
※N高では、希望者を対象に、日本各地のさまざまな職業をリアルに体験できる「職業体験」をおこなっています。
3月11日(月) ~ 3月15日(金)の5日間、長野県の北東に位置する小布施(おぶせ)町で『小布施の観光プランを考える「観光DMO」体験』を実施しました。
小布施町は、栗の産地として知られ、また葛飾北斎が晩年を過ごしたとされるため、北斎の街とも呼ばれています。
そんな小布施町に、全国各地から10名のN高の生徒が集まりました。
「観光DMO」とはあまり聞き慣れない言葉かもしれません。「DMO」とは、“Destination Management Organization”の言葉を略したもので、地域の魅力を探し観光地のコーディネートをする人、団体のことをいいます。
今回の体験では、小布施町の食の魅力、歴史、文化を体験しつつ、近年注目されている「着地型観光」のモデルを学んだ生徒たちが観光プランを考えました。
お世話になったのは、小布施町で「観光DMO」をおこなう「一般社団法人おぶせまちイノベーションHUB(以下、おぶせまちイノベーションHUB)」様です。

■小布施の観光コンテンツを体験
「人に感動を与える人間になるには、まず自分が何度も感動しないといけない」
職業体験は、町の観光コンテンツを体感することから始まりました。
体験1日目は、200年の歴史を持つ栗菓子老舗の「桜井甘精堂」社長・桜井昌季さんの案内で、本社工場を見学させていただきました。

体験2日目は、栗菓子店が軒を連ね、どこか懐かしさを感じる“粋な町並み”が美しい小布施の市街地を歩きました。

体験3日目は、「スラックライン」というスポーツの世界大会を小布施に招致した浄光寺の副住職・林映寿さんのお話を聞き、実際に生徒が体験しました。「スラックライン」とは、細いベルトのようなラインの上を歩いたり飛んだりして楽しむ綱渡りのようなゲームです。

また、長めの「自由行動」の時間も設けられました。自分たちで行き先を決めて、できるだけ多くの観光体験をすることで、より多くの観光プランを考えるためです。

みずからの体験をもとに、ペルソナ設定から観光プランのタイムライン設計までをおこないました。

迎えた発表会では、各チームが4日間考え抜いた観光プランについて、個性溢れるプレゼンテーションがおこなわれました。
発表会の後には、この日までのグループワークを労った夕食パーティーも開催されました。


観光プランの実現について町の人たちと具体的に話し合い、再び小布施に来る計画を立てる生徒もいました。
参加した生徒たちの今後のアクションやさらなる成長が楽しみです。
