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陸上、海上、航空自衛隊の訓練を体験!

陸上、海上、航空自衛隊の訓練を体験!

2022年11月15日(火)~17日(木)の期間で、「プレッシャーに打ち勝つ!精神&身体強化合宿@自衛隊」と題し、陸上、海上、航空自衛隊の訓練を2泊3日で体験するイベントを実施しました。

普段はオンラインでの交流が多いN/S高の生徒たちに、厳しい訓練の体験を通して、仲間と協力し支え合う連帯感や、やり抜く達成感を味わう機会を創出しようと今回初めて企画。

陸・海・空の3自衛隊連続しての受け入れは自衛隊としても初!というこの試みには、なんと202名もの応募があり、抽選で選ばれた19名が参加しました。


全国各地、さらには海外からも一時帰国して参加した生徒たちの参加理由は、

「将来、自衛隊に入隊したいと思っている」

「心身共に強くなって弱い自分に打ち勝ちたい」

「昨今の情勢を受けて、自衛隊の役割が気になる」

など、さまざまです。

3日間におよぶ自衛隊体験は、埼玉県にある航空自衛隊入間基地から始まりました。

到着してすぐ、まずは作業服に着替えました。

初めての自衛隊の作業服に感激しつつも、感想を言う間もなくすぐに訓練場に集合。

開会式を行った後、今度は息つく間もなく、姿勢や敬礼といった基本動作を学ぶ「基本教練」から訓練が始まりました。


その後は、敷地内の格納庫で、航空自衛隊のパイロット育成に使用する純国産のジェット「T-4中等練習機」を見学。

説明を受けた後、なんと操縦席に座らせていただきみんな大興奮!加えて、激しい加速の際に体にかかるGからパイロットを守る耐Gスーツなどの救命装備品も試着させてもらいました。

生徒たちからは、

「どんな風に整備しているのですか?」

「練習機1機を作るのにいくらかかりますか?」など、予定時間を過ぎても質問が止まりませんでした。


その後、入間基地の若手隊員と一緒に基地内の食堂で夕食を食べ、翌日の訓練にむけて神奈川県にある海上自衛隊・横須賀教育隊に移動しました。


横須賀教育隊は、関東以北の新入隊員や一般曹候補生、予備自衛官の教育を行う施設です。

今回は特別に、1ヶ月前に入隊したばかりの新入隊員が1人ずつ生徒につき、まずは就寝にむけベッドメイキングから教えてもらいました。このベッドメイキング、1時間かかる新入隊員もいるのだとか。皺1つなく、ピンと張った状態でシーツを敷くコツを伝授してもらいました。


2日目の起床時間は5時45分。

ラッパの音を合図に始まった6時の「総員起こし」の見学から、この日の訓練がスタート。

総員起こしは、緊急時に備えた素早い動きの訓練でもあります。わずか2分ほどで着替えを済ませ宿舎前に整列する自衛隊員の姿から、ここでは24時間の生活の全てが訓練であることを目の当たりにし、生徒たちは早朝から圧倒された様子でした。


朝食の後の「結索訓練」では、ロープ結びの王様とも呼ばれる「もやい結び」を習得し、船内の火災を想定した「防火訓練」も見学しました。


救命の際に使用する手漕ぎボート「短艇(たんてい)」を漕ぐ訓練にも挑戦。

海の上ではなく、陸上に作られたセットで体験しましたが、みんなでタイミングをあわせながら重いオールを動かすことが難しく、「大変!動かない」「腕だけではなくて、身体全体を使う必要がある」など悪戦苦闘しながらも、声をかけあい工夫して取り組んでいました。


その後は、現役の若手自衛官の方たちと懇談し、特に入隊を検討している生徒は次々に質問をしていました。

そのほか、気になる「恋愛事情」や、「髪型は自由?」「一番つらかったことは?」など、世代の近い自衛官にだからこそ聞くことができる、ストレートな質問が相次ぎました。


昼食は、海上自衛隊名物!おまちかねのカレーです。
通常、カレーは金曜日のメニューですが、
今回はなんと!特別にN/S高生の合宿のタイミングに合わせ、カレー曜日が変更に!! 
給養員のみなさまに感謝の気持ちを伝え、謝意とカレーを噛みしめながらもスピード感あふれる食事タイムにも徐々に慣れてきました。
 
ちなみに、カレーは基地や艦船によってレシピが異なるそうで、横須賀教育隊のカレーにはチーズがトッピングされていて、「美味しい」という声がたくさん聞こえてきました。

 


 昼食の後、横須賀教育隊を後にして、横須賀基地へ。

到着早々、乗り込んだのは、護衛艦「いかづち」。

艦内を見学しながら説明を受け、寝室の狭さや、ここでも皺のないベッドのシーツ、そして航海中は浴室の湯船の水に海水を使用することなど、驚くことばかりだったようです。


 その後、陸上自衛隊・朝霞駐屯地に向かい、駐屯地内の宿舎に宿泊しました。
 
迎えた3日目の朝。
この日も6時に起床、朝食をとりました。
「アラームやラッパなしで、みんなが起きる気配で起きれた」と喜ぶ生徒がいるほど、初日と比べて全員の行動が素早くなりました。ボリュームのある朝食も限られた時間内に食べ終えられるようになり、7時半には、最後の訓練体験場所となる陸上自衛隊・練馬駐屯地に移動しました。
 
最終日の訓練も、まずは基本、不動の姿勢、休め、敬礼、行進などの「基本教練」から。
自衛官の「前に進め」「止まれ、1、2」のかけ声にあわせて全員が動きのタイミングを一致させて行動する姿に、合宿の成果が感じられました。

 


そして、化学防護服を装着する「化学訓練」、野外で姿を目立たなくするために自衛官が行う「迷彩顔料体験」、およそ20Kgの荷物を入れたリュックを背負っての「行進訓練」とプログラムが続きました。
「迷彩顔料」を使った顔のメイクでは、塗りすぎて逆に目立ってしまいそうな生徒もいました!自然の中にまぎれての記念撮影、右下の写真には何人の生徒がいるか、わかりますか(笑)。


昼食の後、この3日間の総括として、陸上自衛隊第1師団副師団長で練馬駐屯地司令の伊藤優一郎陸将補と懇談しました。


戦争をより身近に感じるようになった昨今。
生徒たちからは、
「核シェルターの建設には賛成か」
「日本も将来、戦争に巻き込まれる可能性があるか」
「司令の立場で考える平和になる方法、個人の立場で考える平和になる方法は」
など、自体隊の役割の本質に迫る質問が相次ぎました。
 
伊藤陸将補は、陸上自衛隊ではなく、あくまでも個人の見解とした上で、
「戦争に巻き込まれる可能性は否定はできない。ウクライナや台湾情勢等を鑑みると絶対にないとは言い切れないが、生起しないように抑止を含めて努力する必要がある。一番戦争をしたくないのは自衛隊です」などと1つひとつの質問にていねいに回答いただきました。


そして最後には、「みなさんはN/S高でとてもよい教育を受け、こういう機会もあり自分で考える力がついていると思う。自信をもって次のステップに進んでほしい。プレッシャーに勝つのは自分自身です。全部に打ち勝たなくてよいので、いい人間になって我が国を守って下さい」と激励の言葉をいただきました。


その後も時間ギリギリまで「結索訓練」「天幕設営」訓練を体験し、修了式を行いました。

修了式で、参加生徒一人ひとりが述べた感想や、その後のアンケートで寄せられた意見をいくつかご紹介します。 
・これまで気持ちを抑えることが多かったが、言葉にすることで気持ちを共有でき、多くの人といろいろな関わり方が出来た。楽しかった。
・もっと怖い雰囲気を想像したが、ちゃんとメリハリがあって、やる時はやる、リラックス するときは休むという気持ちの切り替えがすごいなと思った。
・チームワークによって、こんなにも人間味あふれた人間が出来上がることを知った。
・国を守るためには自分たちのルールを守ることが大切だと知った。
・いい意味で安心した。国を守ってくれている人たちが、こんなに明るく元気に過ごせて いるうちは、この国は大丈夫だろうと感じた。
・安心して生活できるのは、今の日本が平和で、何かあった時に自衛隊が守ってくれるとい う陰の支えの存在があるからだということを、今回のプログラムを通して気づいた。

 

これまで誰も体験していない、2泊3日、52時間の航空、海上、陸上自衛隊の訓練体験。
より積極的になった生徒、将来を考えた生徒、物事への好奇心が強くなった生徒など、学んだこと、感じたことはそれぞれちがいますが、参加者19名に19通りの大きな成長があった合宿でした。
 
■「プレッシャーに打ち勝つ!精神&身体強化合宿@自衛隊」
動画でも合宿の様子をご覧いただけます。
ダイジェスト
https://youtu.be/fVsFDGHE1fw
前編
https://youtu.be/jWd5ElR_o-M
後編
https://youtu.be/CGZAFNgvqrQ

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