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「N高政治部」を設立
~特別講師に三浦瑠麗氏が就任~
9月9日、初回授業に麻生副総理が登壇

「N高政治部」を設立 ~特別講師に三浦瑠麗氏が就任~ 9月9日、初回授業に麻生副総理が登壇

 

学校法人角川ドワンゴ学園 N高等学校(以下、N高)は、株式会社ドワンゴの協力のもと、生徒への主権者教育の一環として「N高政治部」を設立します。

 

2015年に公職選挙法が改正され、投票できる年齢が「20歳以上」から「18歳以上」に引き下げられました。国政選挙で初めて対象になった2016年の参院選では、10代の投票率は全体の投票率54.70%に対し、46.78%と下回り、その後1度も上回っていません。

 

N高では、政治家と直接に触れ合う機会をつくり、生徒に政治を身近に感じてもらうとともに、なんらかの意図でもって情報がゆがめられることの多い政治に関する話題について、生徒のメディアリテラシーを高め、情報操作や不正確な情報に流されず自分で調べて考え判断できるようになることを目指します。

 

授業の内容については、生徒からのアンケート回答をもとに、高校生が今政治に関して聞きたい内容を中心に作り上げていきます。政治部の特別講師として国際政治学者の三浦瑠麗氏を迎え、授業のファシリテーター、部員の授業レポート添削等を行い、インプットだけでなくアウトプットの面でも双方でサポートいただきます。

 

第1回の政治部の授業は、9月9日(水)15時30分~16時30分にN高代々木キャンパスで開催。ゲスト講師に麻生太郎副総理をお招きします。政治部の授業は、N高生だけでなく、全国の高校生が視聴できるように、ニコニコ生放送、YouTubeなどでも一般公開します。なお、第1回の授業終了後、入部審査を行い定員20-30名(予定)の部員を決定します。

 

【生放送URL】

・ニコニコ生放送:https://live2.nicovideo.jp/watch/lv327828002

・YouTube:https://youtu.be/HwYFSO5OdDA

 

 第2回以降の授業については、テーマに合わせて与野党問わず適切な政治家や有識者の方にゲスト講師をお願いする予定です。N高政治部では特定の主義主張を学ぶのではなく、あくまで生徒自身が社会問題について自分の頭で考えられるようになることを目指します。

 

以下に生徒に向けて告知した、政治部設立趣旨の案内を紹介します。

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今回、N高ではあたらしい部活として「政治部」を設立することにしました。

 

政治というと、まだ、生徒のみなさんには縁遠いもの、自分ひとりがなにをやっても世の中は変わらない、と思うひとが多いかも知れません。

 

それは実際にある程度は事実でしょう。
しかし、みなさんは18歳になると選挙権を持つことになります。
また、たとえみなさんが政治に興味は無くても世の中についての個人的な意見は持っているはずで、それをSNSで発信したり、まわりの友達に話したりするでしょう。

 

つまり、政治によって世の中を動かしたいと思うひとにとって、みなさんは利用価値のある人間なのです。

 

世の中には、みなさんを利用したいと思うひとたちによって作られたり、
ちょっと変えられたり、もしくはまったく捏造されたりする情報があふれています。

 

政治に興味があるひとだけでなく、政治に興味がないひとでも、世の中というものがどういう仕組みで動いているのか知りたい、だれかの情報に左右されない人間になりたいと思うような生徒のみなさんのために政治部をつくることにしました。

 

政治部の特別講師として、テレビでもお馴染みの三浦瑠麗さんにお願いしました。

 

定期的に一流の政治家の先生をゲストの講師としてお呼びし、高校生相手だから見せて貰えるような政治家の本当の素顔と本音を、みなさんが体験できる機会をつくりたいと思います。
政治家の先生に話していただく内容は、みなさんからのアンケートを参考に決めて、授業では、生徒のみなさんが、直接、質問できる時間もつくります。

 

登壇をお願いする政治家の先生方は与野党問わず広くから選びます。
政治部は特定のイデオロギーではなく、世の中には多様な考え方があるということをみなさんに知ってもらう場です。

 

政治部に興味をもったみなさんの参加をお待ちしています。
もちろん政治に興味があるというだけなく、将来は政治の道に進みたいと思うひとも大歓迎です。

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<麻生太郎副総理からのメッセージ>

日本は今後、お先真っ暗なのだろうか。私は決してそうは思いません。むしろ日本は、諸外国と比べても経済的な水準は相当に高いし、国際的なプレゼンスも極めて大きい。たとえば、日本のマンガやアニメ、ポップス、ファッションなどの若者文化は国境を越えて、世界中の若者の価値観に影響を与えており、日本人が考えている以上に日本という国は諸外国から期待され評価されているし、大いなる潜在力を秘めています。もちろん、少子高齢化に伴い人口構成が変わっていくのは間違いないし、財政健全化も課題です。こうした数々の課題に政治が対策を講じていかねばなりません。若者は政治に興味がないといわれていますが、本当でしょうか。みんな自分たちの国の未来に関心があるし、日本をよくしていきたいと考えていると思います。若い人たちに、もっともっと政治を知って欲しい。今回の授業が、その一つのきっかけになればと思います。当日を楽しみにしています。

 

■麻生太郎氏:副総理兼財務大臣兼金融担当大臣

1940(昭和15)年9月福岡県飯塚市生まれ。元内閣総理大臣。学習院大学政経学部卒業。麻生セメント㈱代表取締役社長、㈳日本青年会議所会頭を経て、1979年衆議院議員に初当選。以降当選13回。外務大臣、自由民主党幹事長などを歴任。モントリオール五輪にクレー射撃日本代表として出場。祖父は吉田茂元内閣総理大臣。

 

<三浦瑠麗氏からのメッセージ>

政治部の指導を担当することになりました。私は日ごろ、大学生などに限らず世の中全体を相手に発信をしています。変なつぶてが飛んでくることもあるのにパブリックに発信を続けるのは、多くの人がリアルな政治を「教わったことがない」からです。「政治学」は大事ですが、リアルな政治感覚に欠ける人が教えている可能性があります。もしも、ですよ。皆さんが政治家になりたかったら、あるいは記者になりたかったら、政治学を学んだだけではおそらく使えない。他方で、実務家であれば何でもいいというわけでもありません。「みんなが言っているから」というだけの根拠に引きずられず、自分のアタマで考えて行動したり、政治や民意を「読む」ためには何が必要でしょう。まずは存在感のある生身の政治家に身近に接してみてください。きっとテレビや新聞で見かけるのとはだいぶ印象が違うはずです。そして、いい疑問を持とう。それをぶつけてみましょう。政治部でお待ちしています。

■三浦瑠麗氏:国際政治学者/山猫総合研究所 代表
国際政治理論・比較政治が専門。東京大学政策ビジョン研究センター講師などを経て2019年にシンクタンクを立ち上げる。

 

 

<「N高政治部」概要>

【内 容】

・与野党問わず、さまざまな政治家の方の話を直接聞くことで主権者としての視野を広げる

・メディアリテラシーを身につけ、情報操作に流されず自分で調べて考える習慣をつける

【部員数】 20-30名(予定)

【入部資格】 N高等学校に在籍する者。書類選考実施予定。

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