
代々木キャンパスでは、TA(ティーチング・アシスタント)主催による「Lunch Time English (以下LTE)」が週に1回の頻度で開催されています。
LTEは、昼休みの時間にバイリンガルTAと一緒に英語で会話をしながら食事をするという取り組み。この活動を通して、生徒が楽しみながら英語に親しむことを目的としています。

今回のLTEでは、EOP(English Only Policy)という英語のみで会話をするグループと、EMP(English Main Policy)というできるだけ英語で会話をするグループの二つを用意しました。
EOPの生徒たちは、TAと流暢な英語でどんどん会話をし、難しい言い回し、ネイティブな会話などを吸収していきます。
EMPの生徒たちは自分の言いたいこと・伝えたいことを、これまで蓄えてきた知識でうまく伝えるために試行錯誤していました。

さて、今回のテーマは「沖縄と北海道のどちらに住みたいか」。
気候、食事、レジャーなど、様々な角度から自分の意見を考えディスカッションします。
「私は寒いのが嫌い。(だから沖縄)」
「チーズが好きだから。(北海道)」
「泳ぐのが大好きだから。(沖縄)」
など、次々に意見を出す生徒たちの積極性には驚かされました。

生徒たちは、これまで勉強してきた英語を用いて、実際にコミュニケーションが成立できたことに大喜びでした。
「英語を使って相手がわかってくれた時、本当に嬉しかった。」
「思っていたよりも言葉が通じた。」
など、生徒たちが手応えを口にしてくれた時、バイリンガルTAの伝えたかったことが伝わったのではないかと感じました。
同時に私たち教職員は、生徒たちが自分の意見を伝えたいと一所懸命になる姿に感動しました。

この活動は、難しい単語や完璧な文法を使いこなせなくてもコミュニケーションが取れるということを学べる良い機会となります。今後はこの経験を自信へと昇華させて、英語で話すことに対して積極的になってくれることでしょう。
また、日々の英語学習においても、実際に会話の中で使う場面をイメージすることで、英語を高い意欲を持って学んでくれるはずだと確信しました。TAたちも、単語や文法のみを教えるのではなく、どんな時に使うのか、どんなニュアンスがあるのかなどを教えていきたいと思いました。
将来は、一所懸命に自分の意見を思慮し、伝えることのできるN高生たちが、英語を使うことで世界に羽ばたき、より多くの人に自分を表現できるようになれば嬉しいです。