
8月16日(日)、「NED2020」をN高ネット文化祭の特別企画として開催しました。
NEDとは、N高の「N」、「Expression(表現)」、「Discovery(発見)」の頭文字で、生徒たちがオリジナルのアイデアを見つけ、広げるために“表現する”『場』をコンセプトとしたプレゼンテーションイベントとして、昨年からスタートしました。2回目となる今年の「NED2020」は、新型コロナウイルスの影響で、在校生による全てのプレゼンテーションをオンラインで実施しました。
今回のブログでは、その様子をご紹介します。
※ニュース記事からも詳細をご確認いただけます。
~N高ネット文化祭2020・特別企画~在校生・卒業生によるプレゼンテーションイベント「NED2020」開催
【NED2020実施プログラム】
・在校生のプレゼンテーション
・N高卒業生のプレゼンテーション
・N高起業部のプレゼンテーション・ゲストによる講評
・ゲスト講演
・パネルディスカッション・Q&A(関氏、前田氏、角川ドワンゴ学園・夏野理事)
【ゲスト】
関美和氏(翻訳家)
前田裕二氏(SHOWROOM株式会社・代表取締役社長)
「在校生のプレゼンテーション」で幕を開けたNED2020。Web会議ツールの「Zoom」を活用し、7名の生徒(N Code Labo(※)/N中等部/N高等学校)がそれぞれ1人3分間の発表をしました。
※N Code Laboとは…N高のプログラミングメソッドを活用したプログラミング教室
<在校生のプレゼンタイトル>
・初めての自作ゲーム:鈴木徳文さん(N Code Labo・小学4年)
・まちなか防災キャンプ:七島海希さん(N中等部・2年)
・科学教育に足りないもの〜科学技術で社会を変えるために〜:園田直樹さん(N中等部・3年)
・「夢」を追いかける楽しさ:広瀬楽人さん(N中等部・3年)
・私のマイプロジェクト〜家庭菜園始めました〜:深町優雨さん(N高・2年)
・Webアプリ主体のOS:髙木皓介さん(N高・3年)
・「医療」×「貧困・紛争・差別・虐待」に関する私の見解とNGO設立に向けて:伊東愛央衣さん(N高・1年)
イベントの様子はニコニコ生放送やYouTube Liveで配信されているため、緊張感もひとしおの中、一人ひとりが身振り手振りを交えながらスライド資料についてしっかりと説明を行い、堂々と発表する姿が印象的でした。
自身が進めるプロジェクトやソフトウェア制作、社会課題の提示など、生徒たちが選んだテーマは多岐にわたりましたが、それぞれが自分ごととしてプレゼンテーションしました。
次に、「N高卒業生のプレゼンテーション」へと移ります。N高の卒業生3名が1人5分間でプレゼンテーションしました。N高を卒業して現在興味を持ち取り組んでいること、海外大学の入試方法の解説、自身で制作したWebサービスなどをテーマとして発表。N高在学時からさらに成長した姿を見せてくれました。
<卒業生のプレゼンタイトル>
・5分でわかる米大入試:清水郁実さん(2018年度N高卒業生)
・スマホで故人を偲ぶサービス「葬想式」:佐々木雅斗さん(2018年度N高卒業生)
・多様性とともに豊かな社会へ:武藤胡桃さん(2019年度N高卒業生)
続いて「N高起業部のプレゼンテーション・ゲストによる講評」へと移ります。
N高起業部に在籍する3名の生徒が、自身のビジネスプランについてプレゼンテーションしました。
生徒のビジネスプランに対して、ゲストの関さんはビジネス書の翻訳者として、前田さんは起業家としての目線で、真剣かつ丁寧にアドバイスをいただきました。
<起業部のプレゼンタイトル>
・翻訳付き日英SNS「FreFre」:霜田哲之介さん(N高・3年)
・civichat 個人向け助成制度提案ICTサービス事業:高木俊輔さん(N高・3年)
・高校生が高校生のために機会と仲間を。:三橋龍起さん(N高・3年)・中澤治大さん(N高・2年)
そして、ゲストによる講演では、お招きした翻訳家の関美和さん、SHOWROOM代表取締役社長の前田裕二さんに講演していただきました。
講演中、配信を見ている視聴者の方にクイズを投げかける場面もあり、双方向でのやりとりは盛り上がりました。
最後に、ゲストのお2人と夏野理事による、パネルディスカッションを行いました。事前に決められたテーマに沿って、関さん、前田さんのご経験などを生徒に向けてお話しいただきました。
後半に設けられたQ&Aでは、Zoomを通して参加した生徒からゲストに質問ができる機会があり、次のような質問があがりました。
「海外で通用する人材になるために必要なことはなんですか?」
「日本が時価総額の首位をとるために必要なことはなんですか?」(起業部の生徒)
「今の仕事に至ったきっかけ、選んだきっかけはなんですか?」
それぞれの生徒が将来目指していることを意識した等身大の質問に対して、ゲストのお2人と夏野理事は丁寧に答えてくださり、とても参考になったようです。
こうして、NED2020は盛況のうちに幕を下ろしました。
小学生から卒業生までと、幅広い年代においてそれぞれに努力している人たちの発表を聞くことで、たくさんの刺激を受けた1日でした。また、勇気を出して自身の取り組みをプレゼンすることや、第一線で活躍するゲストの方々からアドバイスをもらうことなどを通して、誰もが明日からの一歩を改めて踏み出せるような前向きな気持ちになれる時間だったと思います。
プレゼンテーションに参加した皆さん、ネットで視聴いただいた皆さん、ありがとうございました。
※当日の様子をYouTubeで公開しております。こちらからご覧ください。