
※このブログは、池袋キャンパスの1年生、厚川くるみさん、林美花さん、片井彩弥加さん、M.Sさんに書いてもらいました。
池袋キャンパスでは、ティーチング・アシスタント(以下、TA)の先生によるさまざまなオリジナル授業を展開しています。今回はその中から「メディアとSNS運用」と「コーチング」の授業について取り上げたいと思います。
まずは、6月23日(火)と7月7日(火)の2週にわたって行われた「メディアとSNS運用」について。
皆さんはSNSについてどれくらいの知識を持っていますか?
近年、SNSの種類は急増し、用途に応じてアプリを使い分けている方も少なくないのではないでしょうか。例えば、連絡を取りあうアプリ、位置情報を知らせるアプリ、匿名でメッセージを発信できるアプリ、匿名で動画を共有できるアプリ等……たくさんのアプリがありますが、それらがどのように作られているか、考えたことはありますか。
この授業では、メディアリテラシーや企業目線に立ったSNSの運用方法を学び、普段何気なく使っているSNSの仕組みを理解していきます。
「N高等学校池袋キャンパスのInstagramアカウントを作る」という設定でグループごとにワークを行いました。なお、企画の仕方を学ぶワークのため、実際のアカウントの作成はしていません。
ワークの手順は以下のとおりです。
1.運用の目的の設定
2.ターゲットの絞り込み
3.目的・ターゲットに沿った投稿内容の企画
私のグループでは、N高の広報、活動内容の発信を目的に設定し、ターゲットを進路決定に悩む中学生と、保護者の方に絞りました。
グループの全員で、どんな写真が目を引きやすいか、どんな“ハッシュタグ(キーワードを分類するためのラベル)”を付ければ見てもらえるのか、その他どんな機能が使えるかなどを調査し、何度も工夫・改善を重ねました。
そうして何回も話し合った結果、できたアカウントのイメージが下の画像です。予想以上に完成度が高く、良い作品を作ることができたと思います。

今回の授業を通してメディアの特性を把握し、また「企業」という新たな観点からSNSの利用方法を考えることができました。
情報技術が発展した現代だからこそ、メディアのメリット・デメリットを正しく理解し、特性に合わせた上手な活用方法を身につけることが非常に大切であると気づかされました。自分のSNSの利用方法を見直し、さらに工夫してみようと思います。
続いて、7月7日(火)に実施されたコーチングの授業を紹介します。コーチングとは、傾聴と質問を通じて、相手が自ら解決策を考え実行すること。ビジネスや教育の現場でもよく活用され、目標達成に向けた学習や成長を促し、最大限の力を発揮させるための育成方法論です。
コーチングには「傾聴・質問・承認」などさまざまな要素がありますが、今回は「聴く」という観点を中心に学びます。はじめに、傾聴を意識しながらアイスブレイクの他己紹介を行いました。

人がコミュニケーションをとる上で、安心できる環境を作ることが非常に大事だそうです。その環境を作る手段のひとつが「聴く」スキルです。そもそも「聞く」と、「聴く」の違いは何かを考えました。
「聞く」とは、自然と耳に入ってくること、「聴く」とは、理解しようと進んで耳を傾けることです。
この違いを理解するために、授業では「朝起きてから学校に来るまでに何をしたか」というお題で、ペアになって対話をしました。
相手の話を真剣に聴いたり、友だちと話すような感じで聞いたりと、2つの傾聴レベルに分けて対話をすることで違いを理解することができました。
コーチングにおいても、コミュニケーションにおいても、成功のカギは99%が「聴く力」にかかっているそうなので、今後しっかり聴き手としてのプレゼンスを意識しながら人と会話をしていきたいです!
今回もとても分かりやすく楽しい授業でした。
TAの先生が主体で行う授業はテーマが多岐にわたり、普段の授業とはまた違った面白さを味わうことができます。身近なものを取り上げたり、少し難しそうな内容も分かりやすくかみ砕いて解説してくれたりと、新たな興味関心に繋がる充実した時間です。ここでの学びをしっかりと吸収しながら、日々の生活に活かしたいと思います。