
2025年7月、学校法人角川ドワンゴ学園と株式会社サイバーエージェントによる合同LT会が渋谷にあるAbema Towers(アベマタワーズ)で開催され、オンラインでも配信されました。
LT会とは、Lightning Talk(ライトニングトーク)の略称で、5分から10分程度の短い時間で特定のテーマについて発表し合う形式のイベントです。
本イベントは、学園の卒業生で現在サイバーエージェントに勤務する社員がきっかけとなり、実現しました。今回のブログでは、イベントの様子をレポートします。
オフィス見学
イベントは、サイバーエージェントのオフィス「Abema Towers」の見学からスタートしました。
普段は見ることができないゲーム開発部署やABEMA TVの開発部署などの働く現場を見学しました。オフィス全体が明るく開放的な雰囲気で、生徒からは「IT企業のイメージが変わった」「働くイメージが具体的になった」といった声が聞かれました。
生徒によるLT発表
オフィス見学の後は、いよいよ生徒たちの発表です。日々制作しているアプリケーションやWebサイト、これまでの体験について発表しました。
発表内容は多岐にわたり、ゲームやチャットツール、Webアプリなど、専門的でユニークなテーマが並びました。
発表内容(一部抜粋)
- ムードとブースの相乗効果で盛り上がるゲーム
- バーチャルキャラクター制御プロトコル
- ゼロトラストを採用したセキュアなチャットツール
- N高グループ関連のメンバーで構成される開発チーム「Nuller」を創るまでに大切だったこと
- データサイエンスの魅力と出会えたきっかけ
- 子供から大人まで遊ぶことができる脳トレ計算Webアプリ
- リアルタイムファイル共有Webアプリ
普段のキャンパスでのLT大会の経験を活かし、堂々と発表する姿はとても頼もしいものでした。中には、サイバーエージェントのライブラリに関する発表で、社員の方々から笑いが起こる場面もありました。
プロのエンジニアによるLT発表
生徒の発表後には、サイバーエージェントのエンジニアの方々が登壇。担当サービスの仕組みやキャリア形成、個人開発とチーム開発の違いなどについてお話しいただきました。
生徒たちが普段遊んでいるゲームや、制作に活用している技術の話もあり、みな熱心に耳を傾けていました。
座談会
発表の後は、エンジニアの方々と生徒の座談会。発表内容や働き方について、活発な質疑応答が繰り広げられました。
時間を忘れて盛り上がるテーブルもあり、生徒たちはエンジニアに直接質問したり、具体的な技術について深く掘り下げて話したりと、とても有意義な時間を過ごしました。


生徒たちの学びと成長
今回の合同LT会は、生徒たちにとって大きな刺激となりました。
「自分の制作をもっとブラッシュアップしたい」「プロからフィードバックをもらえて良かった」「サイバーエージェントのインターンに申し込みたい」といった声が上がり、今後の学習や制作に対するモチベーションが大きく向上したようです。
また、「少し早口になってしまったので、落ち着いて話す練習をしたい」など、普段とは違う環境での発表を通して、自身の課題点を発見し、次へと活かそうとする姿も見られました。
プロからの評価
サイバーエージェントのエンジニアの方々からは、生徒の発表に対して多くのフィードバックが寄せられました。
- リアルタイム通信の非常に深いところと格闘されていて、素直にすごいと思いました。高校生のレベルを超えて、とても実践的な経験を積まれていそうです。
- 今までにない発想のゲームでとても面白そうでした! これだけのボリュームのものを作り切れるのは素晴らしいと思います。
- 既にデータに向き合った経験をされているので、このまま社会人になったらとんでもないことになるな、と思いました! すごいです!
- プロトコルを作ってしまうのは技術者という感じで素晴らしいですね。MCP もプロダクトに取り入れていたりして、技術的に高度なことをされていると思います。
- UI/UXが素晴らしいと思いました。ご自身の課題から出発して、それを技術で解決する姿勢はとても良いと思います。
現役のプロから「高校生のレベルを超えた経験を積んでいる」という言葉が出るほど、生徒たちの技術レベルの高さが証明されました。
今回の合同LT会は、生徒たちが将来の進路を考える貴重なきっかけとなりました。今後も、プログラミングに関心のある生徒の学びを深めるイベントを企画・実施していきます。