4月28日、29日に行われた「N高文化祭2018」での開会式に、サプライズゲストとしてご登場された武田鉄矢さんに、N高生、高校生に向けたお話をいただきました。
歌手、俳優、作詞家など、多岐にわたって活躍されている武田鉄矢さん。
「高校生のここがいかん。世直ししたい!と思うことはありますか?」という質問に対して、お話いただいたメッセージの全文をご紹介します。
【お話の内容全文】
(「高校生のここがいかん。世直ししたい!と思うことはありますか?」を受けて……)
いやぁ、俺悪いけどないや。何にも。
みんな楽しそうだし、それが1番だと思うんだよね。
大人はいろいろ言うかもしれないけれど、高校時代に夢中になれることが一つあれば、
それはそれで立派な青春だと思う。
自分の体験だけど、俺の高校時代の最高の思い出は、
みなさんとはちょっと違うんだけど、坂本龍馬を好きになったこと。
周りに坂本龍馬が好きな人は誰もいなかった。
だけど俺、たったひとりで夏休みは京都まで行って坂本龍馬のお墓に抱きついた思い出がある。
今は有名人だけど、俺が龍馬を好きになった時、龍馬の墓の周りには誰ひとりいなかった。
俺、抱きついて泣いたもんね。
それから春には、土佐(高知)の龍馬の銅像に行って正座して、
「あなたの弟子になります。」って頭を下げたんだ。
夜の9時くらいだったけど、俺の周りには誰ひとりいなかった。
みんなから馬鹿とか言われたけど、馬鹿だと自分では思わなかったね。
とにかく龍馬が好きで好きでね。
でも、坂本龍馬っていう人を知ったおかげで、個性的でありたいと思った。
個性的であるためには、やっぱり勉強しないとダメなんだよね。
皆さんも大好きなことを見つけて、そこから大好きなことを勉強していく。
それは最初細くて暗い道かも知れないけど、やがて大きな道に出るから。
この間、坂本龍馬のお墓参りにいったら満員でした。
その時に心の中で坂本龍馬に、「僕がやりました」って自慢しました。
皆さんも、大好きなN高を愛して、この道を歩き続けてください。
やがて必ず、大きな広い道に出ます。