
こんにちは!
今回は、オンライン通学コース(以下、オン通)の「ベーシッククラス」の特徴や学習の進め方を紹介したいと思います。
ベーシッククラスは週3日でクラス学習のあるコース。クラスで行うカリキュラム学習以外の曜日・時間はネット学習室で学ぶこともでき、時間内であれば常駐しているメンターやTA(※1)に学習における疑問や不明点、勉強のやり方についての質問・相談することも可能です。
このブログのトップの画像がベーシッククラスの時間割です。
※1 ティーチング・アシスタント。メンターと共に生徒をサポートする存在で、面談などを通して生徒の学習やスクールライフに対するモチベーションを維持できるように働きかける。
今回は、オン通の生徒に授業の内容を紹介してもらいました。
■21世紀型スキル学習(S・Aさん)
21世紀型スキル学習は、オンライン通学コースの授業のカリキュラムのひとつです。変化の激しい21世紀を生きるため、デジタル時代に必要とされるリテラシーを含む、身につけておくと役立つスキルを学ぶことができます。
21世紀型スキル学習とは総称で、1学期は大きく「Collaboratory(※2)」と「Mindnaut(※3」という2つのテーマに分けて学びました。
※2:Collaboration(協働する)とLaboratory(実験室)の造語で、コラボレーションについて実験的に学んでいく講義。
※3:mind(精神)とnaut(航海士)を組み合わせた造語で、「情動」と称される、喜び、怒り、恐れ、悲しみなど、比較的急速に引き起こされ、身体的・生理的、また行動上の変化を伴う感情の動きとの付き合い方を学ぶ講義。
毎回の授業では、最初に全体で今日学ぶことについて説明を受け、グループに分かれて実際に取り組んでいきます。
まずは、Collaboratory。円滑なコミュニケーションのためにちょっと役立つコツを学ぶことができます。
一つ例を挙げると、質問をオープンクエスチョンとクローズドクエスチョン(※4)という二つに分け、それぞれの特徴をよく知った上で使い分けると、会話がつなげやすくなると学びました。グループメンバーにはあまり話したことのない人もいたのですが、実際にやってみるととても会話が弾みました。
※4 「オープンクエスチョン」は相手が自由に回答できる質問。「クローズドクエスチョン」は「はい」か「いいえ」の二択であったり、「AかBかC」という三択など、回答範囲を限定した質問。
次に、Mindnautについてです。変化の時代に上手く対応していくには、自分の内面と向き合う方法を知っていると有利です。この授業では、どのようにして自分自身と向き合うのかいくつかの方法を学ぶことができます。
私はずっと、ポジティブな感情は興奮など激しい感情ばかりだと思っていました。しかし、授業で安心感などのゆったりした感情も含まれると知ってとても驚きました。
また、自分はポジティブな感情でいる時間がほとんどないと思っていましたが、考えが変わりました。このように、自分の感情を再発見するという経験をすることができる授業だと思います。
21世紀型スキル学習はグループワークをメインに進められていきます。学んだテクニックをすぐに実践できるのが良いところ。グループは少人数なのでどんどんコミュニケーションを取ることができます。
■課題解決型学習(PBL) プロジェクトN(S・Nさん)
「プロジェクトN(通称:プロN)」は、オンライン通学コースのカリキュラムになっている授業の一つであり、デジタル時代の社会で活躍できる人材を育成するために、社会に出て活躍するための知識やスキルを身に付けることを目的としたプログラムです。
今まで、私たちはプロジェクトNで「自己紹介のサイトの制作」「おすすめ観光スポットのサイト作り」に取り組みました。
自己紹介サイトの課題では、各自で自分の好きなこと、ゲーム、動物、将来の夢などについて紹介をするサイトを作り、QRコードでサイトを見られるようにしました。
完成したQRコードは、授業参加用のZoom(ビデオ会議システム)のバーチャル背景(Zoom上で設定できる背景の画像)につけて紹介していたので、興味を持ったクラスメイトについて知ることができて1学期のはじめから友人ができる大きなきっかけになりました。
観光スポットのサイト作りでは、企業の方のお話を聞いて各々がおすすめしたいスポットのまとめサイトを制作しました。
個人で制作した自己紹介サイトとは異なりグループワークなので、コミュニケーションの工夫、役割分担、進捗具合の確認などチームワークを意識することが重要になりました。
以前から決めていた役割分担を超えて、作品をより良くするためにどうすべきかを自発的に考えて実行に移すメンバーも見られ、チームで改善していくことの大切さを実感することができました。
個人的にプロジェクトNは、成長できる機会が多い授業だと思います。取り組んでいくうちに「グループの話し合いに積極的に参加できるようになった人」「発表に初めて挑戦した人」「役割分担で普段は選ばない役割にあえて挑戦した人」など目に見えてわかるほど周囲が変化していくのを感じます。
使用するツールのスキルが身に付くのはもちろんのこと、積極性や授業への向き合い方、周囲とのコミュニケーションなどといった部分に関しても十分に成長できると感じました。
授業内容そのものがとても楽しいのでぜひおすすめしたい授業です。
■グループトーク(M・Sさん)
グループトークは金曜日の3限目に授業で、TAさん主導で進められていきます。毎回違ったテーマが用意されていて、そのテーマについて時間を決めてZoomのブレイクアウトルーム機能(ひとつのミーティングから複数のセッションに分かれること)を活用して、少人数のグループに分かれて話し合いをします。
話し合った内容について、その後Zoomのメインルームで発表をします。話し合いの時に発表者と書記をそれぞれ立てたり、実際の実験データなどを調べて話し合いに活用する人がいたりするので、毎回まるで大学の研究発表のようなハイレベルな発表になります。
これまでに話し合われたテーマとしては、「本を読む意味とは?」や「大人とは何か?」「勝者が正義なのか?」などがあります。
テーマは毎回異なるジャンルから出題され、まったく予想できず、毎回必ずと言っていいほど深い話し合いができるのでテーマの発表の時間がとても楽しみです。
例えば「大人とは何か?」について話し合った回では「早く大人になりたいか?」という問いかけに対し「自然になるものだから(早くなりたいとは)特に思わない」という意見もあれば、「好きなものに自分で得たお金を使いたい」という理由で「なりたい」と思う人、逆に「ゴロゴロしていたい」「面倒くさそう」という理由で「なりたくない」という人も。
そこから「成長」「働いている」「自立」といった大人を定義するキーワードが出るも「アルバイトで働いている高校生は大人ではないのではないか?」「では大学生は?」など、さまざまな方向から異論や意見があがります。
ちなみに最終的には「精神面生活面で自立している人が大人」「見た目や年齢的に大人な人もいる(いろいろな面での大人がいる)」という結論が導き出されました。
私がグループトークを受けてよく感じるのは成長です。最初の方の授業にに比べて、いろいろな人が意見を出してくれるようになったなと感じます。
最初は発表者が毎回同じ人ということもありましたが、勇気を出して発表者に立候補してくれる人も増えてきました。議事録に関しても、生徒自らがやり始めたことで、今ではなんとブレイクアウトルームでの話し合いの司会を生徒が務めることもあります。1週間に1回というあまり長すぎないスパンなので、どんどん新しいことや工夫を試すことができて成長するにはもってこいです!
その他にも、月曜日の3時間目にはプログラミングの授業があり、水曜日の3時間目には自分のレベルに合ったクラスで英語を学んだりもしています。
さて、最後に2人の生徒にインタビューをしてみました。
週3日のベーシッククラスを選んだ理由として、2人が挙げたのがカリキュラム。とくにKさんは「1週間の生活のリズムが整えやすそうだった」「週3日の午後というのが自分のペースにも合っていそうで、みんなともたくさん話せると思った」と理由を明かしてくれました。
カリキュラムの中でもとくにOさんは「プログラミングと英語」に将来的な必要性を感じたそう。一方、KさんはOさんと同じく英語の重要性を感じるとともに「プロジェクトNって何? と思った」とプロジェクトNに興味を惹かれたとも教えてくれました。
実際、プログラミングの授業を受けてみて、Oさんは基礎的なITスキルを身につけるために最初の頃に行われたものづくりパスポートが「わかりやすくてよかった」といいます。
Tさんは「最初は『プログラミング??え?』ってなってました(笑)。数式などを入力して書くのかと思っていたらそうではなくてびっくりしました」と当初はプログラミングに関する知識もほとんどなく、戸惑いを覚えたようですが「最近は音楽を作ることが多いです。いろんな曲の続きを作ったりしています」と楽しんでいる様子。
授業を通じて「Google系のツールでスライドやスプレッドシートなどは使えるようになった」(Oさん)「AdobeのソフトでAdobe sparkやPhotoshopなどの扱いが得意になった」(Kさん)としっかりとスキルも身につけているようです。
また、プロジェクトNに関しても、2人とも楽しみながら取り組んでいるよう。
いきなり大企業のJTBさんとコラボをすることになって驚いたそうですが、Kさんは時間をかけてサイトを作ったり、チームの仲間と話し合いながら発表用の文章を練るなどし、クラスを代表してオンライン通学コース全体のプレゼン大会にも出場!
OさんもSlack(角川ドワンゴ学園で使用しているコミュニケーションツール)を活用して仲間と連絡を取りながら、発表までこぎつけたそうです。
週3日、クラス学習があることの利点についてKさんは「リズムが掴めて、人と話せること。」
オンライン授業だから、家にいる時間が多くて、なかなか外に出ない人もいます。週に3日間、クラスのいろんな人と話せる機会があることはいい刺激になっていると思う」と語ってくれました。
一方、Oさんは「週4日は自由な時間があること」と話し、「普通の学校だと自由な時間は週に2日、少ない学校だと週1日しかない。自由な時間を4日間作れるのは自分にとっては嬉しい」と明かしてくれました。
またOさんは、オンラインならではの“距離感”についても言及。「リアルの教室よりも距離が近い感じがします。リアルの教室だと教室内でも距離があって、ひとつのグループで話をしていると他のグループの人たちには話が届かない。でもオン通のクラスで話をする時は全体のチャットかZoomのブレイクアウトルームのみなので、全体が見えてクラスメイトと距離が近い感じがする」と実感を明かし、クラスを「楽しむ場所」と表現。
「学校は“学ぶ場所”というイメージがあるけど、オン通のクラスは楽しんでいるうちにいつの間にか『こういうことができるようになっていた!』という場所。だから心に余裕があるのかもしれません」と語ってくれました。
Kさんもオンラインの便利さやクラスという存在の大きさも感じているようで「学校に行く となると、ちょっと面倒だなという気持ちになるかもしれない。
しかしオン通はパソコンのスイッチを入れるだけでそこに友だちがいるじゃないですか!そういう環境っていいなって思う」と語ります。
これからN/S高への入学を考えている人に向けて「N/S高に入ろうと思う人の中には、いろんなものを抱えている人もいると思います。そういう悩みを抱えている仲間がたくさんいるのがベーシッククラスなので、仲間と話して、楽しんで、学校というよりも、自分の居場所のひとつにしてもらえたらと思っています!待ってまーす!!」と力強いメッセージを寄せてくれました。
Oさんも「ベーシッククラスは楽しむ場所。楽しんで、みんなで話して、話す中で学べる。そういう環境なのかなと思います」と楽しみながら自身を成長させていける場であると語ってくれました。
以上、ベーシッククラスについての紹介でした。
N/S高への入学を考えている人、どのコースにするか悩んでる人、ぜひ参考にしてみてください!