
緊急事態宣言が解除され、立川キャンパスでもキャンパスへの登校が始まりました。
新入生にとっては初めての登校になりますが、教職員やTA(ティーチング・アシスタント、以下TA)の先生、在校生がしっかりとサポートを行い、最初は少し緊張していましたが、今ではソーシャルディスタンスを保ちながら楽しく交流しています。
今回はそんな立川キャンパスの様子を生徒の視点からお伝えしていきます。
執筆と編集をしてくれたのは以下の10名です。
執筆:1年 中村 天眞さん 富岡 颯太朗さん 佐藤 拓斗さん
2年 藤川 昂大さん 小倉 和紗さん すずさん
3年 小舘 晴さん 成沢 蕗さん @笹の勇者さん
編集:3年 高田 優哉さん
◆職員紹介
立川キャンパスには、現在5人の先生と19名のTAの先生が勤務しています。今回は生徒が先生にインタビューを行い、以下の3つの質問に答えてもらいました。
1.立川キャンパスの生徒に授業をしていて楽しいと思うことは何ですか?
2.もし先生がN高生になれたら何をしたいですか?
3.先生から見た立川キャンパスの魅力を教えてください。
安陪先生(キャンパス長)

Q:立川キャンパスの生徒に授業をしていて楽しいと思うことは何ですか?
A: 立川の生徒は他の人の意見を受け入れ、周りの意見を否定することなく自由に発言ができるので、一緒に授業をしていて、多種多様な意見が出てくるところがとても楽しいですね。
Q:もし先生がN高生になれたら何をしたいですか?
A: N高生になれたらいろいろやってみたいですが……。職業体験や「プロジェクトN」など、普通の高校生では体験できないことを高校生のうちに体験したいですね。
Q:先生から見た立川キャンパスの魅力を教えてください。
A: 生徒同士がお互いを尊重しているところと、生徒たちが自ら立川キャンパスを“ アットホーム立川 ”と呼んでいるくらい、生徒たちは学年関係なく仲が良く、生徒と先生の距離が近いこともいいところですね。
五十嵐先生(教職員)

Q:立川キャンパスの生徒に授業をしていて楽しいと思うことは何ですか?
A: 生徒の面白い意見をたくさん聞けることです。自分が思いもつかない発想に出会えるのですごく楽しいと感じます。
Q:もし先生がN高生になれたら何をしたいですか?
A: 立川キャンパスだけではなく他のキャンパスの生徒とも交流して視野を広げつつ、自分の好きなことを突き詰めていきたいです。
Q:先生から見た立川キャンパスの魅力を教えてください。
A:何と言っても楽しい雰囲気が満ちていることです。
幹先生(教職員)

Q:立川キャンパスの生徒に授業をしていて楽しいと思うことは何ですか?
A:学年、年齢に関係なくみんなが協力して授業を作り上げているところです。生徒との距離が近い点もとても楽しいです。困った時に、質問しやすい雰囲気を自然に作っている立川キャンパスの生徒は素敵だと感じます。
Q:もし先生がN高生になれたら何をしたいですか?
A:「プロジェクトN」で、将来に必要なスキルを効率よく身につけたいです。将来について、いろいろな分野のプロに話を聞きたいです。
Q:先生から見た立川キャンパスの魅力を教えてください。
A:みんなで助け合いが自然にできる生徒たちが集まっている素敵なキャンパスです。先生方、TAの先生も面白い人ばかりで、本当に楽しいです。
吉川先生(教職員)

Q:立川キャンパスの生徒に授業をしていて楽しいと思うことは何ですか?
A:素直な子が多く、吸収力もあるので授業をしていても非常に楽しいです。
Q:もし先生がN高生になれたら何をしたいですか?
A:プログラミングをがんばって、勢いのあるIT系の会社でインターンシップを経験し、卒業後は最前線で活躍できるエンジニアになりたいです。
Q:先生から見た立川キャンパスの魅力を教えてください。
A:少しレベルの高いことを要求してもがんばっててついてきてくれるところですね。日に日に成長していく姿を見られるのも嬉しいです。
片岡先生(教職員)

Q:立川キャンパスの生徒に授業をしていて楽しいと思うことは何ですか?
A:先生と生徒という関係ではなく、メンターとがんばる人、のような関係でお互いに活発な意見交換ができる点を楽しいと感じています。
Q:もし先生ががN高生になれたら何をしたいですか?
A:「N予備校」を活用して、プログラミングやブレンダー(3DCGソフトウェアのひとつ)など、自分の創造性を表現できる能力を鍛えたいです!
Q:先生から見た立川キャンパスの魅力を教えてください。
A:多種多様な興味を持つ生徒といろいろなお話ができるので、自分の世界観がどんどん広がっていきます。生徒同士も議論の時間がたくさんあるので、お互いに触発し合って良い刺激になっています。これは通学コースだからこそですね!

◆生徒紹介
N高にはAL(アクティブ・ラーナー )(※1)やN高マイプロ(※2)といった制度やプロジェクトがあります。今回は立川キャンパスのALの生徒やマイプロ参加学生にもインタビューを行いました。
※1 アクティブ・ラーナーとは……積極的に学ぶ意欲のある生徒がさまざまなことに挑戦し、教養、思考力、実践力を主体的に高めることを支援するためにできた制度。ALに認定されると火曜日の1,2限と午後の時間割を自由に組み替えることができます。
※2 N高マイプロとは……自身が気になることをテーマに自らプロジェクトを立ち上げ、その課題解決に取り組む長期学習プロジェクト。NPO法人カタリバのサポートのもと、専任教員・TAと共に課題解決型学習として学んでいき、全国高校生マイプロジェクトアワード出場も目指します。
1.なぜAL生になろうと思ったんですか?または、マイプロに参加しようと思ったんですか?
2.どうやったらAL生になれますか?または、マイプロに参加できますか?
3.今どんなことをしていますか?もしくは、やろうと思っていますか?
高田さん(3年・AL生)

Q:なぜAL生になろうと思ったんですか?
A:きっかけは友だちがAL生になると言っていたことに影響されました。また、来年に受験を控え、志望校合格という目標が明確になったことで、ALはこれからの活動の機動力になると考えたからです。
Q:どうやったらAL生になれますか?
A:計画書を提出する時はどんなふうに目標をかけばいいか分からず、AL生の友だちに聞いたりしながら、なんとか書き上げた思い出があります。受験のための勉強を中心にアプローチしました。目標に向けて足りない部分などを自己分析し、そのためにすべきことをプレゼンできたことが評価につながったようです。
Q:今どんなことをしていますか?もしくは、やろうと思っていますか?
A:主にAdobeソフト(※4)のPhotoshopとAO受験に向けての小論文対策をやっています。やりたいと思っていることは、色覚検定やPhotoshopの資格を取るための勉強です。
※4 N高の生徒は「Adobe Creative Cloud」を無料で利用できます。
「アドビの教育機関向けCreative Cloud新プランを国内で初採用全生徒6512人が無料で利用可、クリエイティブな学びを強力サポート」
成沢さん(3年・マイプロ参加者)

Q:なぜマイプロに参加しようと思ったんですか?
A:2年前、私は代わり映えのしない毎日の中で「高校生のうちにできることはないかな……」とぼんやり感じていました。そんな時、マイプロのイベントがあると聞き参加したことがきっかけで、マイプロの世界に足を踏み入れました。そして、自分の興味関心や解決したい課題について考え、LGBT(※5)やSOGI(※6)について発信をする学生団体「likeU」を立ち上げました。
※5 LGBTとは……この文章中では、レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダーの4つに限らず、その他多くの性的指向と性自認を含めた総称として使用しています。
※6 SOGIとは…Sexual Orientation(性的指向)とGender Identity(性自認)の英語の頭文字をとったイニシャル言葉で、セクシャルマイノリティの総称ではなくヘテロセクシャル(異性愛者)やシスジェンダー(性自認と身体的性が一致している人)を含め、全ての人が関係している概念です。
Q:どうやったらマイプロに参加できますか?
A:身の回りの課題や関心をテーマにプロジェクトを立ち上げ、書類選考を通過すれば参加ができます。
Q:今どんなことをしていますか?もしくは、やろうと思っていますか?
A:イベントへの参加や主催を行っています。これまでに参加・主催したイベントの一部を下記に紹介します。他にもNHK総合の番組『バリバラ』などへのメディア出演経験もあります。
『カランコエの花』上映会&ワークショップ
トランスジェンダーの活動家であり、東京レインボープライドの運営も勤めている杉山文野さんをお招きし、原宿にて『カランコエの花』という映画の上映会とワークショップを開催しました。初めてのイベントだったため集客や準備が思うように進められず苦労しましたが、初イベントとしては好調な滑り出しでした。
全国高校生未来会議
衆議院議員会館で行われ、中学・高校生合わせて約200人が参加した「全国高校生未来会議」にて、LGBT当事者でありlikeUの代表を務めている高校生として登壇しました。こんなに多くの人数に対し自身のセクシュアリティを公表するのは初めてな上、大人に混じってトークセッションを行ったため、緊張と興奮が入り混じり記憶に残った瞬間でした。
マイプロを経て学んだことはたくさんありますが、私がここまでマイプロに没頭できるのは、自分の時間を自由に使え、また見守ってくださる大人が多いN高という環境があるからです。「日常を変えたいけどどうしたらいいか分からない」「どうせ才能もないし……」そう思っている人も、少しの勇気を持ってN高で一歩踏み出してみてほしいです。

◆新入生オンライン歓迎会

続いてお届けするのは、4月某日に行った立川キャンパスのオンライン歓迎会の様子です。
「コロナの影響でオンライン通学になってしまったので、少しでも新入生と在校生の仲を深められたら」という思いで有志の生徒が企画し、開催が決まりました。
オンライン歓迎会は、「マインクラフト」というオンラインゲームを使って開催。ブロック状の世界でサバイバルや建築を楽しむことができるこのゲームを使って、「1時間という制限時間の中で建造物を作り、投票結果を争う」という企画を考えました。
なお、当日はコミュニケーションツールの「Slack」とビデオ通話のツール「Zoom」も併用。Zoomは自分の建築の進歩状況などを共有したり、ルールなどについて質問をするために使用し、Slackは終了時間などを知らせたり、完成した作品の写真を投稿したりするのに使用しました。
個人戦ですが、こうしたツールを通して活発にコミュニケーションを取りながら、それぞれが短時間で素晴らしい作品を仕上げてくれました。N高らしい歓迎会になったのではないでしょうか。
※生徒たちの作品の一部を紹介します。
尸解仙さんの作品

がーねっとさんの作品

ちひさんの作品

そして見事に優勝に選ばれたのは、Kさんの作品でした。
参加してくれた生徒たちは皆、とてもが楽しんでくれたようです。また、今回の企画で新入生と在校生の仲がより深まったなと感じました。
今回はN高立川キャンパスの教職員や生徒、そしてそこで行われているイベントを紹介しました。体験入学に参加した気分で、少しでもキャンパスの雰囲気を感じていただけたなら嬉しいです。
N高に興味がある方はその他のブログをチェックしたり、オンラインで開催しているオープンキャンパスにもぜひ参加してみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。