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【21世紀型スキル学習】「問いかけ方」でこんなに変わる!会話のコツ
皆さんこんにちは!福岡キャンパスです。
6月1日(月)からキャンパスへの登校が再開し、福岡キャンパスも少しずつ登校する生徒が増えてきました。
通学コースでは、引き続き授業は「Zoom」を活用してオンラインで行い、授業を受ける場所はご家庭ごとに判断してもらいます。登校している生徒、自宅から参加している生徒みんなで一緒に授業を受けており、Zoomの画面の中は賑わっています。
今回は、6月15日(月)に行われた21世紀型スキル授業「collaboratory(※)」 第5回の授業の様子を紹介したいと思います。
※「collaboratory」とは「collaboration」と「laboratory」を組み合わせた造語です。
「collaboratory」の授業は、協働について実験的に学ぶことで、社会で必要とされる協働やコミュニケーションの能力を伸ばすことを目的としています。
これまでの授業では
・聞く(1)マインドフルリスニング(※1)/ノンバーバルコミュニケーション(※2)
・聞く(2)聴き方の3つのテクニック(あいづち・繰り返し・要約)
・話す 話しかけ方のコツ・話を広げるコツ
を学んできました。
※1 相手の話から注意がそれてしまったら、もう一度注意を戻し集中して聴くこと。
※2 聴覚情報や視覚情報のような、言葉ではない情報によるコミュニケーションのこと。
これらの内容を踏まえ今回の第5回では、初対面の人やあまり面識がない人とも会話が広がる「問いかけ」の方法を身につけることを目標に学習をしました。
はじめに、生徒たちに2つの「問いかけ」をしてみました。
Q1:「映画」は好きですか?
A1:好きです
A1:はい
A1:そこそこ
A1:微妙
A1:YES!!!!
Q2:好きな「映画」はなんですか?
A2:劇場版ポケットモンスター 水の都の護神 ラティアスとラティオス
A2:トゥルーマン・ショー
A2:サマーウォーズ
A2:アベンジャーズ エンドゲーム
どちらも「映画」に関しての質問でしたが、2つ目のように「Yes」「No」だけで答えられる質問にしないことで、次の会話が広がります。そのことは、生徒たちも実感できたようでした。
このように、「Yes」「No」で答えられる質問と答えられない質問をそれぞれ「クローズドクエスチョン」と「オープンクエスチョン」といいます。
今度は、クローズドクエスチョンで問いかけて、みんなでTA(ティーチング・アシスタント)の先生が頭に思い浮かべたものを当ててみる、というゲームを行いました。
チャット上では以下のような質問が出てきました。
Q:それは書くものですか?
Q:突くと痛いですか?
Q:ペンケースに入れますか?
Q:逆さに持つと痛いですか?
Q:全国の子どもが使っていますか?
さて、生徒たちは何が正解だと思ったでしょうか?
みんな揃って「鉛筆」という意見でしたが、正解は……「コンパス」でした!
予想外の答えに、みんなとても驚いている様子でした。
この後はグループに分かれ、生徒同士で頭の中に思い浮かべたものをクローズドクエスチョンで当てるゲームをしました。なかなか難しかったようで、1人だけしか正解しなかったチームもあり、とても盛り上がりました。
次に、「“ 問い”を使って深掘りをしよう」というグループワークを行いました。さきほどのゲームとは反対に、「オープンクエスチョン」を活用します。深掘りのコツは、オープンクエスチョンを意識すること。
オープンクエスチョンの問いかけを数回行い、最初の質問からどんどん深く探っていきます。
グループワークを終えた生徒たちからは「もっと話をしたかった!」という感想があがり、オープンクエスチョンをうまく活用し、相手のことを深掘りすることができていたようでした。相手への興味を深め、話すことへの抵抗感をなくすきっかけを見つけられるのがこの方法なのです。
collaboratoryの授業では、「上手なコミュニケーションをとって他者と協力する方法」に必要なスキルをひとつずつ学んでいますが、今回の学習でさらに授業で目指す目標に近づけたのではないでしょうか。
また、Zoomを使ったオンライン授業でもコミュニケーションの方法をしっかりと学ぶことができ、積極的に参加する生徒たちの姿に手ごたえも感じています。
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