ネットの高校ブログ
『エヴァンゲリオン』で生徒と生共演も!
三石琴乃さんによる“好き”を仕事にするための声優特別授業
11月8日(日)14時00分~17時30分に、アニメ『美少女戦士セーラームーン』シリーズの月野うさぎ役や、『エヴァンゲリオン』シリーズで葛城ミサト役を務める声優・三石琴乃氏による特別授業「三石琴乃の“好き”を仕事にするための声優授業」を実施しました。
事前に募集した参加希望者の中から当選した生徒24名が、ビデオ会議ツール「Zoom」を使い演技指導を受けました。
また、その他の生徒もN高オンライン学習システム「N予備校」で授業を視聴しながらコメントを投稿する形式で参加しました。
※ニュース記事からも詳細をご確認いただけます。
~N予備校特別授業~ 「三石琴乃の“好き”を仕事にするための声優授業」を実施 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』を使って生レッスン
授業は、三石さんからの「“名前は看板”であり、一つのお仕事やキャラクターを務めていくことで、自分の名前に栄養をあげ、大きく育てることができる」、「自分の名前を大事にしていってほしい」という印象的なメッセージから始まります。
小学生時代、放送委員会に所属していた三石さん。その時全校生徒に向けたお昼の放送で、絵本の役を割り振って生放送する体験をしました。マイクを通して声を届けることの楽しさを知ったことが、三石さんが「好き」を発見した瞬間だったとのこと。何がきっかけで自分の「好き」が見つかるか分からないので、挑戦してみることが大切というお話でした。
また、三石さんの学生時代のお写真とともに、アルバイトをしながら、声優の養成所に通っていたこと、同期には高木渉さん、森川智之さんらがいて、切磋琢磨したことなどをお話していただきました。
三石さんの初めての仕事は、意外にも声優のお仕事ではなく、北海道での企業PRビデオのロケで、本番になると突然セリフが飛んでしまい「うまくなるためにはどうしたらよいのだろうか」と葛藤していたというお話も登場します。
アルバイトでは、エレベーターの案内係や結婚式場、OLを経験され、そのほかにもさまざまな仕事を経験したことがすべて今の「引き出し」になっており、同時に「宝物」であると語られ、友人づくりやアルバイトも「引き出し」を増やすことにつながるとアドバイス。
続いて、生徒から多く質問のあった、声優とナレーターの違いについて解説していただきました。声優業界は入れ替わりが多く、新人が次々と入ってくる一方で、ナレーター業界は10年前と変わらず、ベテランと言われる方々も長く活躍している比較的入れ替わりの少ない業界というお話もあり、声優とナレーターでは、立ち位置やフォーカスする視点が違うことも教わりました。
現在声優の仕事現場では、感染予防の観点から、なるべく密集しないよう配慮された空間になっていて、ビニールカーテンで仕切るといった工夫がされていることや、2~3人などの少人数で収録を行うことが多いことなども説明していただきました。
そしていよいよ、実践の時間です。スポーツ選手がストレッチや体を温める準備をしてから運動するのと一緒で、声優にも準備が必要です。まずは呼吸法や基本的な発声で体を温めていきます。
続いては、「ひとこと昔ばなし」というワークでウォーミングアップ。自分のセリフだけを練習するのではなく、みんなで言葉を創作し物語をつくる練習をしました。「前の人のセリフを受けて自分のセリフを言い、次の人に渡す」というワークの中で、物語の展開を理解する大切さを教わりました。ドキドキしながらも、即興で創作した生徒の言葉により、みんなの笑顔が溢れ、盛り上がるシーンも。
ウォーミングアップが終わったところで、事前に抽選で決めた4つのグループに分かれて、アフレコ演技に挑戦。『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』の日本海洋生態系保存研究機構をみんなで訪れるシーンに挑戦です。
まずはグループごとに、自分が思うままに演技をします。そのあと三石さんより、一人ひとりに丁寧にアドバイスをいただき、それを受けて、再度チャレンジ。
「前の人のセリフを聞いてから、自分がそれを受けてセリフを言う姿勢を持つこと」とアドバイスをもらったあとは、次の人へセリフのバトンを渡そうという意識が生徒から伝わってきました。
また、「誰に向かって話をしているのか、相手がどの距離にいるのかを想像するとリアリティが出てくる」、「キャラクターの性格を理解し、動きの大きさを声に反映させること」についてなど、具体的なお話も。
例えば「おいしい」という短い言葉に、どのように感情をのせるか解説をいただいたほか、キャクターが立ち上がるシーンでは、「声だけではなく、実際に体の筋肉を動かしてみる」という実践的なアドバイスもいただき、生徒たちにも変化が。
オンラインでのアフレコに難しさを感じながらも、みんなが三石さんのアドバイスを真剣に受け止めている様子でした。また、セリフのない場面でありながらも、映像にペンギンの「ペンペン」というキャラクターが登場しているシーンでは、三石さんがその役だったらどのように対応するか、というお話からプロ意識を学び、ペンペン役の生徒が台本にないセリフにチャレンジする経験も。
三石さんのアドバイスを集中して聞き、2回目に生かそうとする姿勢が伝わり、生徒たちの表情が変わる瞬間が印象的でした。
最新作『シン・エヴァンゲリオン劇場版』
西暦2021年1月23日公開
アフレコ演技の後は、生徒が三石さんと共演するというサプライズ企画が。
みんなでオペレーター役にチャレンジし、最後にエヴァンゲリオン初号機を発進させるという内容です。配布された台本を手に、みんなで司令官ミサト役の三石さんにセリフをつないでいきます。
まずは三石さんが「常に緊張感を持つこと」、「プロフェッショナルを意識すること」、「どこにいる誰に伝えているのか(ここでは司令官)を明確にすること」が重要と、オペレーター役を演じるコツを解説。
1回目は、短いながらも難しいセリフを発する時に言葉が流れてしまったり、文頭が聞きづらくなってしまう場面もあり、生徒たちの苦戦した様子がうかがえました。そこで三石さんからは難しい言葉の意味を伝えようとする時には、身近で分かりやすい何かに置き換えてみること、どの距離にいる、誰に伝えたいのか(ここでは司令官役の三石さん)を想像して、声を発することなどのアドバイスが。
2回目のチャレンジでは、緊張感に包まれながらもエヴァンゲリオン初号機を発進させることに成功。
生徒のたくさんの笑顔があふれる瞬間でした。
最後は、質疑応答のコーナー。
緊張してしまうのが悩みと話す生徒に対しては、三石さん自身も引っ込み思案だったけれど今こうして人前に立つお仕事をしていることに驚いている、と振り返ります。
そして、「緊張は敵ではなく、一緒に携えるべきもの」、「場数を踏むことで度胸はつくもの。人は変われるし、成長できるので一歩踏み出そう」とメッセージをいただきました。
アフレコにチャレンジした生徒からも、積極的に三石さんに質問をしている様子から、貴重な機会を活かして成長したいという気持ちが垣間見えました。また、N予備校を活用して参加していた生徒たちのコメントにも答えていただき、とても内容の濃い授業となりました。
まとめとして、生徒たちへ「心と体の健康をキープすること」、「いつチャンスがくるかわからないので、いつも準備をしておくこと」など、好きなことを仕事にするための姿勢や、挑戦することの大切さについて教えていただきました。
三石さん、たくさんの惜しみないアドバイスや素敵な共演の機会をいただき、ありがとうございました。
■三石琴乃氏プロフィール
声優・ナレーター
1989年デビュー。1992年主人公月野うさぎ役を務めたTVアニメ『美少女戦士セーラームーン』は多くのちびっこの心をつかみ社会現象に。2014年『セーラームーンCrystal』で再び月野うさぎ役を担当。他にアニメ『新世紀エヴァンゲリオン(葛城ミサト役)』『ワンピース(ボア・ハンコック役)』『ドラえもん(のび太のママ役)』『ゾンビランドサガ(山田たえ役)』、海外ドラマシリーズ『グレイズ・アナトミー16(メレディス・グレイ役)』など幅広くこなし、ニュース番組「Going! Sports & News」、TVCM「キューピーコーワiドリンク」ではナレーションを担当。
【公式Twitter】@kotochawanmoon
<N予備校>
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