起業部

高校生だから起業する
中小企業庁のデータによると年間の起業件数は約20万件、そのうち会社化したものが24%、年間の法人の起業件数は約5万社。
もはや、起業は選択肢のひとつ。
0から1を生み出すこと。
N高生とS高生だからできること。
N/S高 N中等部以外の中高生(一般生)の募集も行っております。詳細をご希望の方は下記のフォームよりお申し込みください。
「起業家養成プログラム」
起業部とは
N/S高は生徒が起業家を目指すことで、イノベーティブな考え方を学び、
日本や世界を支える人材を育成するため、起業部を立ち上げました。
起業部は、入部を希望する生徒のうち、書類審査や面接審査など複数の審査を通過した生徒たちが起業を目指す活動です。
ビジネスモデル構築や事業計画書の作成など起業に向けた実践的なプログラムや特別顧問らによる指導に加え、
部の活動費として年間最大1,000万円の起業支援金で生徒の活動を支援しています。

特別顧問
家入 一真
ぼくが自分で作ったサービスを初めて世の中に送り出してから約20年になります。それから数々の起業をしてきましたが、若い時期に起業を経験できたことはとても幸せでした。なぜなら、起業とは、「未来づくり」であり、社会をアップデートすること、そして、自分の「居場所」を作ることだからです。 起業部は、自らの手で社会をアップデートする、意思ある人材の育成を目指されてきました。その想いに共感し、この度、起業部特別顧問に就任させていただくことになりました。 部員の皆さんが、高校時代に本気で「未来づくり」や「社会のアップデート」に取り組むことができるように、精一杯応援していきたいと思います。
Profile
2003年株式会社paperboy&co.(現GMOペパボ)創業、2008年JASDAQ市場最年少で上場。2011年クラウドファンディングサービス運営の株式会社CAMPFIREを創業、代表取締役に就任。2012年Eコマースプラットフォーム運営のBASE株式会社を設立、共同創業取締役に就任、2019年東証マザーズ上場。その他ベンチャーキャピタル「NOW」代表、オンラインカウンセリングサービス運営の株式会社cotree顧問などを務める。
起業部の特長
プロフェッショナルの支援「ヒト」・専用プログラム「モノ」・起業支援金「カネ」、
起業部ではこれらを三位一体として提供することで、本物の起業家教育を実現します。
01
ハイクオリティの専用プログラム
起業するために必要な知識・姿勢・マインドを、オリジナル講義、映像授業、ディスカッション、起業家講義などを通じて幅広く学んでいきます。

「グロービス学び放題」は、グロービスが保有するビジネスナレッジを、基礎から応用まで、いつでも、どこでも学べる動画サービスです。次世代ビジネスリーダーの学習ツールとして多くのビジネスパーソンに利用されています。
02
プロフェッショナルによる妥協なき指導
最高レベルの専用プログラムを支えるのは経験豊富なプロフェッショナル。
ビジネスの世界を渡り歩いてきた特別顧問をはじめ、ベンチャー社長、司法書士、起業経験のあるOBOGに加えて、長年ビジネスの世界で生きてきた角川ドワンゴ学園のスタッフもメンバーとして参画しています。
ビジネススキルの指導だけでなく、メンタリングによるサポート体制を構築し、安心して最高の挑戦に取り組む環境を整えています。
起業部アドバイザー

横山 創一
CiXホールディングス株式会社
代表取締役社⻑

戸田 裕昭
株式会社WE
代表取締役

田中 あゆ美
あゆみ総合法務事務所
司法書士行政書士

河合 佑真
株式会社SUPOTA
代表取締役社長
03
想いだけで終わらせないための「起業支援金」
マインドやスキルを学び、そこで終わるだけでは実践とは言えません。
起業部では部の活動費として、年間最大1,000万円を用意。多岐に渡ってファイナンス面でも生徒をサポートします。
入門プログラム「アントレ」

ビジネスや起業について、基礎から学ぶプログラム「N・S高アントレ」も準備しています。アントレは、週1回、4ヶ月のプログラムで、講義でのインプットや、 ディスカッション、自分自身でのリサーチなどを経て、最終的には各自で考えたビジネスプランを発表します。 知識ゼロからのスタートでも大丈夫!受講者からは、ワークなどが多くて楽しく参加できた、ビジネスを身近に感じるようになった、 最後までやり遂げて自信がついた、などの感想が寄せられています。

活動レポート(ブログ)
インタビュー

鈴木 颯人
株式会社EasyGo
代表取締役社長

河合 佑真
株式会社SUPOTA
代表取締役社長

倉田 速音
株式会社HAYATO KURATA
代表取締役社長

霜田 哲之介
FreFre株式会社
代表取締役社長

高木 俊輔 / 村田 圭梧
株式会社Civichat

三橋龍起 / 中澤治大 / 髙津悠樹
株式会社Unpacked
鈴木 颯人
起業部第一期生。2018年10月に株式会社EasyGoを法人登記し、2019年2月に、何かに迷ったときに選択肢を投稿すると、ユーザーが自分の思う答えに投票し、悩みを解決できるアプリ『erabee』(エラビー)でサービス開始。
僕は入学する前から、Webサービスを開発、運営する会社を作りたいと思っていました。N高の課外授業のカリキュラム「ネットの高校マイプロジェクト」で企画していた、シェフが訪れた店を探せるグルメWebサービス『CHEFDELI(シェフデリ)』を形にしたくて、起業部に入部。しかし、『CHEFDELI』は途中で制作を辞め、チームも解散してしまいました。「僕らがこのサービスを作る意味」を明確に見い出せていなかったのが原因です。その後、反省を踏まえ、僕らと同世代のユーザーが抱える「答えが存在しない迷いを解決したい」、「もっと自分に自信を持ちたい」という思いに焦点を当て、別のチームで活動していた山田陽大くんと、ふたつの選択肢から選ぶだけで周囲の意見を簡単に集めることができるアプリ『erabee(エラビー)』を開発。『erabee』を通して自分たちがサービスを作る意味が明確になり、サービスを大きくするために山田くんと株式会社EasyGoを立ち上げました。起業部には、起業家の方々からアドバイスをいただける機会があります。サービスを拡大する上での課題、僕らの視点では見えてこなかった問題を指摘いただいたことはとても大きかったです。現在は、大学での学びやインターンシップなどを通して、僕と山田くんが個々のスキルを磨きながら、EasyGoでの次なるチャレンジの準備をしています。
河合 佑真
起業部第一期・第二期生。2020年3月に株式会社SUPOTA( https://supota.com/ )を設立。ベンチャースポーツ ※ で活躍するアスリートを支援するサービスを展開し、アスリートを紹介するサービス『V Doc.』( https://twitter.com/supota_ )の運営や、ベンチャースポーツの体験イベントなどを行う。
「起業について学びたい」という思いから、起業部の第一期生として入部しました。活動を続けるうちに、自分の好きなスポーツに関する事業を展開したいと考えるようになり、ベンチャースポーツのアスリート支援サービスを提供するSUPOTAを企画。SUPOTAのサービスを形にするために、起業部の第二期にも参加しました。起業部の活動で一番勉強になったのは、メンターによる隔週のメンタリングです。自分たちのプロジェクトに対してユーザー視点での指摘や、ポジティブなアドバイスをしてくれ、次につながる気づきを多く得られました。自分たちも日々たくさんのことをインプットでき、事業のかたちがより明確になったと思います。当時は、「絶対に起業しよう」という思いはそこまでありませんでしたが、プロジェクトを進めていくうちに、僕らのユーザーであるアスリートや他の企業からの信頼を得るためには、会社という実態のある形態にしたほうがいいと感じるようになり、法人登記をしました。実際に会社として動かしてみると、お金のことなど起業部で学んだことよりも大変だと感じることも多いですが、会社にしたことでアスリートや企業側から声をかけてもらえるようになり、活動の幅が広がりました。起業に限らず、何でも挑戦することは大事だと思います。やってみて気づくことも学び。“起業”という言葉を重く捉えすぎなくてもいいのかなと感じます。
ベンチャースポーツ:競技人口が少なく、これから競技としての成長が見込まれるマイナースポーツのこと。
倉田 速音
起業部第二期生。2020年8月に株式会社HAYATO KURATAを設立。自身が尋常性白斑※ を抱えることから、「誰しもが太陽の下でも安心して楽しめる社会」を企業理念として掲げ、同じ病気で悩む人や、肌が弱い人向けの洋服ための商品を展開している。
両親の知り合いが個人事業主として働いていたこともあり、中学生の頃から「いずれは起業したい」と思っていました。課外授業の「ネットの高校マイプロジェクト」で、僕が抱えている病気・尋常性白斑とファッションを組み合わせたプロジェクトを立ち上げ、そのテーマで起業部の第二期に入部。僕自身も感じていた「自由にファッションを楽しめない」という課題を解決し、尋常性白斑に悩む方や、肌が弱い人などにファッションを楽しんでもらいたいとアパレルブランドの立ち上げを目指しました。起業を目指すなかで、尋常性白斑の患者会の代表の方に話を聞いたり、キャンパスでアンケートを取ったりして「自分が作る洋服が、本当に患者さんのためになるのか」のリサーチを重ねたことは、大きな自信につながりました。また、起業部に入部したことで学内イベント「NED」や「筑波会議2019」 ※ などで、自分の思いを多くの人に知ってもらえる機会をいただけたのは大きかったです。中学生のときの僕は本当に緊張しいでしたが、起業部の活動を通じて、次第に自分の思いを伝えることが好きになっていきました。堂々と人前でプレゼンテーションができるようになったのは起業部のおかげです。現在、株式会社HAYATO KURATAとして法人登記し、2021年2月に開始するクラウドファンディングの準備を進めています。これからもユーザーにとっての「本当に必要なもの」を追求していきたいです。
尋常性白斑:肌から色素が抜け落ちて白くなり、長時間紫外線に当たると炎症を起こすこともある慢性的な皮膚疾患。
筑波会議2019:茨城県つくば市で開催された国際会議。世界各国から優秀な若手研究者や起業家が集まり、世界的な課題について討論する。N高等学校は特別企画に参加し、プレゼンテーションを行った。
霜田 哲之介
起業部第三期生。N高へ転入する前の2017年に『Fall in Friends ~東京オリンピックに向けて、日本のインバウンドを変えるアプリを作る ~』で未踏ジュニア※に採択され、『FreFre』(https://www.frefreforum.com/)の運営を開始。2020年10月、起業部の活動中でにFreFre株式会社を設立した。
2020年10月にFreFre株式会社を立ち上げ、外国人観光客と日本人が気軽に交流できる翻訳付きコミュニティサービス『FreFre』を運営しています。『FreFre』は、困っている外国人の方に対して言葉の壁を感じて声をかけられなかった自分の経験から、「自分だけでなく、多くの人からも言葉の壁によるとまどいを取り除けたら」と考えたサービスです。このサービスは、僕がN高へ転入する前の2017年に「未踏ジュニア」に採択されてからブラッシュアップを重ね、運営していました。しかし、翻訳機能を扱う会社などと交渉をするにあたり、会社として運営したほうがメリットが大きいと感じるように。そこで起業部のあるN高へ転入を決めました。起業部に入部してとくに得たものは、サービスを使うターゲットの明確化ができたこと。これまでは、「全ての外国人、日本人のため」とターゲットが曖昧でしたが、顧問の鈴木健先生のアドバイスもあり、どうターゲットを絞ったら良いかと考えられるようになりました。また、起業部の仲間の存在も大きかったです。当初『FreFre』は、2020年の東京オリンピックで来日する外国人に向けたサービスとして運営していましたが、新型コロナウイルス感染症の影響により東京2020オリンピックは延期になり、訪日する外国人も減少。『FreFre』の活動を踏みとどまってしまうことがありました。そんな中、同じ部員たちが逆境にも負けずどんどんと自分のプロジェクトのために動く姿に「自分も進まないといけない」と希望をもらいました。今は、コロナ禍だからこそ日本にいる外国人にできることがあるだろうと、給付金の情報などのニュース配信に力を入れています。今だからこそできることに注力しながら『FreFre』を成長させていきたいです。
未踏ジュニア:独創的なアイデア、卓越した技術を持つ17歳以下の小中高生・高専生を支援するプログラム。採択者は、各界で活躍するエンジニア・専門家から指導が受けられるほか、開発資金や開発場所が援助される。
高木 俊輔/村田 圭梧
起業部第三期生。自分に合う公共サービスをチャットで簡単に確認できるサービス『Civichat(シビチャット)』(https://civichat.jp/)を制作。2020年10月に、一般社団法人コード・フォー・ジャパンによる「Civictech Challenge Cup U-22」※で大賞を受賞し、同年11月に株式会社Civichatとして法人登記した。
高木:『Civichat』は、LINEでチャットの質問に答えるだけで国や地方自治体、公共団体などから支給される助成金や補助金の申請方法を確認できるサービスです。もともと、奨学金を受け取るためのフローを紹介するサイトを公開していて、多くのユーザーに需要があることを実感しました。そこから本格的にシステム化しようと『Civichat』として形作っていくことに。起業部に入部したときは、“起業”をとくに意識していたわけではありませんでしたが、サービスにシステムを使うには法人でないと申請ができないということもあり、ならば法人登記しようと会社を立ち上げました。
村田:役割分担としては、デザインやコードを書いて設計することをはじめ、経営戦略や対外交渉など、主に表に立ってやりとりをするのは高木です。僕は、ユーザーデータの管理やボット制作など、制作面を担っています。
高木:経営者になったことで、これまでとは異なるベクトルの悩みも多くなりました。業界に対する理解、どういう方針で会社を経営していくのか。日々、頭を巡らせています。
村田:起業をするまでも、した後もとにかくお金がかかります。そういう意味で、起業部では起業支援金として金銭面のサポートをしてもらえるので、とてもありがたいです。
高木:顧問のサポートもありがたいです。公共領域のニュースがあれば共有してくれるなど、僕らの活動を常に気にかけてくれています。今、行政のデジタル化はホットなトピックです。自治体や企業とも『Civichat』についてお話させていただくことも多く、今“波”を感じています。『Civichat』が日本を変えられるようなサービスになるよう、会社をしっかりと育てていきたいです。
Civictech Challenge Cup U-22:一般社団法人コード・フォー・ジャパンが主催する、社会課題解決をテーマにた学生のための開発コンテスト。2020年7月から10月にかけて行われた。
三橋龍起/中澤治大/髙津悠樹
起業部第三期生。2020年12月に『株式会社Unpacked』(https://www.unpacked-inc.com/)を設立。「Find U for GO CRAZY」をミッションに掲げ、18歳以下を対象とした日本最大級のキャリアイベント「U18キャリアサミット」の企画・運営や、高校生の発想力と企業の実現性を組み合わせて新たな価値を生み出す「未来事業部」など、中高生向けに未知なる発見や学びを提供するキャリア教育支援事業を展開している。
三橋:同年代が考えていることを知ることが、より良い起業につながると考え起業部へ入部。起業部に興味のあった髙津くんや学外協力者と一緒に、U18世代のためのプロジェクト『Unpacked』を立ち上げ、『U-18キャリアサミット』を開催しました。つまり、『U-18キャリアサミット』は僕と中澤くんがN高で出会ったことからスタートしました。そして、第1回キャリアサミットの成功をきっかけに、多くの人に『Unpacked』を知ってもらいたいという気持ちが強くなりました。5人いる創業メンバーも同じ思いだったので、「法人登記」を目指しました。
中澤:書類の準備など大変なことが多かったですが、起業部の顧問や司法書士の先生の協力もあり、無事に「法人登記」が完了しました。
三橋:僕たちは今、最年少上場を本気で目指しています。経営者として、どういった方針で『Unpacked』を経営・運営していくのか、日々メンバーと頭を巡らせています。
中澤:学生・保護者・学校を対象とした教育的カリキュラムの検討やアプリ開発など、サービスリリースに向けた準備も進めています。
三橋:起業部へ入部し「起業」できたことは本当に良かったです。客観的な視点での評価や、「思い」だけでは「起業」できないと知ることができました。知識や情報、信頼できる大人や協力者と出会えました。
中澤:起業にはお金がかかります。起業支援金のサポートなど、さまざまなバックアップがあったことは非常にありがたかったです。
髙津:起業部は、ゴールではなくスタート地点だと思います。そこから先、自分のビジネスがどうやって社会的価値を生み出していくか、目標を持って起業部へ挑戦してほしいと思います。
身につく力
人工知能・ロボット等の発達により多くの仕事が代替されるテクノロジー社会において、人間にしかできない力を持つことが重要です。
起業部では、これからの未来で必要となるスキル・マインドを大切に活動していきます。
考え抜く
課題は何か、どう解決するかにとことん向き合います
チームビルディング
共感してくれる仲間と共に事業を創ります
自分の考え・意見を他者に伝える
対話やプレゼンテーションで自分の考えを相手に伝えます
ビジネスを理解する
社会の基本となるビジネスについて考えます
改善する
問題解決に向けてPlan(計画) Do(実施) Check(評価) Action(改善)を重ねます
努力する
自らの心・頭・足を最大限に活用し粘り強く活動します
活動の流れ
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学び合い・学びを深めるコミュニティー
ネット授業 + ディスカッション
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ビジネスプラン構築
事業の目的・アイデア・
対象領域等を確認&整理 -
プランブラッシュアップ(PDCA)
特別授業 メンタリング
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起業部が目指すもの
高校卒業後の進路に新しいスタンダードを
起業だけが最善のゴールとは限りません。
起業部では、起業を目指す一連の学びと実践を通じて、自らが実現したい世界の最善解を発見し、
それを自分の力で実現できることを目指します。
起業部はこれらの活動を通じて、「高校卒業後」の道に新しいスタンダードを提案していきます。
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