ネットの高校ブログ
1年間のバーチャル交流の集大成
お世話になった先輩を送ったバーチャル三送会
N/S高で、バーチャル空間を利用した学習や交流が始まって、1年が経ちました。
ネットを活用した学校であるN/S高の生徒は全国各地に住んでいるため、友だち同士で1つの場所に集うことが難しいケースも少なくありません。
そうした中、生徒同士のコミュニケーションに一役買っているのが、バーチャル空間を利用したバーチャル交流です。
バーチャル空間上であれば、例えば北海道と沖縄県で生活する生徒同士も、空間の垣根を越えて会うことができます。交流にはアバターを使うため、自分の容姿を気にする必要性はありません。一方でハイタッチなどリアルな交流と変わらないコミュニケーションも可能なため、本当に会っているかのような感覚を楽しむことができます。
普通科(※1)(旧普通科プレミアム)の生徒は、こうしたメリット活かしたバーチャル交流を1年間にわたって行ってきました。
その集大成として昨年3月28日、卒業を迎えた三年生を送る会、略して「三送会」をバーチャル空間上で開催しました。
※1 「普通科」は日々の学びをバーチャル学習とパソコン・スマートフォン・タブレットを用いた映像学習で行うコースです。
お世話になった先輩たちをどのように送り出すか。普通科の1、2年生の有志メンバーは、1カ月前から準備を進めてきました。「これまでの感謝の気持ちも込めて、楽しく、そして盛大に送り出す舞台をバーチャル空間上で創り出したい」その思いを実現するため、メンバーは使い慣れたVR SNSアプリの「Rec Room」(※2)と「VRChat」上で舞台を作り上げていきました。
※2 VR上で仲間と遊べるミニゲームが数多く用意された空間
※3 多人数のアバターでコミュニケーションができるソーシャル・アプリ
三送会の当日に三年生が招かれたのは、Rec Room内でN/S高生用に作成された「NNNHall」。
この1年間、多くのイベントの待ち合わせ場所として活用してきた思い出のルームです。
「卒業おめでとう」
バーチャル交流を率先して盛り上げてきたS高の吉村総一郎校長から、一人ひとりにバーチャル上で作成された手作りの卒業証書が手渡されると、皆とても嬉しそうに、ときに照れたポーズも交えて喜びを身体全体で表していました。
その後、Rec Roomをあとにした一同は、もう一つの使い慣れたSNS VRアプリであるVRChatへと移動し、在校生の司会進行でクイズ大会を楽しみました。
さらにもう1つ、準備を進めてきた有志メンバーは、この日のためにサプライズとしてバーチャル上に体育館を作っていました。この体育館は、メンバーが卒業式にふさわしい仕様にすべく何度も話し合いを重ねて用意したものでした。
実物さながらの体育館に誘導された卒業生たちは、その壇上で吉村校長から本日2度目の卒業証書を授与されました。
そして、記念撮影や校歌斉唱の後、卒業生と在校生が一緒になって交流を深め、大盛況のうちに三送会は幕を閉じました。
バーチャル空間で出会った友だちと意気投合し、親友と呼び合う関係性を築いたり、引っ込み思案だった生徒がイベントの企画に率先して取り組むようになったりするなど、1年間で大きな変化や成長があった生徒たち。送る側も送られる側も心に残る、忘れられない1年の締めくくりイベントになったのではないかなと思います。
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