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N/S高から5名が受賞 「異能vation2022」ジェネレーションアワード部門

N/S高から5名が受賞 「異能vation2022」ジェネレーションアワード部門

1月25日(水)に「異能vation 2022」プログラムの授賞式(OPEN異能vation2022)が行われ、N高等学校・S高等学校から鈴木椋大さん、石井真洋さん、永田來実さん、植田くるみさん、加藤路瑛さんの5名が、「ジェネレーションアワード」部門の分野賞と企業特別賞を受賞しました。

「異能vation」は、ICT(情報通信技術)分野における 「技術課題への挑戦」や「課題解決に向けた各種アイデア」を公募し、選出者に官民一体となった支援を行う総務省プログラムです。「破壊的な挑戦」「ジェネレーションアワード」の2部門があり、このうち、「ジェネレーションアワード」部門は、誰も思いついたことのないような面白く尖ったアイデア・技術・発見が、多種多様な企業などと出会うことで新たな技術開発や使い方につながることを目的にしたもので、今年は国内外から19,679件の応募があり、分野賞4件、企業特別賞62件が選出されました。
 

■分野賞<新たに聞こえる分野>
N高3年  鈴木椋大 さん
【企画名】オーロラコーラスプロジェクト:ノイズは未知で有益。現代の技で活用し身体の拡張を誘発。世界を拡張する。
【コメント】
スペクトル管からの電磁波を増幅させ、光と音のインスタレーション作品とすると共に、スペクトル管を製作する日本の職人技の伝承の重要性、プラズマ波によるオーロラとノイズの関連性を探る企画です。小学生の時、上野の国立科学博物館にある装置から音が流れていることがわかり「みえない音」がたくさん身の回りにあることに気がつきました。自分の耳で感じたこの音を、聞こえない人たちにも体感してもらえるような作品を通して、人体の感覚の素晴らしさを多くの人に体験してもらいたい、共に世界が拡張して豊かに感じられる体験を共有したいと考え実験を繰り返しています。今回の受賞を機に、大田区の職人さんと試作に着手しプロジェクト実現にむけて頑張っていきます。

■企業特別賞 <株式会社アクティブ・ライフ・コミュニケーション>          
N高3年  石井真洋 さん
【企画名】あなたのてんきは “はれ” ですか?「おきもちてんき」 〜音声感情解析技術を利用した感情解析デバイス〜
【コメント】
AIを使って話し声から感情を分析し、相手がどんな気持ちなのかをお天気マークを使い簡単に教えてくれる企画です。相手の気持ちだけではなく、自分の気持ちや今言ってはいけないNGワードがわかるなどの機能もあります。父が母の機嫌を推量れずに困っている時に、この企画を思いつきました。授業を通して学んできた、いろいろな思考方法や表現方法、幅広い視点で物事を見るということを活かし立案。今回評価されたことはとても嬉しく思います。多様性や変化し続けるこの時代に、これらの力はますます役立っていくものだと感じています。今後も、最新技術の情報収集を行い、さらに未来のアイデアにしていきたいです。

■企業特別賞 <欧文印刷株式会社>  
S高1年  永田來実 さん
【企画名】誰でも点字
【コメント】
誰でも点字は、指輪とイヤホンが連動して、指でなぞった文字や点字を音を通して聞くことができるものです。中学生の時に少しだけ手話を学んだ経験から、障害者の方がもっと簡単に考えを伝えたり、文字を読んだりできたらいいのになと思ったことが、発想のきっかけになりました。高校に入学して初めて考えたアイデアで、まさか特別賞をいただけるとは思っていなかったので、とても驚きました。受賞できて光栄です。初めからすぐに企画が出来上がったわけではなく、先生や高校の仲間たちから貰ったフィードバックを参考にしたり、現状の社会問題について考えたりした結果、今の考えに至りました。他者も自分も活用できるアイデアになったことがとても嬉しいです。楽譜や外国語などにも応用し、日本と海外がつながるきっかけに展開できたらとも思います。今後も、誰かの為になるようなアイデアを考え、実際に作っていくことにも挑戦していきたいです。

■企業特別賞 <素数株式会社> 
N高1年 植田 くるみ さん
【企画名】これからの流行を作る、未来のおしゃれマストアイテム
【コメント】
香水の代わりに、小さなスピーカーを体に吹き付けて音楽を纏えるようなアイデアを提案しました。音楽の部分は、食べ物や花、アロマなどの匂いを読み取らせ、そこから音楽を自動生成するアイデアでしたが、後から、また違った発想も生まれ、何だか自分で実験するような、宝探しをするような楽しさを感じています。入学して初めて応募したコンテストで受賞するとは思いもせず、驚くばかりですが、挑戦してよかったと心から思いました。発想力に自信がつきました。思いついたアイデアを、自分の力で形にしていく「創造力」と的確な言葉で伝えられる「言語化能力」を身につけることを目標に、今後も自分のペースでアイデアの発信を続けていきます。

■企業特別賞 <株式会社Nextwel> 
S高2年  加藤 路瑛 さん
【企画名】福祉やマーケティングに利用できる五感情報マップ
【コメント】
名前や年齢も非公開でアイディアだけで審査をされたそうなので、純粋にアイディアが評価され、本当に嬉しいです。私は感覚過敏の課題解決を目指して13歳の時に感覚過敏研究所を立ち上げました。感覚過敏があると、音や光などの刺激で体調不良になり、外出や買い物に課題があります。そこで、苦手な場所を回避したり、対策をしたりすることを目的に、五感情報を記録し閲覧できるWEB版センサリーマップを考えました。海外では、博物館や動物園、テーマパークなどの紙の地図に五感情報を掲載したセンサリーマップがあります。世界中の五感情報を記録・閲覧できるWEB版のセンサリーマップを作りたいです。感覚過敏だけでなく多くの人の五感情報をデータベース化できれば、都市開発や出店計画など五感情報マーケティングとして商業利用もできると考えています。これからも五感にやさしい社会の創造を目指します。

■2022年度「異能ジェネレーションアワード」受賞者
https://www.inno.go.jp/result/2022/generation/winner/

「異能vation2022」プログラム「OPEN異能vation」(授賞式)動画
https://www.youtube.com/watch?v=6COfAbWHYhU

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