N/S高ならではの授業と言えば、課題解決型プロジェクト学習「プロジェクトN」（※1）です。
※1　高校生が社会に出て活躍するための知識やスキルを身に付ける課題解決型学習。具体的な解決策を企画し、制作物をアウトプットします。スキルの活用と定着を目指すαクラスと、プロジェクトマネジメント力を磨くβクラスの2つがあります。

新入生の多くは、入学したばかりの4月から6月頃までは、この授業に慣れることに精一杯だったかもしれません。
試行錯誤しながらも、自分の意見を相手に伝える、相手の意見をしっかり受け入れる、大勢の前で発表するなど、それぞれができるようにしたいと思っていることに一生懸命取り組んでいました。
授業の概要が掴めてきた7月頃には、プロジェクト課題のテーマやグループが変わっても、当初の慣れない様子がウソのように、個人の得意不得意をお互いが理解して、得意な部分で率先して役割を担う生徒が増え、活気あるグループワークが行われるようになりました。
その中でもAさんの成長ぶりは印象的でした。

Aさんは4月当初、慣れない学校生活ということもあり、集中して授業に参加することを難しく感じていました。
プロジェクトNの授業でも、周りから意見を求められても「それでいいと思います」といった賛同の意見を言うのがやっと。しかしAさんは、表現豊かなプレゼンスキルや他者と協働できるコミュニケーションスキルを身につけたいという思いを秘めていました。
プロジェクトNの授業で友だちが一生懸命プレゼンしている姿を見たり、リーダーシップをとってグループをまとめている姿を見たりするうちに、「自分も頑張ればできるかも」とポジティブに考えるようになりました。
そしてグループが変わった7月からは「自分がチームを引っ張っていけるように頑張ります。チームを仕切る、困っている人がいたら助ける、率先して動く、を心がけます」と大勢の前で宣言し、授業に取り組むようになったのです。
実際、グループでの考えを他グループと共有する際、率先して手を挙げ、発表役を買って出てくれました。

授業以外でも、他キャンパスとの交流イベントの実行委員に立候補したり、通学コース体験会に参加してくれた中学生に積極的に話しかけてコミュニケーションを取ったりもしていました。
体験会では、「Aさんのおかげで楽しく参加できました」という感想をもらって喜ぶAさんの姿が。
この半年を経てしっかりと自分が望んでいたスキル習得に近づいていることに、驚きと感動を覚えました。

このような変化を見せてくれるのは、Aさんだけではありません。
静岡キャンパスの生徒たちが日に日に成長していることが毎日楽しみになるほど、目に見えて変化が実感できるのです。

また、このように生徒たちの活気が増すと、キャンパス内にも自然とさまざまな変化が生まれています。
掲示物もそのひとつ。
5月頃までは「ホワイトボードに自由に絵を描いてもいいよ」と言っても、なかなか描いてくれる生徒がいませんでした。
ところがキャンパス内で友だちができ始め、学校の雰囲気にも慣れてくると、生徒が自発的にホワイトボードに絵を描くようになりました。

さらに、生徒たちが自ら、キャンパスでのルールをポスターにして掲示する活動も始まりました。
ネットの高校らしさを活かし、ポスターはプログラミングの授業時間にIllustrator（※2）などを使って制作。
※2 N/S高生は、学習用のITツールとしてAdobe社が提供する「Photosop」や「Illustrator」などのツールを無料で使用できるため、それらを活用して成果物の制作をしています。

「自分たちが見て気持ちのいいポスターを作ろう」と、友だちと協力しながら、パソコンに向かって黙々と作業をして作り上げる様子が見られました。

このポスターだけでなく、プログラミングの時間には自身のITスキル向上のためにさまざまなことに取り組んでいます。
音楽に興味のある生徒は音楽制作をしたり、ゲーム好きな生徒はゲーム制作をしたり、SNSで動画投稿したい生徒は動画編集をしたりと、自分が興味のあることだからこそ熱中して取り組むことができ、授業が終わると「まだやりたいよ〜」という声が続出するほどです。
ITスキルだけでなく、集中力の向上にも繋がっていることがわかりますね。

以上、開校から半年経った静岡キャンパスの様子をお伝えしました。
半年でこれだけの成長をしている生徒たち。
これからもさらなる飛躍をしてくれること間違いなし！と、メンターも確信していますので、皆さんも静岡キャンパスの今後に注目していてくださいね。

少しでも興味を持った方、実際のキャンパスにぜひ見学に来てください！

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