保護者インタビュー

オンラインで授業を受けるというネットの高校の学びのスタイルを、保護者の皆さまはどう受けとめているのか。
ネットの高校に通う生徒の姿を見て、どんなことを感じたのか。保護者の皆さまの想いを伺いました。

年次および記事内容は、取材当時のものです。

ネットコース

井上 洋平さん

生徒情報:3年次

生徒たちは息子を含めて個性豊か、その個性がネットの高校最大の“文化”

ネットの高校のことはテレビのニュースで知りました。VRを使った入学式や、オンラインでの遠足が記憶に残り気になって調べてみると、非常に先進的な学校ということが分かりました。面白そうだと私から息子に入学の提案をしたところ、息子もすぐに興味を持ち、父子で学校説明会へ。説明会で印象的だったのは「未来は全ての学校がこのようになる」と言い切っていたこと。常識にメスを入れていくような姿勢に感銘を受け、説明会の帰りには入学を決めていました。レポートの取り組み状況がネット上で確認でき、親が息子の勉強の進捗を確認できることも、デジタルゆえの恩恵と感じています。息子はeスポーツ部に入部。小学生の頃から「Minecraft」などのゲームが好きでしたが、eスポーツに真剣に取り組むようになりました。試合に勝ってうれしそうな姿はもちろん、負けて悔しそうな姿を見ることも。悔しさをバネに、練習にもより力が入っていったようでした。練習のかいあって、全国高校対抗eスポーツ大会「STAGE:0」と、「第2回全国高校eスポーツ選手権」のリーグ・オブ・レジェンド部門では全国制覇を果たすことができました。会場には家族で応援に行っていましたが、ステージ上で仲間と共に涙を流す息子の姿を見たときは、親としても特別な感情がありました。関西に住む祖母も、息子のeスポーツ部での活躍を喜んでいます。eスポーツ部ではチームのキャプテンを任せてもらったことも、息子にとっては大きな経験だったと思います。というのも、息子の大切な仲間であるチームメイトは個性的な子ばかり。その個性に囲まれて、本人もたくさんの良い刺激を受けたようです。親としてはその個性こそが“ネットの高校の文化”なのではないかと感じます。多様な生徒たちのなかに身を置けるというだけで、入学した価値は十分にあったと思います。

白鳥 薫さん

生徒情報:2年次

自由な時間でいろんな挑戦ができるのはネットの高校ならでは

息子が通う前に娘が1期生としてN高に通っていました。娘の場合は、もともと都立の高校に通っていましたが、通学に2時間かかっていたことと、鹿児島の長島に移住する予定もあり、ネットコースに転入。時間に縛られず、どこでも勉強ができるという点に魅力を感じました。息子は島で暮らしているときに進学を考えるタイミングを迎え、そのときも近くの高校に通うには1時間半ほどかかってしまうことから、「こういう選択肢もあるけれど、どうする?」と姉と同じ道を提案。本人の意思で入学を決めました。実際にふたりを通わせてみて面白いなと思ったのは、子どもの自発性が重んじられているなということ。良くなるのもダメになるのも本人次第。そこが素敵だなと思いました。時間に余裕ができ、息子は「Minecraft カップ」に出場したり、ジュノン・スーパーボーイ・コンテストに応募したりといろんなことに取り組みました。とくにコンテストは大きな挑戦だったと思います。きっかけは私からの「応募してみたら?」という何気ない一言でしたが、本人は志望動機をしっかり考え、自分を多くの人に知ってもらうための配信活動にも力を入れていました。当然ですが最初は視聴者さんがまったく来なくてめげそうになりましたが、娘も加わり家族で「こんな配信をしたら面白いんじゃないか?」といろいろと工夫し、だんだんと常連さんが来てくれるように。家族一丸となって、息子の活動を楽しんでいました。結果コンテストは落選してしまいましたが、ベスト1000位までに入ることができ、親にとっても印象に残る経験でした。息子は今、YouTubeで動画配信に力を入れていますし、娘はN高に通った経験から大学に興味を持ち、大学でメディアを使った地域活性化について勉強しています。いろいろなことに挑戦し、自分の視野を広げられるのはネットの高校ならではだと感じています。

佐藤 美奈さん

生徒情報:2年次

社会を知り社会とつながる機会がもてる、ネットの高校を選んで良かった

娘の高校受験を真剣に考えなければいけなくなったとき、私たち家族は海外にいました。日本の教育を娘に受けさせるための手段は通信教育のみ。ネットで検索して、N高の存在を知るにいたりました。教育方針や教育内容に共感し、娘に学校のことを伝えると、プログラミングが本格的に学べることや、オンラインでの部活動などに興味を持った様子でした。他の学校についても調べましたが「一番楽しそう!」と、すぐに資料請求。保護者の私自身も、ワクワクした気分になったことを覚えています。入学後、娘は投資部に入部しました。投資部と聞いて、始めはチャートの見方などのテクニカルな部分を勉強するのかと思っていましたが、娘や他の部員の子たちが部活動に力を入れていく様子を見て、投資部の本質が見えた気がします。娘は投資部での活動を通して、投資とは何か、企業とは何かを考え、お金に対する概念も考えるようになりました。会社というものの定義、社会への責任など、今後社会人になるにあたり大切なことを学んでいたようです。ある日、娘から「会社では、どうやってお金が回っているの?」と聞かれたことがあります。高校生の娘からそんな質問が出てくるとは思わず、本当に驚きました。そのことについて親子で意見交換した時間はとても有意義でした。新しい社会の在り方が問われる今、ネットを通じて学ぶ側のスキルの向上、人や社会とのつながり方は、将来の大きな基礎になることは間違いないと考えています。「楽しみながら、興味のあることをやり続ける」方法を学べたことは娘にとって大きな成長になりました。ネットの高校の環境は、これから社会を担う若者たちの成長に、大きな役割を果たすのではないでしょうか。社会を知り、社会とつながる機会の多い学校を選んで良かったと感じています。

野田 美帆子さん

生徒情報:3年次

格闘技と勉強の両立、自分のペースで取り組めています

娘が中学3年生のとき、進路としてネットの高校を提案されたことがあったんです。そのときは学校の存在を知らなかったので「こういう学校があるんだ!」と驚きました。ただ私としては、通えるなら全日制高校に通ってほしい思いがあったので、そのときは賛成しなかったんです。その後、娘は都立高校に進学しました。一方で、格闘家としてもさまざまな場面で活躍させていただけるようになり、練習や試合が多くなるにつれ、学校生活と格闘技の練習の両立が難しくなってきてしまいました。夜遅くまで練習がある日は朝決まった時間に起きて登校するのも大変で、定期テストの直後に試合があった場合は、テスト期間を優先していたため、練習に参加するのも難しくなってしまうほど。娘は何事も粘り強く頑張る性格なので、「学校も格闘技も、ちゃんとやらなきゃいけない」と考えていたと思います。ただ、どちらも同じように頑張れば頑張るほど、娘の負担が大きくなる一方でした。このままでは肉体的にも精神的にも良くないと判断して、一度娘から提案を受けたネットの高校に転入することを決めました。ネットコースであれば、朝起きてすぐ「学校に行かなきゃ」と慌てることもなく、好きな時間に勉強や練習ができます。これは娘にとって大きなメリットでした。精神的な負担が軽くなり、今は格闘技の練習と大学受験に向けた勉強を両立することができています。試合前は思いきり練習に専念して、少し学習に遅れることがあっても、あとから取り戻す。メンターや大学受験のコーチとも勉強の進捗を共有しながら、自分のペースで負担になることなく勉強にも取り組めていると感じています。もともと「やるときは、しっかりやる」タイプなので、今の生活のリズムが合っているようです。

通学コース

八木 友紀子さん

生徒情報:3年次

生徒の個性をベースとした教育が息子には合っていました

息子は中学生の頃、外に出るのも億劫という状態が一時的にありましたが、本人が高校はキャンパスに通学することを希望しました。さまざまな学校を探すなかで、息子が興味を持ったのがネットの高校です。息子はPBLや課外授業の「中学復習」講座などが気に入ったようで、説明会に行き「ここに通いたい」と強く希望しました。親としても、メンターとの対話を通して進む方向性を決めていくというコーチングなどのサポートに魅力を感じました。ただ、「素晴らしいカリキュラムが用意されているけど、周りの子についていけるかな?」といった心配も少なからずありました。そこは口を出さず、息子の様子を見守ることに。ほどなくして週1日の通学コースに入学。学校に慣れ始めた頃、酪農の職業体験に参加する機会をいただきました。息子はもともと消極的な性格なので、「行く」と聞いたときは本当に驚きました。飛行機に乗って北海道の牧場まで出かけるようになるとは、入学する前の息子からは考えられないことで、牧場では普段接点のない生徒とも知り合い、交友関係が広がったようです。帰宅後に「楽しかった」と、いろいろな話を聞かせてくれました。また、生徒を学力で区切ることなく自分のペースで学習ができること、ボーダーレスな環境であることも相まって、学習面も自信がつき、今では意欲的に勉強に取り組んでいます。画一的なカリキュラムではない、生徒の個性をベースとした教育が息子には合っていたようです。その後、自らの希望で週3日のコースに移行。息子は今、小学校の頃の夢だった自衛官になることを再び目標として掲げています。息子の日々の成長には驚かされるばかり。親としては適度に寄り道しながらでもいいので、いろいろな経験をしてほしいと願っています。

猪俣 博史さん

生徒情報:2年次

メンター方のきめ細かいフォローに感動しました

息子の高校進学先を探していたところ、妻からネットの高校の話を聞きました。調べてみると映像授業であることやプログラミングが学べること、クリエイティブな授業が充実していることを知り、先進的な考え方と多様なカリキュラムに衝撃を受けました。通信制ながら通学コースがあるというのも面白いと感じた点です。説明会に行ったときは、息子よりも興味を持っていろいろな話を聞いていたかもしれません。入学を決めたのは、もちろん本人の意思です。オープンキャンパスで先輩たちの生き生きとした姿を見て、好感を持った様子でした。週の通学日数が選べること、通学をしながらネットで効率よく学習できるスタイルが息子のペースに合っていると感じ、週3日の通学コースを選択。通学のスタイルが自由なぶん、自己管理には時折苦労している様子ですが、困っているときはメンターやTAの方が的確なアドバイスをしてくれています。とくにTAの方とは年齢が近いので、気軽に相談しやすいそうです。失礼な話ですが、ここまできめ細かにフォローしていただけるとは想像していなかったので驚きました。また、投資部が発足されると聞いたときは、私から「挑戦してみたら?」と提案。というのも、前々から村上世彰さんが主宰されている投資教育のプロジェクトに息子を通わせたいと考えていたんです。村上さんから直接お話しを伺えるとは、なんて贅沢な環境なんだろうと思いました。投資部に入ってからは、息子の視野がみるみるうちに広がっていき、株価の数字だけではなく、世の中のマーケットの細かい動きに着目して、国際的な情勢、国内の政治の状況にも興味を持って調べるように。これからの社会を生きていく上で大切なこと、必要なことを教えてもらっていると感じています。

通学プログラミングコース

小木曽 純さん

生徒情報:3年次

個人のやりたいことを尊重してくれる学校

息子は当初別の高校に進学しましたが、教室が騒がしく勉強に集中できないなどの理由で学校に行く意欲をなくしてしまいました。それと同時期に私が在宅勤務になったため、家で息子と過ごす時間が増えたのです。電車の音を録音したり、鉄道のシミュレーションゲームをしたりと趣味に没頭している息子を見て、好きなことを伸ばせる学校がないかと探している時に、N/S高の通学プログラミングコースを知りました。最初は乗り気でなかった息子ですが、中学生の頃からゲームを自分好みに改造しているのを知っていたので、「プログラミングを学べばもっとできることが増えるよ」と勧めてみたところ、次第に前向きに。オンライン相談会に参加し、鉄道の録音も続けながら両立して通えるのかなど、気になっていた疑問を自分でぶつけていました。制作につながる活動なのでと理解を示してくださり、個人のやりたいことを尊重してくれる学校だと感じて入学を決めました。自作のシミュレーションゲームを完成させ、N/S高の文化祭である「ニコニコ超会議」で発表する姿には感動。作りたいものがあるからこそ勉強に取り組めていることが伝わってきましたし、LT大会や政治部での活動などを通してプレゼンテーション力を培っていることも分かりました。グループワークでは誰もが真面目に取り組むので、以前のように勉強に集中できないということもない。メンターの方が生徒をひとりの人間として対等に見てくれていることも安心感につながるようです。プログラミングや政治について、親だけでは答えられないこともあるので、同じ関心を持つ仲間が集まる場所で活動できていることに感謝しています。やりたいことがたくさんあるため進学先を迷っているようですが、それも良い経験。いろいろな活動の中で強くなった息子を見ることができて、うれしく思っています。

菅原 宏実さん

生徒情報:2年次

息子が楽しそうに学んでいる姿が見られてうれしいです

中学生の頃、学校よりもロボット教室に生き生きと通う息子を見て、プログラミングが学べる高校がよいのではと考え、N/S高を見つけました。キャンパスが遠いことを懸念していましたが、オープンキャンパスに参加した時に「楽しかった!」と、今までにない明るい表情で言ったのを見て心が決まりました。通学に2時間かかるのですが、スマホで映像学習をするなど通学時間も有効活用しているようです。片頭痛持ちのため梅雨の時期はどうしても休みがちに。「ここで挫折してしまったらどうしよう」と心配しましたが、欠席したり教室で休んだりしていても冷たい視線を向けられずに、むしろ友人たちが元気づけてくれたので乗り越えられました。時間割が細かく決まっていないのも、自分のペースで進められるので助かりますね。与えられたものをこなすのではなく、自分で作った課題に取り組む授業スタイルには衝撃を受けましたが、その方法が息子には合っていたようです。入学前はプログラミングの話をする相手が居なかったのですが、今は先輩たちから刺激を受けているようで、毎日が楽しそう。周りからスキルを学び、自分の活動に取り入れています。先輩やTA、メンターの方々のサポートのおかげで世界が広がり、自分の取り組みによって自信をつけたのが分かります。普段サポートしてくださっている大学生のTAの方が目標の人物像になったようで、身近な存在から卒業後のイメージができるのも良いなと感じました。成果発表会では、そのまま社会に出せるようなクオリティーのプレゼンテーションにびっくり。さらに企業の方や大学の教授などの講評を受けることができ、他の学校にはない貴重な経験を積ませてもらっています。通信制高校で高校卒業資格さえ得られればと思っていましたが、期待と大きく上回る学びがN/S高にあり、親としての考え方も変わりました。

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