
9月17日(月)~9月21日(金)の5日間、長崎県にある五島列島と呼ばれる離島のうちのひとつ、福江島(ふくえじま)にある「五島ワイナリー」にて、職業体験を実施しました。
参加した生徒10名は、世界遺産にも登録された教会群のある島で、五島ワインについて学びました。
【1日目】
福江島へは船で上陸。ほとんどが初対面同士の生徒たちは、島に到着する前のフェリーの中で「あの子はN高生かな?」とお互いに思いながらも、声をかけられずにいたようです。
福江港で全員集合すると、「やっぱりN高生だったんだ、絶対そうだと思ってた!」と、すぐに会話が生まれていました。これから始まる職業体験への期待に胸を膨らませ、開校式の会場に向かいます。


開校式の会場は五島市役所。
市役所の職員や五島ワイナリーの方々に暖かく歓迎していただいた後、開校式を挙行しました。五島市と五島ワイナリーの概要をお話いただいたほか、緊張を解きほぐすためのアイスブレイクも実施しました。

【2日目】
今日から本格的な体験がスタート、まずはぶどう畑で作業を行います。今年のぶどうは度重なる台風の被害により、あいにくの不作でした。
しかし、ぶどう栽培には収穫以外にも大切な作業があります。収穫できるまでにはならなかった「二番なり」と呼ばれるぶどうを、切り落としていく作業を体験させていただきました。この「二番なり」を除去することで、収穫するぶどうに養分を集中させることができるそうです。

切り落としていく「二番なり」は固くてすっぱいぶどうで、加工には向きません。形はしっかりとしたぶどうなので、切り落としてしまうのはもったいない気持ちになりますが、よいぶどうを育てるためにも欠かせない作業です。

大自然の中、一生懸命作業を行いました。この職業体験の期間で、1番きつかった1日で、作物を育てる農家の大変さを実感し、食べ物のありがたみを感じました。

◆ラベリングの作業工程
①ボトルを拭く
②キャップを付ける
③機械でキャップを固定
④手回し機でボトルにラベルを貼る
⑤箱に詰める


最初は不安そうだった表情も、作業を進めるうちに真剣な眼差しの職人顔に変化していきました。
「このワインが本当にお店に並ぶんだよね」
自分たちの手で詰めたワインが実際に商品として並ぶ喜び、そして責任感を感じながら、丁寧に作業を行いました。


「【職業体験】離島のワイナリーから魅力を発信~伝えるスキルでロゴ制作に挑戦~(後編)」へ続きます。


