
2025年7月〜8月末に実施した体験学習のワークショップ「世界に届けろ!ショートドキュメンタリー制作プロジェクト」で生徒が制作した4作品が、札幌国際短編映画祭の「Micro Docs U18部門」で「最優秀賞」「優秀賞」「奨励賞」を受賞しました。
札幌国際短編映画祭は2006年に始まった映画祭で、「SAPPOROショートフェスト」とも呼ばれています。世界各国からドキュメンタリーやアニメーション、ドラマなど数分から30分ほどの長さの短編映画がエントリーされます。
2022年に日本で製作された3分30秒以下の短編作品を対象とする「Micro Docs部門」が創設され、ドキュメンタリー監督を目指すクリエイターの登竜門とされており、2024年には、中高生が制作した作品を対象とした「Micro Docs U18部門」*が新設されました。
*LINEヤフー株式会社と株式会社トモノカイが開発、出版する学習教材『ドキュメンタリーからはじめる探究ステップゼロ』の別冊『映像で伝える探究ステップゼロ』で中高生が制作する3分30秒のショート・ドキュメンタリーを全国から集める札幌国際短編映画祭の新しい国内コンペティション部門
<最優秀賞>

『自分が選んだ自分の道』
https://www.youtube.com/watch?v=5GUc2mAVuF4
ツキ さん(N高・2年)、青木 愛 さん(N高・2年)、三橋 司 さん(N高・2年)
・探究学習テーマ:孤独
子供の不登校が問題となってきている中、子供大人問わず「孤独」を抱えていた人たちはどのように解決してきたのだろうか。子供支援に尽力するフリースクール「国立音楽院」で「孤独からの一歩」を取材
コメント
ツキ さん
まずは最優秀賞ありがとうございます。この作品は「孤独ってなんなんだろう」という僕の疑問から始まったものでしたが、ここまでついてくてくれたチームのみんな、ご協力してくださった国立音楽院の皆様、そして見てくださった視聴者の皆様も、本当にありがとうございました。
青木 愛さん
最優秀賞と知った時は本当に驚きました。作品を評価していただけたことを、大変嬉しく思っています。
私自身、ドキュメンタリー映像を制作するのは初めてで、構成の組み立てや取材など、初めてのことだらけでした。その中でさまざまなハプニングもありましたが、チームのメンバーや国立音楽院の皆様、学園職員・TAの方々に支えていただき、チームでこの作品を形にすることができました。心から感謝しています。
三橋 司さん
初めてのドキュメンタリー制作は、思っていた以上に難しくも、とても貴重な経験になりました。取材を通して、相手の思いを丁寧に聞くことの大切さや、自分の考えを言葉にして伝える力を学びました。チームで意見を出し合いながら、一つの作品を形にできたことが何より嬉しいです。この経験を通して、物事を深く見つめる力が少しだけ成長したように感じます。支えてくれた方々には感謝の気持ちで胸がいっぱいです。
<優秀賞>

『Small Slow Simple』
https://www.youtube.com/watch?v=0BnfhJfXBXw
福澤 優喜 さん(N高・3年)、若生 安論 さん(N高・3年)
・探求学習テーマ:農業から学ぶ自然に沿った生き方について。
主人公である岩﨑吉隆氏が、農業と出会い感じた、自然の摂理に沿って生きることの重要性について取材
コメント
この度は、私たちが制作した作品が優秀賞をいただくことができ、チーム一同大変光栄に思っております。
今回の作品は、主人公である岩﨑吉隆氏が農業と出会って気づいた『Small Slow Simple』という3つのポイントについて取材した作品です。
企画、取材依頼の連絡や打ち合わせ、撮影、編集など、それぞれが得意な分野を担当して制作を進めていきました。このメンバーだったからこそ、良いチームワークで作品を作り上げていく事ができたのではないかなと思っています。
作品の中では、岩﨑氏が農業と出会い人生が変わったことや、農業を通して感じた、自然の摂理に沿って生きることの重要性について語ってくださいました。
ご覧になるみなさまに、岩﨑氏が大切にしておられる『Small Slow Simple』な生き方について知り、その大切さと魅力が伝わることを願っております。
最後に、この作品の制作に多大なるご協力をいただきました岩﨑吉隆様に、心より感謝申し上げます。
<奨励賞>

『伝統を紡ぐ - アイヌ紋様と世界への挑戦』
https://www.youtube.com/watch?v=tkD0oKZlKZE
清水聡太 さん(N高・2年)、斉藤こはく さん(N高・2年)
・探究学習テーマ:アイヌ文様
アイヌ工芸作家さんお二人にインタビューをし、普段活動していること、アイヌ文様の魅力、今後挑戦したいことを取材。
コメント
北海道に住んでいることを活かし、「北海道にしかないもの」をテーマにしたいという思いから、アイヌ文様の魅力について発信するドキュメンタリーを制作しました。
取材・撮影・編集など全てが初めてだったので、大変だったことや難しいこともたくさんありましたが、最終的に自分たちの糧にすることができたように思います。
また、職員の方々やインタビューに協力していただいた作家さんなど、多くの方々の協力があり作品を制作することができました。このような経験ができてとても嬉しく思うと共に、感謝の気持ちでいっぱいです。
<奨励賞>

『高校生が見た、作る未来』
https://www.youtube.com/watch?v=WiSN8Bm_mNc
山下竜之介 さん(N高・3年)
・探究学習テーマ:EXPO2025で高校生が見た、未来について
大阪万博のさまざまなパビリオンを取材
コメント
前回のこの部門でも最優秀賞をいただいて、今回も賞をいただけてとても嬉しいです。前回より壮大な内容にして、未来について深く考えて色々な方にお話を聞かせてもらえることができてよかったです。「未来は作られるものではなく、作るもの」というこの動画のキャッチフレーズを広めていきたいです。今後も映像制作に力を入れていきたいです。
◾️DOCS for SDGs-ドキュメンタリーで知るSDGs
https://documentary.yahoo.co.jp/sdgs/sapporoshortfest/



