投資部
投資部とは
投資部は、高校生の時期から株式投資に挑戦することで、社会や経済の仕組みを実践的に学ぶ部活です。部員は、特別顧問である村上世彰氏が創設した 一般財団法人村上財団 (以下、村上財団)や角川ドワンゴ学園から提供される運用資金を元手に、株式投資に挑戦します。村上世彰氏による特別講義のほか、優秀な部員は村上氏との個別面談や質問で投資の姿勢や考え方に対するアドバイスを受けることもできます。
投資部Twitter
メッセージ
村上 世彰 (むらかみ よしあき)
投資部 特別顧問
投資家。1959年大阪府生まれ。1983年、通産省(現・経産省)に入省。国家公務員としてコーポレート・ガバナンスの普及に従事する。独立後、1999年から2006年まで投資ファンドを運営。現在、シンガポール在住。著書に『生涯投資家』(文藝春秋)『いま君に伝えたいお金の話』(幻冬舎)『村上世彰、高校生に投資を教える。』(角川書店)などがある。
「子どもはお金のことなんて考えなくていい」そう考える大人が、まだまだこの国には少なくありません。結果、子どものころにお金について学ぶ機会がなく、正しいお金の使い方を身に付けないまま、社会に出ていく人たちが多いのではないでしょうか。しかし、ぜひ子どもたちには、「お金は汚いものでも悪いものでもなく、ただの道具でしかない」ということを知ってもらいたいと願っています。今回、数々の先進的な取り組みを展開するN高等学校が、新たに「お金の教育」に目を向け、実際の株式投資を通して"生きた金融教育"を提供する「投資部」を設立するというチャレンジに共感し、特別顧問に就任させていただくことになりました。部員の皆さんが、高校生の間に本気で株式投資に挑戦することでどんな学びを得ていただくか、とても楽しみにしています。
三田 紀房 (みた のりふさ)
インベスターZ 原作者
1958年生まれ、岩手県北上市出身。明治大学政治経済学部卒業。
代表作に『ドラゴン桜』『インベスターZ』『エンゼルバンク』『クロカン』『砂の栄冠』など。 『ドラゴン桜』で2005年第29回講談社漫画賞、平成17年度文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞。
現在「モーニング」にて『ドラゴン桜2』、「ヤングマガジン」にて『アルキメデスの大戦』を連載中。映画『アルキメデスの大戦』は2019年7月26日より全国ロードショー。
個人的な見解ですが、日本人の投資に関する知識はだいたい中学1年生レベルだと思います。なぜなら、今の日本の学校では投資について学ぶ機会がほとんどないためです。『インベスターZ』は中1の主人公が投資を行う漫画です。私立学園の投資部に入り、学校の運営費を投資で稼ぎ出していく。読み進むにつれて、読者はいつの間にか投資や経済の知識を学べるようにしました。投資の経験は、こつこつと時間をかけて積み上げていくもの。始めるのが早ければ早いほど良い。『インベスターZ』にはそういったメッセージを込めました。現実に投資部が誕生し、高校生が投資にチャレンジする。これは本当に素晴らしいことだと思います。「投資は子どもでもやっていい」「10代からでも始めていいんだ」という考えが世の中に広がってくれたら、作者として非常に嬉しいです。
夏野 剛(なつの たけし)
学校法人角川ドワンゴ学園 理事
1999年NTTドコモより世界初の携帯電話を利用したインターネットビジネスモデル「iモード」サービスを立ち上げ、ビジネスウィーク誌にて世界のeビジネスリーダー25人の一人に選出される。現在は、慶應大学で教鞭をとる傍ら、上場企業の取締役を複数社兼任。東京オリンピック・パラリンピック組織委員会参与(マスコット選考検討会議委員、チケッティングに関する有識者会議委員、入賞メダルデザインコンペティション審査会メンバーなど)、経産省や内閣府で各種委員も務める。株式会社KADOKAWA代表取締役社長、株式会社ドワンゴ代表取締役社長。
いま、日本に存在する約1800兆円もの個人金融資産のうち、株式市場に回っているのはわずか10%強です。もし、もっと多くの資金が株式市場に回れば、日本経済は今まで以上に活性化します。遡れば、昭和のバブル期までは株式投資と言えば、持ち株会などを通じた受身の資金運用を指していました。なぜならその頃は、日本の経済は右肩上がりで、しかも、終身雇用が約束されていたからです。しかし、現在はそのような時代ではありません。将来を豊かに暮らせるかは、自身の考え方や能力に大きく左右されます。ネットの高校ではそのような背景を踏まえ、早期から投資マインドを持つ人材を育む重要性を鑑み、投資部を設立しました。若い投資家が増え、日本の企業が元気になれば、日本全体も元気になります。投資部の皆さんが、どんな戦略でどんな企業に投資をするのか、企業経営者の一員としても楽しみにしています。
活動内容
01
運用資金として20万円を提供
部員は、運用資金として村上財団や学園から提供された20万円をもとに、「東京証券取引所上場銘柄」の株を運用します。運用の結果、最終結果報告月に利益が出た場合は、その利益額はその部員のものになります。一方、損失が出た場合は、その損失額を返す必要はありません。
- ※ 元手の運用資金は、活動終了後に学園へお戻しをお願いします。
-
※ 優秀と認められた部員に対しては、運用資金の増額制度があります。
【通常資金】20万円→【増額後】50万円→【増額後】100万円
02
実学的な知識を養う特別講義の実施
村上世彰氏から投資に関する講義、また、多彩な数学の教育サービスを展開する「すうがくぶんか社」からは、統計に関する講義を受けることができます。講義では、投資や統計に関する疑問について、直接質問することができます。さらに、講義の様子は双方向性のある生放送で配信され、日本全国の部員が、PCやスマートフォンで参加することができます。
村上世彰特別顧問 講義
2024年に入部した第六期生へ向け、村上世彰特別顧問から特別講義が行われました。生徒からの質疑応答や現在のマーケットの状況説明、部員への熱いメッセージなど、充実した講義内容を紹介します。
03
村上世彰氏による資産運用のフィードバック
部員は適宜、投資方針や運用結果などについてレポートをまとめて報告します。優秀な部員は、村上氏との個別面談や質問で投資の姿勢や考え方に対するアドバイスを受けることもできます。稀代の投資家である同氏から得られる指摘は、部員が投資という行為に真摯誠実に向き合うにあたり、この上なく貴重な知見となるでしょう。
- ※ 村上氏や学園が株式の価値や他の有価証券の価値等に基づく投資判断に関しアドバイスを行うものではありません。
投資に活かせる統計指導
統計を基礎から学ぶことは、株式市場や社会動向をデータから正確に理解するための重要なスキルを養います。
課外授業「数理科学」の
“投資に活かせる統計”
では、統計学を扱う際に優れた「R言語」を用いた実践的な講義を提供し、投資に活かせる統計の知識を身に付けることができます。
この講義は、映像授業として学習アプリ
「ZEN Study」
にアーカイブされており、
生徒はいつでも自由に視聴することが可能です。さらに、月に1回程度のzoomによる特別授業を通して「投資に活かせる統計」で
学んだ内容を実践に活かす方法を学ぶことができます。これらの授業を通じて、統計を体系的に学び、
その知識が投資にどのように活かされるかを知ることができます。
すうがくぶんか社
すうがくぶんか社は「もっと社会に数学を」をテーマに
- 社会人のための数学教室(個人向け・法人向け)
- 数学及び数理科学、またその教育に関する講演・執筆活動
- 数学教育・研修のための各種教材の開発・制作・販売
を行う数学教室です。
統計を始め、機械学習や、大学レベルの数学など、幅広い分野で専門的な知識を有する講師が数学の指導を行なっています。
活動の流れ
スケジュール例 | |
---|---|
7月 | 村上顧問による講義 |
9月 | 投資報告レポート提出、村上顧問による増額審査 |
11月 | 自主ゼミ発表会/東証見学/証券会社による講義 |
12月 | 投資報告レポート提出、村上顧問による増額審査/企業訪問 |
2月 | 最終レポート提出 |
3月 | 村上顧問による講義/自主ゼミ発表会 |
※上記は2023年度の内容です。年間スケジュールは年度ごとに変更となります。
投資部・第一期報告会
企業訪問実績
保護者の声
世界のニュースに関心を持ち、わからないことは調べるようになりました。 (N高通学コース 保護者)
普段から商品に書かれた会社名を見たり、社会的事象に対する自分の考えを言えたりするようになりました。 (N高通学コース 保護者)
社会やその課題について、少なからず興味を持てるようになりました。 (N高ネットコース 保護者)
投資部主婦部があったらと思うほど、これからの時代にマッチした部だと思います。 (N高ネットコース 保護者)
これからの大学生活や就職についても深く考えられるように成長できたと思います。 (N高ネットコース 保護者)
こんな機会は普通の高校では得られなかったと思います。これからの大学生活や就職についても深く考えられるように成長できたと思います。 (N高ネットコース 保護者)
日常生活においても俯瞰的な視点から物事を捉えるようになって、精神的に著しい成長がみられた。 (S高ネットコース 保護者)
参考教材
投資部では、以下の書籍を参考教材としております。
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