
N高グループ音楽部は、生徒の音楽的な可能性を広げるため、島村楽器株式会社と連携し、3日間にわたって作曲プログラムを実施しました。
「自分で曲を作ってみたい!」という生徒からの声に応え、曲づくりの楽しさを体験できる内容を2部構成で提供しました。初めて作曲に挑戦する生徒向けの『入門編(Day1)』と、音楽経験者向けの『応用編(Day2、Day3)』です。
講師は、ジャズピアニストの篠田 淳先生。音楽の基礎知識やコード理論をプロの視点でわかりやすく解説くださり、生徒たちの学びを深めていただきました。
島村楽器ジャズピアノ科講師
篠田淳先生
プログラムの内容とスケジュール
全てZoomでのオンライン開催で、全国から音楽に興味を持つ生徒が参加しました。
レッスンの詳細
Day1:音のしくみがわかる!初めての曲づくり教室 ー入門編ー
音楽の基本構造やハーモニーの役割を学びました。「ドレミファソラシド」の音がどう積み重なり楽曲を作るのかを、「ルージュの伝言」(荒井由実)などの実例を交えて親しみやすく解説していただきました。
先生の生演奏を聴き、鍵盤を見ながら音を確かめ、「音の仕組みはこうなっているのか!」と、新しい発見が次々と生まれる時間となりました。
Day2〜3:コード進行で広がる!曲づくりレッスン ー応用編ー
Day1の応用編として、実践的な音楽理論を扱いました。
ダイアトニックコードやセカンダリードミナントといった応用的なコード進行のテクニックに加え、アプローチノートを取り入れメロディに深みを持たせる方法など、まさに実践的な内容です。参加者は、有名楽曲のコード進行を読み解きながら、自分の作品に活かせる表現として吸収していきました。
参加者の声
- 新しいことに挑戦したく、作曲に興味があったので参加しました。「これからやってみよう!」という気持ちになれました。
- 音楽理論は勉強していましたが、今回のプログラムで「理論を使って音をつくる面白さ」に気づくことができました。
- 音感や勘に頼っていた自分の作曲に、根拠のある「理由」が持てるようになりました。
- 有名な曲を例にして教えてもらえたので、初心者にもとてもわかりやすかったです。
- 篠田先生の語り口がやさしくて、またピアノを弾きたくなりました。
講師:篠田淳先生からのメッセージ
今回有り難くお声がけを頂いて、全3回の音楽理論講座をお話しさせて頂きましたが、先ずはポジティブな反応が多かったことで一安心しました。
「作曲をしたい」という大きなテーマはありましたが、具体的に何を話すかは白紙の状態からだったのでそこが1番悩みました。
作曲をされている生徒さんも多くはパソコンを使用して音楽を作成編集するDTMだと思うので、経験者にとっても難しい話が多かったかと思います。ただ、プログラムの全てが理解出来た訳でなくとも「音楽理論って面白いかも」と興味を持つきっかけになってくれていたら、僕個人としては1番の成功だと考えています。
まとめ
プログラムを通じ、参加した生徒たちは、音楽を聴くだけでなく自分でつくる楽しさへ一歩踏み出しました。
初めて作曲に挑む生徒は、音の仕組みやコード進行を学び、表現の可能性に触れる時間となりました。経験者にとっても、これまでの知識を振り返りつつ、新しい学びを今後の活動に活かすきっかけとなりました。
今回の体験が、生徒一人ひとりが「音で表現する」楽しさを実感し、新たな挑戦への自信につながることを願っています。
N高グループでは、このような生徒の興味や才能を伸ばすための多様な学びの機会を提供しています。今後もさまざまな分野での企画を予定していますので、ぜひご期待ください。