
こんにちは!
アスリートクラス運営担当です。
アスリートクラスは、N/S高・中等部に在籍するスポーツアスリートのサポートに特化したクラスです。
2023年6月27日(火)、6月29日(木)にアスリートクラスのオンライン交流会を開催しました。
今回のブログでは、参加した生徒の感想とともに、アスリートクラスについて紹介します。
2023年度の所属生徒が取り組む競技は、テニス、車椅子テニス、パデル、クラシックバレエ、フィギュアスケート、サーフィン、SUPサーフィン、モータースポーツ(2輪)、モータースポーツ(4輪)、サッカー、スケートボード、スキー(モーグル)、スキー( ハーフパイプ スロープスタイル)、スノーボード(ハーフパイプ、アルペン)、パルクール、スラックライン、BMXフラットランド、シクロクロス、ゴルフ、ミニゴルフ、ダンススポーツ、コンテンポラリーダンス、ブレイキン、日本拳法、テコンドー、馬術など、大変多岐にわたります。
生徒たちは、海外・全国各地から各自ネットコース、通学コース、オンライン通学コースを選択し、競技と学業の両立に励んでいます。
そのため、試合や本番のスケジュール、時差の都合などで、所属生徒全員が同時に集まることは難しいことです。
今回は、事前のヒアリングの結果2日程で開催し、各日程10名、11名の生徒が参加しました。
ビデオ会議ツール「Zoom」を使った交流会の当日の内容は、スタッフからのアスリートクラスの紹介に始まり、自己紹介、ブレイクアウトルーム(ひとつのミーティングから複数のセッションに分かれること)での交流会、競技紹介クイズを実施しました。
(※6月27日と6月29日で、一部内容が異なりました)

まずは、スタッフが見本としてスライドを用意し、自己紹介。
名前だけでなく、自分が取り組んでいる競技がわかるような写真を使って紹介していきます。

続いて生徒たちの自己紹介や交流会、クイズコーナーへと入っていくのですが、ここからは3名の参加生徒の感想を交えながら紹介していきたいと思います。
■佐瀬晴樹 さん(N高1年、BMXフラットランド)
写真:©TaichiIshii/JFBF
・2022年男子13-15 年間シリーズランキング 1位
・2022 全日本BMXフリースタイル選手権 男子13-15 2位
「アスリートクラスで初の交流会、どのような競技をやっている人がいるのか、どのぐらいの人と会話できるのか、ワクワクしながら参加しました」と話す佐瀬さん。
自己紹介では各生徒が、自分が取り組んでいるスポーツの説明や、今年の目標を発表。

アスリートクラスにどんな生徒たちが所属しているのかを初めて知り、「皆さんのレベルが凄く高く、そんな人たちと会話できるのを嬉しく思いました」と新鮮な感動を覚えたそうです。
自己紹介が終わると、それぞれの競技の特徴や共通点を探すゲームをしました。
競技のルールや、どのような場所で行うのかなどをみんなで考えました。

「同じチームのメンバーはテニス、サーフィンをやっている方だったので“毎日外で練習をするから真っ黒に日焼けをする”という面白い共通点を発見できてとても楽しかったです。
それに加え、他の競技を詳しく知ることができたので、自分の中でイメージが変わった競技もありました」
最後は競技紹介クイズをしました。
生徒自らが自分の取り組んでいるスポーツについて、クイズを出題します。
「私は2番目の出題者で少し緊張しましたが、皆さんにBMXフラットランドを知ってもらえて嬉しかったです。
1時間の交流会だったのですが、それだけでは足りないと感じるほど盛りだくさんの内容でした。また、同世代で異なるジャンルのアスリートと関わる機会がこれまで一度もなかったので、良い刺激を受けました。
私も日本にとどまらず、世界で活躍するアスリートコースの皆さんに追いつけるよう、1日1日を大切にして頑張っていきたいと思いました」と感想を語ってくれた佐瀬さん。
交流会終了後も会話が弾み、生徒同士でアドバイスし合ったり、SNSの交換をしたりしていました。
交流会がこれからの活力になったようですね。
■杉本環さん(S高1年、テニス)
・2021年 全国選抜ジュニア ベスト16
・DUNLOP SRIXON 全日本ジュニアテニス選手権大会2019 ベスト4
「入学してから初めての交流会ということで少し緊張しつつ、また、どんな人がアスリートクラスにいるのか、楽しみにしていました」
当日は電車での移動中に参加したという杉本さん。
画面をオンにして参加できなかったのが少し残念だったそうですが、場所を問わず気軽に参加できるのはありがたく、交流会ではたくさんの刺激をもらったと話します。
「まず皆さんの自己紹介で、それぞれの行っている競技の多さに驚きました。
自分があまり知らない競技をやっている人も多く新鮮で、たくさんの競技からトップクラスの選手たちが集まっていると思うと、自分にもとても気合が入りました」
何気ない会話から、アスリートならではのテーマトークまで、幅広く楽しめたようです。
「ある議題について意見交換や話し合いをする中で、多種多様の意見を聞けて自分の視野が広がったなと感じました」

たくさん質問をしている人もいて、
「その姿勢からはトップを目指すために貪欲になる大切さを学べた」と話します。
「会話を重ねるうちに、みんなをすごい人たちだと思う反面、好きな食べ物という質問で多くの人が“肉”と答えていたり、トレーニングの中身が似通っていたり、共通点が多いことが分かって、“私と同じ高校生なんだ”とも思えてきて、親近感が湧きました」
またそれぞれの競技に関するクイズでは、
「知らないワードが出てきて面白かったです。正直なところ、僕はクイズを考えることを完全に忘れて聞き入っていたので、指されなくてホッとしました」
と、苦笑い。
クイズの興味深さが伝わります。
最後に、
「今回はすごく貴重な体験をさせていただきました。さまざまな角度からスポーツに対しての理解が深まり、また興味が湧きました。
そしてみんなに負けないよう努力しようと改めて思いました」と、気持ちを引き締めて語ってくれた様子が印象的でした。
■古田雫さん(N高1年、パルクール)

・2022年第3回JGAオンライン・コンペティションJr スピード 1位
・2021年 第2回羽田空港パルクール日本選手権 スピードラン2位
「初めての交流会ということで、とても緊張していたのですが、自己紹介やそれぞれの競技に関するクイズなどを通して緊張もほぐれていきました。
一人ひとりの行っているスポーツ姿がスライドに貼られていたので、どんなことをしているのかとても理解しやすかったです」

さらに、グループに分かれて少人数で話す時間があったので、意見も出しやすく打ち解けられたとのこと。


「同年代のアスリートということもあり、アスリート特有のことを相談しながら共感できる部分もたくさんあって、取り入れたい意見をもらえたり、トレーニングのことを話したりできたので良かったです」
と話し、普段は自分との闘いに向き合うアスリートにとって、共感できる相手との出会いはとても喜ばしいものだったことでしょう。
現在、前十字靭帯断裂・半月板損傷で手術をし、リハビリをしている古田さん。
「今年中には復帰し、パルクールの大会で結果が出せるように頑張ります」
と意気込みを語ってくれました。
■住永 翔吾さん(N高3年、スノーボードアルペン)

・2020~2023シーズン 全日本スキー連盟国内強化指定選手
・2023年1月ノースアメリカンカップ優勝
住永さんは、自身が作っている『活動報告書』の冊子をみんなに見せてくれました。
「支援してくださっている方やスポンサーの方へ、プロフィール、今シーズンの戦歴、サポートのお礼、競技の説明、メディア出演など、資料にまとめて報告しています。
成績だけでなく自分に起きた小さいことでも、例えばどんな新しい人との繋がりができたとか、海外でどれだけたくさんの友達ができたとか、自分の言葉で書いています。
たくさんの方に知ってもらうために、このような冊子を作って今お世話になっている企業の方へ報告したり、これからお世話になるかもしれない方に自分を知ってもらいたい時に、この資料を使って自己紹介をしています。」
自分を支援してくれている方々への報告と感謝の気持ちを、相手がうけとりやすい形で届けたり、小さいことでも自分の言葉で伝えたり、自分を知ってもらうための努力を惜しまない積極的な住永さんの活動に、他の生徒たちは真剣に耳を傾けていました。

こうして、アスリートクラス初のオンライン交流会は、最後にみんなで同じ決めポーズで記念撮影をして、和やかに終了しました!

限られた時間でしたが、同世代のアスリートの皆さんが情報交換したり、それぞれの目標についての発表に耳を傾けたりしながら、さまざまな角度から刺激を受けられた時間になったのではないかと思います。
今後も、アスリートクラスのコミュニティを積極的に活用しながら、競技の枠を超えてともに応援しあい、切磋琢磨する仲間を作ってほしいと願っています。
また、8月後半には『特別プログラム』の開催を予定しています。
オフライン・オンラインで集まったアスリートクラスの生徒たちが、ともに学び成長につながる機会を提供します。
アスリートクラスの活動や生徒の活躍について今後も紹介していきますので、応援よろしくお願いします!