
「AI(人工知能)は人間を超えるのか?AIが人の仕事を奪う?」
こんなタイトルのSNSや記事を見かけることがあります。確かに、AIは現在最も注目されている最新技術の一つですが、もっと知りたいけど少し難しそう、というイメージを持っている人が多いのも事実。
そこで、日本のAI企業として世界でも注目されている株式会社グルーヴノーツ(以下、グルーヴノーツ社)様とともに、AIに実際に触れながらその仕組みを基礎から学ぶことを目的としたワークショップを、全6日間の日程で開催しました。
■自宅のPCから機械学習(画像認識・音声認識)に触れる
ワークショップ前半の日程では、AIや機械学習の仕組みを座学で学びつつ、機械学習ツールのAIブロック(グルーヴノーツ社提供)とプログラミングソフトの「Scratch(スクラッチ)」を利用し、機械学習を使ったプログラミングに挑戦しました。
例えば音声認識機能の体験では、複数の言葉を機械学習ツールに覚えさせ、特定の言葉を発したときに、Scratch上の仮想空間の電気をつけたり消したりするプログラムをつくりました。
まさに、人の音声を認識して人間の代わりにさまざまな動作をしてくれる「Google Home」や「Alexa」などのスマートスピーカーそのものです。
このように、実際に身の回りの商品やサービスに活用されているAI技術に触れながら、AIの仕組みやバイアス(データの偏り)について学んでいきました。
■AIで自分の願いが叶えられる?
ワークショップ後半の日程では、日常生活の「こうだったらいいなぁと思うこと」をAIで叶える方法をグループワークで考えていきました。
最初は難しそうで遠い存在だったAIも、実際に触れることで身近な存在となっていった参加生徒たち。グループでアイデアを出し合いながら、画像認識・音声認識機能を使って、現状のモヤモヤやイライラを、“Happy”に変えるアイデアを考えていきました。
■考えたアイデアをグループごとにプレゼンする
最終日にはグループごとに考えた、日常生活の「こうだったらいいなぁ」と思うことを、AIで叶えるアイデアを発表しました。
あるグループは「交通渋滞を改善するために、行き交う車を分散させて渋滞を解決したい!」という願いをテーマに設定。
車、渋滞時と通常時の道路の状況、地図データを画像で認識させ、どこの道が空いているかを車に知らせて誘導するという、画像認識機能を使ったアイデアを発表しました。また実際にAIブロックとScratchを使用して、渋滞状況を画像認識で判別するプロトタイプも発表してくれました。
このように、どのグループも非常に興味深いアイデアをプレゼンし、講評してくださったグルーヴノーツの社員の方からも、参加生徒たちのアイデアの新規性や着目ポイントに関心を寄せていただきました。
終了後、生徒たちからは「グループワークの楽しさを実感した」「今までとは違った視点でAIを捉えることができた」などの感想が寄せられました。
今後も生徒たちの興味・関心を惹きつけるようなプログラムを提供していきます。