保護者インタビュー

オンラインで授業を受けるというネットの高校の学びのスタイルを、保護者の皆さまはどう受けとめているのか。
ネットの高校に通う生徒の姿を見て、どんなことを感じたのか。保護者の皆さまの想いを伺いました。

年次および記事内容は、取材当時のものです。

ネットコース

加藤 ゆかりさん

生徒情報:3年次

自分の体調と向き合いながら好きなだけ学び、部活を楽しむ娘を見ることができました

幼い頃から重度のアレルギー体質だった娘は体調を崩しやすく、勉強は大好きだったものの、小学校で一日を過ごすことが困難でした。小学校を卒業する頃には体調が良くなり、私立の中高一貫校に入学したのですが、今度は起立性調節障害で再び通学が困難に。通い続けたい気持ちが強かったため、転入するには勇気がいりましたが、創立当初から気になっていたN高グループの見学に行き「ここならやりたいことができるかも」と希望を託しました。入学後は、ハードルになっていた「朝起きて通学すること」がなくなったので、体調に合わせて午後から勉強や部活をしています。友だちができるかな?という不安など吹き飛ぶくらい明るい学校生活で、もっと早く転入すれば良かったと思うほど。私のどこかに「全日制よりも大人しい生徒が多いのでは」という偏見が、あったのかもしれません。元気で魅力的な生徒たちを見て、無意識に線引きしていた自分に気づかされました。出身地や考え方がさまざまな友だちの中で娘の視野は広がり、同じ起立性調節障害の人と共感し合ったり、治った話を聞いたりすることで自信にもつながりました。自分の病気のこともあり、医療関係の仕事を目指していた娘ですが、マイプロジェクトをきっかけに将来を深掘りし、本当にやりたいことやそのための進路についてじっくり考えたようです。その結果、体調や環境などの理由で勉強が思うようにできない子どもの支援をしたいと話すように。大学で学ぶことや職業に対する道筋を立てることができました。メンターの方々に気軽に相談できるので、人生の先輩から多様な生き方を教えてもらったことも大きいようです。S高でのびのびと過ごす娘を見て、私も「周りに合わせないと」と張りつめていた日々から解放され、生活が豊かになりました。スクーリングは旅行を兼ねて家族で楽しんでいますよ。

外間 直さん

生徒情報:3年次

学びに集中し、楽しめる環境を求めN高へ。将来につながるITスキルが身に付いた

快活な性格の娘は中学時代から学級副委員長などを務め、みんなで一つのものを作り上げることが好きだったのですが、通っていた中学校では騒ぐ生徒が多く、残念ながらクラスをまとめることが難しい状況でした。高校進学を機に環境を変えようと調べている中でN高を知り、通信制でありながら生徒交流が活発なことや、同好会を作ることができる点に興味を持ちました。多彩なカリキュラムやVRを使った授業、プロフェッショナルな講師陣など、他の高校にはない魅力もたくさんありました。入学後、動物園の飼育員を目指す娘は「アニマルアシストプロテクション同好会」を設立。ペットの飼育問題や絶滅危惧種に関する活動をしながら、日本各地のメンバーと情報共有や動物園巡りなどをして、知識を身に付けています。自らNPO法人の方に連絡を取って、Zoomを使った講義の依頼をしたり、ボランティアに参加したりと活動の幅が広がり、もともと積極的で一つのことに集中するタイプですが、その長所を外に向けられるようになったことは大きな成長です。また今でこそバーチャルイベント実行委員〔※〕を務めていますが、入学前はパソコンを触る機会はなく、「Rec Room〔※〕」や「VRChat」などでVRに触れる機会が増えたことで、楽しさを感じるようになったようです。バーチャル環境の遠足や体育祭に参加したこともVRの魅力を知るきっかけになりました。入学説明会で「手を伸ばせばたくさんの経験ができるN高グループでは、受け身だともったいない」という言葉を聞いていたので、「せっかくだから参加してみたら?」と意識して声掛けできたことも良かったと思います。さらに委員会活動でのスライドや動画の作成を通して、PCスキルが目に見えて高まりました。娘が目標としている動物園でもデジタル化が進んでいるため、将来さまざまな場面で役立てられそうです。

バーチャルイベント実行委員:普通科の生徒で構成される委員会。生徒主導でバーチャルイベントを企画・実行している。

Rec Room:アバターを操作してメタバース空間内で会話やゲームを楽しむソーシャルVRゲーム。N高グループではイベントやワークショップなどで活用している。

通学コース

須藤 恵子さん

生徒情報:3年次

やりたいことが増えた息子の姿に、私もワクワクしました

小学校時代から体調がすぐれず、学校へ通えないことが多い中、近所のプログラミング教室だけは通い続けていました。中学生の頃に、角川ドワンゴ学園のプログラミング教室Nepps〔※〕が開校すると知って、すぐに入会。教室がN高の横浜キャンパス内だったので様子を見ることができ、そのままN高へ進学したいと話していました。N高かS高かで迷いましたが、つくばに本校があり、本校スクーリングに通いやすいS高に決断。週1日の通学コースを選択し、通学の練習から始めました。入学後は奇跡を見ているかのような3年間でした。朝起き上がることも難しかった息子が、自分で目覚ましをかけて起きるようになり、2年次からはスクーリングも一人で行けるように。3年次では週3日の通学頻度に切り替え、挑戦したいことが多過ぎて困るくらい、充実した日々へと変わっていました。バーチャルイベント実行委員〔※〕に研究部、文化祭など、あらゆる行事に積極的に参加し、友だちの輪も行動範囲も広がりました。挑戦を繰り返すうちに体力も行動力も向上し、やりたいことが増えていく息子の姿に、私もワクワクしました。自分から何かを「やりたい」と言うことが少なかった幼少期からは想像できない変化は、S高スタッフの伴走があってこそ。一人ひとりの歩みを見守ってくれるので勉強についていけなくなる不安がない上に、マイページでの学習進捗の確認など、ペース配分がしやすいシステムが整っていたので、緩み過ぎることもありませんでした。また、メンターの方に「こんな研究をしたい」と相談したら、すぐに関係者につないでもらえ、なんと学会での発表まで達成。夢の実現までがスピーディーで、学内の改革改善が速いこともありがたかったです。新しいコンテンツが次々と出てくるので「これから入学する生徒がうらやましいね」と親子で話しながら、卒業を名残惜しんでいます。

Nepps:現N Code Labo

バーチャルイベント実行委員:普通科の生徒で構成される委員会。生徒主導でバーチャルイベントを企画・実行している。

阿部 典子さん

生徒情報:3年次

海外大学進学のサポートが手厚くてありがたかったです

コロナ禍、娘の通う中学校ではオンライン授業などの対策がなく、学びが制限されてしまいました。中高一貫校でしたが、高校卒業まで大好きな実験や部活ができないのでは?と不安を感じて、転校を決意。以前から興味を持っていたN高を見学しました。多面的な視点で学べ、自分次第でどんな挑戦もできる環境が、N高へ転入する決め手に。正直、怠けずに自力で勉強を進められるのか不安はありましたが、入学してみると、本当に時間を有効に使えることに驚きました。分厚い参考書や課題に追われることがなくなり、自分のペースで学びながら、楽しみを見つける余裕すらできました。プロジェクトNやAL活動に打ち込む傍ら、得意な英語の勉強も好きなだけできました。従来の学校では、やるべきことに追われて失敗が許されず、先生や友だちとのご縁も限られます。そこから、好きなだけ挑戦ができる余裕のある環境や、多様性に満ちた幅広い人間関係へと移ったことで視野が広がり、「待っているだけではできないことが世界にはたくさんある」と娘自身が気づき、何に対しても意欲的になれたのだと思います。学内のイベントには積極的に参加して、キャンパスフェスティバルの統括を務めました。政治部では安倍元総理大臣に会うという、貴重な経験も。そんな学校での様子をメンターの方から聞けるのがうれしかったです。海外大学に進学を決めた際は、留学課のスタッフの方にアドバイスをいただいたり、大学とのやり取りをお任せしたりして、本人はスコアを上げることに集中できたのが心強かったですね。N高で中国語を勉強したことでアジア言語に興味を持ち、マレーシアへの進学を決めました。「迷った時は、みんなが行ったことのない方向へ行ってみよう」というのが我が家の方針。N高はそれをとても実現しやすい場所でした。私たち家族にも、時代にも合っている学校だと思います。

オンライン通学コース

下園 和樹さん

生徒情報:2年次

目標に向かって突き進む娘の長所が、N高で生かされています

中高一貫校に通っていた娘が、「高校から学校を変えたい」と言い出した時は驚きました。「より集中できる環境で、自分のペースで学習したい」という想いを抱きながら、N高の資料を持ってきたんです。一流の講師の授業を受けることができ、学習ペースが「速い」生徒にとっても学びやすいことに魅力を感じました。オンライン通学コースを選んだのは、生活リズムが崩れにくく、他者とのコミュニケーションも活発だから。娘は入学した直後からICTツールを使いこなしていて、よく友だちと話している楽しそうな声が聞こえてきます。勉強も予想以上に頑張っているようで、今年の分のレポートは早々に終わらせ、塾に通い始めたり志望校の見学に行ったりと、目標に向かって有意義に時間を使っています。「決めたらとことんやる」という娘の性格の良いところも生かされており、起業部のアントレやマイプロジェクトにも参加を申し込むなど積極性が増し、文化祭にも泊まりがけで出向いていました。私自身はN高は開校当初から最先端の教育を行っている学校だと思っていましたが、世の中には古い価値観による、批判的な意見もあるとは認識していました。娘には、そういう評判を自分の活動で変えるような結果を出すようにと言って応援してきました。N高は、はるかに進んだ教育を行っていますし、やる気のある子なら自分の夢や目標に向かって迷わず進めると思います。また、豊富な課外授業で社会人になってから身に付けるような内容を、高校生のうちに学ぶことは強みになります。娘はICTの知識もあっという間に吸収して、ここまでできる新入社員が入職してきたら重宝するなと感じたほど。やろうと思う人にはいくらでもチャンスがある学校、それがN高だと思っています。

豊原 匠志さん

生徒情報:3年次

社会との接点を持ちながら体験を重ねる。これからの教育界に必要な学校

人とコミュニケーションを取ることが苦手だった息子。地元の高校に進学しても学校生活が苦痛になるのではと思い、N高を勧めました。高校は子どもにとって社会との接点であり、実社会とのつながりを感じられることに意味があると考えていたので、課題解決やアクティブ・ラーニングのあるN高のカリキュラムは魅力的だったんです。オンライン通学コースなら息子に必要なヒューマンコミュニケーションの機会を確保できますし、Zoomではみんなが教壇の方を向くのではなく、全員の顔を見ながら話せるので、会話に慣れるには良い環境だと考えました。また、全国各地から生徒が集まるため、周りの仲間の多様性にも期待しました。入学して驚いたのは、学校行事で東京や大阪へ自分でチケットを手配して出かけたり、イベントや課外活動に申し込んでみたりと、自発的に行動するようになったこと。自分の好きなことについても話してくれるようにもなり、今は彼なりに将来のことも考えているようです。時間に余裕があるので、私の会社でアルバイトもしています。頼ったり相談したりできる職場の先輩やN高のTAさんの存在は大きく、一般的な高校生よりも接する年齢層が幅広いことは、将来的にも役立つはずです。常にアップデートする社会の中で、画一的な教育のままでは日本は危ういと感じています。これからは、自分のペースで学ぶことができ、「プロジェクトN」のように答えのない課題に取り組めるN高のような学校が必要です。KADOKAWAとドワンゴが創ったN高は、コンテンツが充実しており、「大人も気軽に学べるN高があったら良いな」と思うほど。夢を持つにはさまざまな体験をすることが大切だと考えているので、息子にも在学中にたくさんの体験をしてほしいですね。

通学プログラミングコース

小木曽 純さん

生徒情報:3年次

個人のやりたいことを尊重してくれる学校

息子は当初別の高校に進学しましたが、教室が騒がしく勉強に集中できないなどの理由で学校に行く意欲をなくしてしまいました。それと同時期に私が在宅勤務になったため、家で息子と過ごす時間が増えたのです。電車の音を録音したり、鉄道のシミュレーションゲームをしたりと趣味に没頭している息子を見て、好きなことを伸ばせる学校がないかと探している時に、N高グループの通学プログラミングコースを知りました。最初は乗り気でなかった息子ですが、中学生の頃からゲームを自分好みに改造しているのを知っていたので、「プログラミングを学べばもっとできることが増えるよ」と勧めてみたところ、次第に前向きに。オンライン相談会に参加し、鉄道の録音も続けながら両立して通えるのかなど、気になっていた疑問を自分でぶつけていました。制作につながる活動なのでと理解を示してくださり、個人のやりたいことを尊重してくれる学校だと感じて入学を決めました。自作のシミュレーションゲームを完成させ、N高グループの文化祭である「ニコニコ超会議」で発表する姿には感動。作りたいものがあるからこそ勉強に取り組めていることが伝わってきましたし、LT大会や政治部での活動などを通してプレゼンテーション力を培っていることも分かりました。グループワークでは誰もが真面目に取り組むので、以前のように勉強に集中できないということもない。メンターの方が生徒をひとりの人間として対等に見てくれていることも安心感につながるようです。プログラミングや政治について、親だけでは答えられないこともあるので、同じ関心を持つ仲間が集まる場所で活動できていることに感謝しています。やりたいことがたくさんあるため進学先を迷っているようですが、それも良い経験。いろいろな活動の中で強くなった息子を見ることができて、うれしく思っています。

菅原 宏実さん

生徒情報:2年次

息子が楽しそうに学んでいる姿が見られてうれしいです

中学生の頃、学校よりもロボット教室に生き生きと通う息子を見て、プログラミングが学べる高校がよいのではと考え、N高グループを見つけました。キャンパスが遠いことを懸念していましたが、オープンキャンパスに参加した時に「楽しかった!」と、今までにない明るい表情で言ったのを見て心が決まりました。通学に2時間かかるのですが、スマホで映像学習をするなど通学時間も有効活用しているようです。片頭痛持ちのため梅雨の時期はどうしても休みがちに。「ここで挫折してしまったらどうしよう」と心配しましたが、欠席したり教室で休んだりしていても冷たい視線を向けられずに、むしろ友人たちが元気づけてくれたので乗り越えられました。時間割が細かく決まっていないのも、自分のペースで進められるので助かりますね。与えられたものをこなすのではなく、自分で作った課題に取り組む授業スタイルには衝撃を受けましたが、その方法が息子には合っていたようです。入学前はプログラミングの話をする相手が居なかったのですが、今は先輩たちから刺激を受けているようで、毎日が楽しそう。周りからスキルを学び、自分の活動に取り入れています。先輩やTA、メンターの方々のサポートのおかげで世界が広がり、自分の取り組みによって自信をつけたのが分かります。普段サポートしてくださっている大学生のTAの方が目標の人物像になったようで、身近な存在から卒業後のイメージができるのも良いなと感じました。成果発表会では、そのまま社会に出せるようなクオリティーのプレゼンテーションにびっくり。さらに企業の方や大学の教授などの講評を受けることができ、他の学校にはない貴重な経験を積ませてもらっています。通信制高校で高校卒業資格さえ得られればと思っていましたが、期待と大きく上回る学びがN高グループにあり、親としての考え方も変わりました。

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