの、僕の文章は決して高度なものではありません。
授賞式では、厳密性や身の程を気にせず、アマチュア精神を持って執筆に挑んだというお話をさせていただきました。その気持ちが結果につながったと思っています。
ここで言う「アマチュア」の対比として想定される「プロフェッショナル」とは、「基礎的な体系」と呼べるかもしれません。そして、それは「スタンダードな勉強」によって獲得できるものだと思います。
僕には、基礎的な実践やプロフェッショナルなことは身についていないと感じています。しかし、それが不可欠なことはよく理解しています。その上で、「基礎」について思いを馳せつつ、いつか重みのある創造性を発揮できたら嬉しいなと感じています。

※慶應義塾大学広報室より提供


■ 第49回小論文コンテスト審査結果
https://www.keio.ac.jp/ja/about/learn-more/tradition/koizumi-contest/results.html

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