KADOKAWA・ドワンゴが創るネットの高校

マイページログイン
N/S高全体

この記事をシェア

XFacebookLINE

【職業体験】”酪農で世界を変える” 北海道稚内市で「酪農」を学ぶ(前編)

【職業体験】”酪農で世界を変える” 北海道稚内市で「酪農」を学ぶ(前編)

 

7月30日(月)~8月3日(金)の5日間、北海道稚内市の公共大規模草地・樺岡ファームで「酪農体験」を開催し、N高生7名が参加しました。

北は宗谷海峡、東はオホーツク海に面している稚内市。天気が良いときには樺太が望める国境の街で、生徒たちは酪農について学びました。今回は、生徒たちの成長と学びの様子をお伝えします。

【酪農体験:初日】

体験初日は稚内空港からのスタートです。初対面のため、最初は緊張している様子の生徒たちでしたが、N高で培ったコミュニケーションスキルを徐々に発揮。気づけば会話も弾み、あっという間に打ち解けていました。

空港では、稚内市役所職員の方々にお出迎えいただき、とても暖かく歓迎してくださいました。

 

その後は、空港から市役所へ移動して職業体験の開校式を挙行。工藤市長からのお言葉をいただいた後、生徒一人ひとりが今回の酪農体験への意気込みを語りました。

 

開校式終了後は、お世話になる方々との懇親会を実施。翌日から始まる酪農体験への思いや期待を語りました。

 

懇親会が終わると、これから5日間生活することになる宿舎に移動。教員との個人面談や自己分析を行い、今回の職業体験での目標を、さらに明確なものへとブラッシュアップしました。

 

【酪農体験:2日目・3日目】

いよいよ本格的な酪農体験が始まります。作業の開始は早朝7時半。哺育班、牛追い班の2班に分かれて作業に取り掛かります。

 

まずは哺育班の様子から見ていきましょう。

生徒たちは仔牛のいる牛舎へ向かいます。牛舎へ入る前に、消毒液の入った桶で靴を殺菌。免疫力が低い仔牛を守るための大切な工程です。

 

その後は、仔牛のお引越し。年齢ごとに分けられたエリアに牛を移動させます。ものすごい力で引っ張られるため、一瞬たりとも気が抜けません。

 

牛舎の掃除も、酪農には欠かせない大切な作業のひとつです。フォークという道具を用いて、手際よく汚れた藁をよけていきます。

 

牛追い班の様子も見てみましょう。

こちらは青空の下での作業。放牧している牛の中から、発情期を迎えている牛を見つけ、別の区画へ移動させているようです。車を使って牛を誘導していきます。

 

移動させた牛の中から、本当に発情している牛を特定するため、牛の直腸に手を入れて卵巣の様子を確認します。生徒たちも直腸検査を実際に体験させていただきました。衝撃的な体験に、一同興味深々。

 

最後は2班とも合流して記念撮影。ひと汗かいた後のいい表情が撮れました。

 

両日とも体験後は宿舎に戻ってグループワークを行いました。

 

「酪農の魅力って何?」

「酪農の全自動化に賛成?反対?」

 

酪農に関することをテーマに、体験を通じて学んだことを生かしてグループワークに取り組みました。

 

話がひと段落したところで、今回の酪農体験のテーマでもある「酪農で世界を変えるには?」という質問を生徒に投げかけました。

 

生徒たちは、「酪農で世界を変えるにはお金が必要であり、そのためにはもっと酪農について知ってもらう必要がある。」と考え、今回の体験をSNS(Twitter)で発信することを決めました。

 

3日目の夕飯では、北海道の牛乳やバターを使ったシチューを作りました。ルーを使わずイチから作ったシチュー。その味は格別でした。

この記事をシェア

XFacebookLINE