ネットの高校ブログ
村上世彰氏による特別授業「お金の教育」
2月2日(金)に行われた通学コースの特別講演にて、投資家の村上世彰さんからお金に関する講演をしていただきました。
村上さんは、大学卒業後に官僚や投資家としてのアクティビスト活動を通じて日本の上場企業が抱える資金循環の問題解決に取り組んできた一方、『村上財団』を創設されるなど日本の社会的課題の解決のために現在も尽力されています。
第1部では村上さんご自身の体験も交えながら、
お金の4つの機能「稼ぐ」「貯める」「使う」「増やす」についてお話していただきました。
中でも
「稼いだお金をそのままにせずどう使うか」
ということの大切さを繰り返し述べており、一般的な高校生にはあまり馴染みのない『投資』の世界に関するお話もいただきました。
生徒を交えたディスカッション形式で行われた講義。
「今まで10万円以上お金を稼いだことのある人はいますか?」という村上さんからの質問では、
生徒から「株式投資」「投資信託」などという回答もみられ、周囲の大人たちを驚かせていました。
第1部の終わりにはお金を増やすためのポイントとして
「勉強して賢くなること」
「元手となる一定のお金を持つこと」
「ガッツ」
の3つを挙げ、生徒の学習に向かう意欲を高めました。
第2部は代々木・心斎橋両キャンパスの生徒からの質問タイム。
最も良い質問をした生徒には、村上さんからプレゼントがあると発表がありました。
生徒の質問にも自ずと熱が入ります。
「優秀な研究者に共通したものは何ですか」
「どうやったら研究が進んでいない分野に投資してくれますか」
「こんな事業をしようと思っているのですがアドバイスをください」
といった様々な質問に、生徒と対話を重ねながら具体的かつ明確に答えていただきました。
様々な質問が投げかけられたその結果、良い質問として村上さんに選ばれたのは…。
心斎橋キャンパスの衛藤さんでした。
質問は「実業家目線から見たエネルギー消費の行方について」。
原子力の分野において「放射性物質を吸収する植物」の研究に興味があり、大学で研究したいと考えている衛藤さん。
村上さんからは「なぜその研究がしたいのか」「今はどういう勉強をしているか」などの逆質問もありましたが、自分の考えをまとめてしっかりと受け答えをしていました。
「自分の勉強している分野とやりたいことが一貫していた」という点が評価できるポイントとのことでした。
最後に村上さんは
「勉強そのもの自体に目的はなくて、何かをするために学ぶのが勉強。そんな勉強を頑張ってください。」
と生徒にエールを送り、授業を締めくくりました。
『お金』を扱う専門家である村上さんから『お金』と関わる上での様々なお話を聞くことが出来ました。
今後、社会に出ていくことでさらに濃くなっていく『お金』との付き合い。
よく見極め、自分で判断するための基礎となる部分を学ぶことが出来たのではないでしょうか。
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