
8月27日(金)に、ワタナベエンターテインメント所属の俳優、荒木宏文さんをゲストに迎え、N/S高生、N中等部生限定のトークセッションを実施しました。
※ニュース記事からも詳細をご確認いただけます。
「俳優の荒木宏文氏が「将来」をテーマに特別講義 【N/S高・N中等部特別授業】」
講義では、荒木さんご自身の学生時代のお話や、俳優という進路を選んだ経緯についてお話いただいたり、生徒たちから荒木さんに直接質問をしたりと、濃密な時間を過ごすことができました。
セッションに参加した生徒の中には「荒木さんの演技が大好き!」という生徒、将来について悩んでいたり、表現することに挑戦している生徒などさまざま。そんな生徒達からの質問一つひとつにじっくり時間をかけて答えていただきました。
質問の内容の一部を紹介します。
ーいろいろなお仕事のなかで好きなお仕事はなんですか?
一番好きなのは荒木宏文名義の音楽活動ですね。エンターテイメントという好きなことをやらせてもらっているように見えるかもしれないけど、舞台、声優、映画のすべての仕事が好きとは限らない。ご縁があったからやらさせてもらっているけど、もちろん全部の役を好きになれるというわけでは正直ないんですよね。それでもどんな仕事でも“食わず嫌い”せずにチャレンジすることが絶対良い経験になると思っています。
ー緊張したときはどうしたらいいですか?
緊張することは良いことです。なぜかというと目の前のことに責任を持っている、大切に思ってるってことですよね。なので緊張している自分を好きになってあげてください!
ー周りからの評価が気になることはありませんか?
演じている期間はエゴサ(エゴサーチの略。ネット上での自分の評判をチェックすること)はしないんだよね。自分のことを良くないと思っている人が意見を書いていたり、自分のファンの方が「〇〇してほしい!」と書いてくれていたとしても、それに応えてしまうと作品を崩してしまうことになるから。演出家に言われたことだけを信じてるようにしています。
ー個性的なキャラを演じるのって難しいですか?
実は個性が強いキャラクターを演じるのって簡単なんですよ。セリフや動きを誇張すれば個性的になるから。逆にいたって普通の平凡なキャラクターを演じることの方が難しいと思います。
ー演技をした後に周りには評価されても「自分にはまだ何かが足りないかも、できていないかも」と思ってしまうことがあります。何が足りないのでしょうか?
その視点が大切!自分自身が完全に満足するのは引退する時かもしれない。満足できないからこそ、自分に何が足りないのか、どうしたらもっと良くなるのかを考えて成長できると思います。だから演じることって面白いと思いますね。
講義後アンケートでは「荒木さんの言葉から勇気をもらった」「将来について改めて考えるきっかけとなった」などの感想が多く寄せられました。
生徒からのアンケートの一部をご紹介します。
・たくさんの質問に答えていただいて本当に勉強になったし、胸に刺さる言葉が聞けました。挑戦することに対しての不安や悩みは良いことだと荒木さんがおっしゃっていたのが自分の中に強く残り、これからの自分の人生で大切な言葉になると思っています。
・「臆病な心は不安要素を消すことにもつながる」など、背中を押してくれるような言葉をたくさんかけてくださったのでやる気がわきました。
・将来の夢、職業を決めるにあたって、周りの人をどのように説得するのかや、自分が本当になりたいものは何かということをしっかり考えるきっかけとなりました。
舞台や声優といった表現をすることに対してチャレンジし続けている荒木さんの言葉一つひとつが、生徒たちの背中を押してくれるように感じました。
荒木さん、ありがとうございました。
■荒木宏文氏 プロフィール
俳優・演出家。兵庫県出身、38歳。 ワタナベエンターテインメント所属。
2005年にミュージカル『テニスの王子様』で 注目を集め、数々の映画や舞台に出演。 近年では、『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』 Rule the Stageや舞台『幽☆遊☆白書』など、 人気2.5次元舞台を中心に活躍。 さらに現在、ミュージカル『刀剣乱舞』 にっかり青江 単騎出陣にて、全国各地を巡業中。