
8月25日(日)、デビュー11周年を迎える人気ボカロプロデューサー40mP氏を講師にお招きし、「夏休みに学ぼう、DTM・ボカロ入門」というテーマの特別授業を実施しました。
■40mP(よんじゅうメートルぴー)氏プロフィール
2008年からボーカロイド曲の投稿を始める。2013年GUMIオリジナル曲『少年と魔法のロボット』が、NHK「みんなのうた」にボーカロイド曲として史上初オンエア。2016年アニメ「この美術部には問題がある!」の挿入歌を提供。事務員Gと舞台「虹色オーケストラ」の制作を手がける。代表作:『Melody in the sky』『トリノコシティ』『ドレミファロンド』『恋愛裁判』『からくりピエロ』
※ニュース記事からも詳細をご確認いただけます。

授業では、まずボカロP(ボーカロイド技術を駆使して制作をおこなうプロデューサー)やDTM(デスクトップミュージック)の説明、DTMでの制作についてお話をしていただきました。
続いて、アコースティックギター、エレキギター、ピアノ、弦楽器、ベース、ドラムの6つの楽器の音色を聞いて、生演奏か打ち込みのどちらであるかを当てるクイズを実施しました。
弦楽器はややわかりやすい感じがしましたが、他の楽器はどちらとも聞き取れます。記事の最後にあるURLから視聴できるので、みなさんも是非、実際に聞いてクイズに挑戦してみてください。
思いもよらない正解に、びっくりするはずです。
クイズの後はDTMに必要な機材の解説や、一般的な楽曲制作とDTMでの制作の違い、それぞれのメリットやデメリットについてもお話しいただきました。DTMの良さは演奏ができなくてもすべての音源を一人で制作でき、あとから音色の変更や調整ができるというところですね。
解説の後はいよいよ実演です。
40mP氏の代表曲『トリノコシティ』を使ってサビ部分をダンスミュージック調にアレンジしていく過程を解説いただきました。
まず仮となるメロディトラックを入力し、伴奏、リズム、ベースというように順番にアレンジを加えていきます。細かい調整を終えたら、次はボカロエディターの初音ミクを使ってボカロの打ち込み(ボーカルの録音)をします。ボカロは母音と子音を意識して、自然な発音になるような調整をしていきます。最後に伴奏とボーカルをミックスダウンして完成です。
使用するシンセ音源や打ち込みによって曲調がガラリと変わりますね。ここがDTMの醍醐味であり、同じ曲でもシチュエーションや気分によっていくらでも変化を楽しむことができます。また、そのための技術とセンスを磨くことが重要になってきます。
最後は授業に参加した生徒からの質問コメントに、一つひとつ丁寧にお答えいただきました。