
本気で起業を目指す集団、N高起業部。
起業部二期生メンバーは、夏休み中も精力的に活動しました。夏休みを締めくくる活動として、去る8月30日(金)に「ベンチャー社長特別講座」を実施しました。
現役ベンチャー社長から学ぶ機会はこれが2回目。今回はどのような学びを得ることができたのでしょうか。

ゲスト講師は、スタートアップ業界でも大注目されている株式会社バカンを率いる、河野剛進社長。
「ありとあらゆる空席情報を集めて提供し、グローバルNo.1を目指します」というビジョンを掲げ、商業施設などでリアルタイムの空席情報システムなどを提供されています。
世の中には、人が集まるあらゆる場所に混雑や行列が発生しています。河野社長ご自身も何度となく混雑や行列に悩まされてきました。この社会的な課題を何とかして解決できないだろうか。そして、人々がより時間を大切に生活することはできないだろうか。このような想いからスタートした河野社長の挑戦。
「人々の時間を大切にしたい」「世の中の人々のために貢献したい」という想いに、起業部メンバーも大きな共感を得ました。
とは言え、想いを具体的な形で実現し、世の中に役立つサービスを作り上げることは簡単なことではありません。当日は、河野社長がこれまで経験されてきた“起業のリアル”を包み隠さず語っていただきました。

ベンチャー企業の開発裏話や乗り越えてきたさまざまなトラブル、起業のために家族と交わした生々しいやりとりなど、思わず苦笑いする話や、今だから笑える話など、最前線の“現場”を体感することができました。
「最も大切なことは『ミッション』『ビジョン』を言語化しておくことです。そして、課題意識を明確にしておくこと。これらが明確になっていればいるほど、トラブルが起こった時にもブレずに対応ができます」
「全てを完璧にしようとしないことも大切。使える時間や資金、リソースは限られています。その限られたリソースを一番注ぎ込むべきことは何か?それを考えていくことが前に進むためには大切です」
「将来、誰が仲間になるか分かりません。もしかしたら、いま隣にいる人が同じチームメンバーになるかもしれない。だから、人との出会いを大切にして欲しい」
リアルな体験から生み出される河野社長からのメッセージ一つひとつが生徒の心に沁みていきます。
次から次に起こるトラブルや不測の事態に負けずに対応していくためには、チームで乗り越えることが欠かせません。チームで動くために河野社長は、「チーム全員がハッピーか?ワクワクしているか?」を常に意識されています。
なぜなら、「どんなに良くできたチームでも必ず少しずつズレが出てくる」から。「相手に考えが勝手に伝わることはない、必ず話し合うことが大切」という教訓に生徒たちも大きく頷いていました。
苦しいことを乗り越える秘訣として、「小さなことを喜ぶ習慣」を作ることもオススメしてもらいました。大きな夢や目標に向かっている時ほど、前進できずに苦しくなってくる。そんな時は「小さい夢を実現していき、その度みんなで喜ぶ」ことを大切にされているそうです。

学生時代から起業したいと考えていた河野社長。地元の商店街がどんどん寂れていくのを見て、自分が何とかしたいと考えていた。その当時から「社会課題を解決したい」「世の中にもっと幸せを増やしたい」という想いを持ち続けてこられたそうです。このような実体験、初めに抱いた志を忘れないことの大切さも教えていただきました。
「いろいろあるけど、それでもやっぱり起業は面白い!」と一言。
この言葉に、起業部メンバーの瞳が輝きました。
「新しい価値を世の中に作る面白さ、仲間とチームでひとつのものを作り上げていくことの面白さ、そして、喜んでくれる人の顔を見られる喜び。他では得がたい経験ができることが起業の魅力です!」
力強く講演を締めくくっていただきました。

参加した起業部メンバーの感想の一部を紹介します。
・起業部に入って半年、本当にこれでいいのかと悩むことがたくさんありました。河野社長のお言葉で背中を押していただいたように感じました。初心に戻って考えることができました。
・まだまだ磨き上げていくべきところが山積みですが、河野社長のように、どんなことも突破していこうとする覚悟を持って、今後も“ワクワクさ”を感じながら、ビジネスを作り上げていきたいです。
講演終了後、現役ベンチャー社長と未来のベンチャー社長(!?)が記念撮影する姿も!
