
1月31日のスペシャルNでは、東京大学・慶應義塾大学教授、元文部科学副大臣・鈴木寛さんによる特別授業「『熟議』のできる真のアクティブラーナーになる!」が行われました。
『熟議』とは、現場が抱えている問題や、その解決策について議論する学びのプロセスで、今回の『熟議ワークショップ』ではグループの意見やアイデアを集めて問題解決を行う能力を養います。
まず初めに、自分たちが思い浮かぶ「共同体」についてアイデアを出し合い、問題解決のフィールドを選びました。


みんなが共通する「N高」という共同体から始まり、「日本唐揚げ協会」「ゲームのグループ」など個人の趣味の共同体までたくさんのアイデアが出ました。
次に、グループで選んだ共同体の課題をまずは1人で思いつく限り書き出し、その後にグループで共同体の課題を分類しました。
課題を分類した後は、もう一度その課題について個々で情報を書き出していきます。
「数値や固有名詞を使う」など、鈴木寛さんからのアドバイスを受けながら、課題を深く分析していきました。
分析が終わったら、いよいよ次は問題解決に取り掛かります。
選んだ課題をどのように解決して行くか、グループで真剣に話し合いました。
問題解決を考えている最中にも、鈴木寛さんから
「具体的に書くこと」
「クリエイティブに考えること」
等のアドバイスを受け、問題解決の方法をより深く練っていきました。

授業の最後には、それぞれのグループが選んだ共同体の課題に対する問題解決方法を発表しました。
生徒達から次々と提示される課題への問題解決方法。
ー「日本唐揚げ協会」では、
共同体の知名度を拡大するために「唐揚げ超会議*を開催する」
※「唐揚げ超会議」とは…株式会社ドワンゴが主催するニコニコ超会議(ニコニコ動画の「会議」(オフラインミーティング)を自称した参加型複合催事)のような大型イベントを検討
ー「N高等学校」では、
4,000人以上いる生徒同士の繋がり不足を解決するために「N高生限定のマッチングサービスを立ち上げる」
というように、各共同体が持つ課題に対しての問題解決法が提案され、中には鈴木寛さんからが「クリエイティブで非常に良い問題解決だと思います。」とコメントをいただけるようなアイデアも。
「僕が制してもふつふつと湧き上がるものがあった」
と鈴木寛さんがおっしゃったように、時間も忘れて熱い議論と発表が繰り広げられ、会場は正しく『熟議』の場と化していました。

今回の授業を踏まえ、
生徒達は第2回目の授業(3月7日実施)に向けてグループで新たな課題に取り組んでいきます。
そして、課題の最終発表を鈴木寛さんに向けて行う予定です。
今回、学んだ『熟議』のノウハウを活かすことができれば、グループで意見やアイデアをブラッシュアップして、より良い課題の解決方法が見つかるはず。
発表に向け、よく議論を尽くし、課題に取り組んでほしいと思います。
3月の発表では、さらに磨きのかかった生徒達の姿が見られるよう期待しています。