
先日、劇団四季の「ライオンキング」を鑑賞して、劇場の「ホスピタリティ」を学んだ代々木キャンパス生に引き続き、2月16日に心斎橋キャンパスでは劇団四季「CATS」を鑑賞し、生徒達は演劇が創り出す芸術の世界を体感しました。
今回の芸術鑑賞会実施にあたっては、劇団四季が特集された動画や観劇のしおりで事前学習を行い、より理解を深めるための予備知識を蓄えました。
劇団四季は2015年・2016年と、2年連続で顧客満足度1位に輝いています。
どういったところが満足度に繋がっているのかという視点を大切に今回は鑑賞していきます。
また、少しでも内容を追いながら観劇できるように「CATS」の大まかなストーリーも学習しました。
さらに、ミュージカル観劇に向けて
・電子機器類を使いこなすことが得意でも携帯電話の電源は切ること
・もちろん教員も電源を切っているので、非常時は学校へ連絡すること
・席は指定席なので、勝手に移動できないこと
・劇場内では写真撮影・飲食は禁止であること
など、他のお客さんと一緒に観劇する上で守らなければいけないマナーについても改めて学びました。
守って当たり前なのがマナーですが、公共の場での集団行動では、いつも以上に心がける必要があります。
高校生として恥ずかしくない振る舞いを心がけ、演劇の雰囲気を大切にします。

準備は完了。
そして、いざ劇団四季へ。
ミュージカルを実際に観たことはなく、今回の観劇が初めてという生徒がほとんどで、いつも元気いっぱいな姿も当日は少し緊張した面持ちで参加しているようにも見えました。
未だ踏み込んだことのない世界。
否が応にも気持ちが高揚します。

ロビーへ向かうと、そこには重厚感のある螺旋階段。
施設やスタッフの方など一つ一つの要素が創り出す独特の「雰囲気」に大興奮の生徒達。
演劇が始まる前から、徐々に感性が研ぎ澄まされていきます。
そして、いよいよ劇場へ。
舞台上には、細かな部分までこだわり抜いたCATSの世界観が表現されたセットが広がっていました。
CATSの世界の一端を目にし、開演までワクワク・ドキドキ。

CATSの劇場セットは座席の側まで大きく広がっており、猫の世界を再現するために実物よりも大きいサイズで作られています。
“インスタ映え”するかもしれませんが、事前学習をした通り写真撮影は禁止というマナーを守ります。
そして、開演へ。
ミュージカルが始まると、そこはまるで別世界。
CATSの世界観へと一気に引き込まれます。
大迫力の音楽、息遣いも聞こえるかのような生の演技、舞台上を大きく使った劇表現。
舞台の雰囲気と相まって、生徒達の感覚が刺激されます。
目の前で繰り広げられていく演技と絶え間なく展開する物語に、いつの間にか釘づけになります。
観劇の中休みでは実際に舞台に登り、舞台からの眺めを体験することができました。
舞台の広さを感じたり、客席の友達に手を振ったり、舞台セットをもっと間近に見たりと、貴重な体験ができました。
劇後半では積極的に手拍子で参加。
ミュージカルならではの生の楽しい雰囲気を味わいました。
鑑賞後は劇場にある看板前で記念撮影。
CATSの観劇記念なのでみんなで猫のポーズで撮りました。

普段の学校生活の中ではなかなか触れることのない「芸術」の世界を体験しました。
スタッフの方から感じるホスピタリティは落ち着いた雰囲気で十分に安心でき、また常に笑顔の様子は劇場の雰囲気をより満足させるものでした。
劇中、客席までキャストの方が近づいてきて踊ったり、握手をする構成は満足度を高めるホスピタリティの一つとして体感できました。
鑑賞後の学習シートでは
・歌唱力と表現力で迫力があり、すごかった。一人ひとりの動きがぴったりだった。
・見る側ではなく、踊る方になりたいと思った。
・舞台装置の豪華さに驚いた。大きくて、でも細かく作られていてビックリした。本番が始まる前と休憩時間にずっと見ていられるほど興味を持てた。
・キャストさんがどんな素早い移動でもずっと笑顔を保っていて、さすがだなと感激した。
などの感想が寄せられました。
細部にわたって考え抜かれた演劇の構成や施設の雰囲気、スタッフの方の接客などは芸術分野でなくてもさまざまなことに応用できるホスピタリティです。
今回の観劇をきっかけに、演劇など様々な分野に興味を持って、それぞれの感性にさらに磨きをかけてほしいと思います。