学校法人角川ドワンゴ学園N高等学校（以下、N高）および株式会社ドワンゴは、N高通学コースで行っている課題解決型学習「プロジェクトN」で、公益財団法人日本デザイン振興会選定の「2020年度グッドデザイン賞」を受賞したことをお知らせします。

 

受賞ページ：https://www.g-mark.org/award/describe/51240?token=s51yBnsBZx

 

N高は、2016年4月に開校したインターネットと通信制高校の制度を活用した「ネットの高校」です。「通えるN高を作ってほしい」という声に応え、翌4月に通学コースを開設しました。通学コースはキャンパスで顔を合わせながらおこなうグループディスカッションや、プレゼンテーションなどのアウトプットを重視したカリキュラムで、現在全国に19キャンパスあり、約3,000人の生徒が在籍しています。今回受賞した「プロジェクトN」は、通学コースのメインカリキュラムであり、N高とドワンゴが連携し独自に開発した、高校生が社会に出て活躍するための知識やスキルを身に付ける課題解決型学習プログラムです。毎回異なる「答えのない社会課題」への解決に向けて、社会で必要なスキル（思考力・コミュニケーション力・プロジェクトマネジメント・表現力・IT スキル）を駆使し、具体的な解決策企画とアウトプットを制作しています。これまで実施してきたプロジェクトは30以上あり、分野は環境、ヘルスケア、政治、お金など幅広く、参加する生徒は高校1～3年の生徒たちが学年混合で一つのプロジェクトをまとめ上げています。

 

N高は、今後も「プロジェクトN」を通して、デジタル時代の社会で活躍できる人材育成を目指します。

 

受賞理由（審査委員のコメント）

インプット型の学習だけではなく、課題解決につながるための学習方法。特に評価されたのはそれが社会的な課題の設定と、極めて今日的なスキルの取得、具体的なアウトプットを制作するという、一連のアプローチに対してである。N高の取り組みも合わせて評価が高く、今後の展開も大いに期待したい。

 

受賞した課題解決型学習「プロジェクトN」のポイント

■生徒に社会との接続を

企業や公的機関等との積極的なコラボレーションまでをカリキュラム化し、企業が実際に向き合っている社会の課題に取り組むことを通して、教養と実践的な課題解決力を身につけます。生徒が企画した内容は、その分野で活躍する企業やその道のプロフェッショナルからフィードバックを受けることができ、社会との関わりを持つ機会を設けています。

 

■教材のオンデマンド化

教材は共通のスライドをオンラインで共有しています。生徒への指導方法を記載し、社会人経験の少ない教員でも実施可能となります。授業自体も完全にオンラインに対応し、生徒の居住地域に左右されず受講できる設計にすることで、地域差・教員による質の差が起こりにくいことに加え、全国の生徒同士で刺激を受けあうこともできます。

 

■ICTスキルが身に付く教材

ビジネスの世界を中心に実社会で活用され、今後ますます需要が高まるデジタルツールをアウトプットに使用することで、総合的な表現スキルを身につけることができるようになります。この学習体験を通じて、社会での即戦力となれる人材の育成を目指しています。具体的には、G suite、 Adobe CC、 Slack、 Zoom などのツールをアウトプットに使用し、技術だけでなく創造力も養っています。

 

実績

◆企業コラボレーション実績

複数の官公庁、日本テレビ放送網株式会社、西日本電信電話株式会社、株式会社メルカリ、株式会社ジェイアール東日本都市開発、株式会社電通、アドビ株式会社、ソニー生命保険株式会社、株式会社Fun Japan Communications、株式会社SCRAP、コミック｢ドラゴン桜２｣、他多数

 

◆著名人による特別講演実績

田原総一朗（ジャーナリスト）、古川享（日本法人マイクロソフト初代社長）、冲方丁（作家) 、中村伊知哉（iU（情報経営イノベーション専門職大学）学長）、水口哲也（ゲームクリエイター）、宇野常寛（評論家）、 吉藤オリィ（オリィ研究所）、40mP（ボカロプロデューサー）、中室牧子（慶應大学教授）他多数

 

◆生徒の活躍実績

・総務省主催｢異能vation｣にて企業賞を複数回受賞

・成果物をポートフォリオに活用し、複数名が大学にAO入試で合格

・生徒制作のWebサイトがFUN! JAPANのサイトにて掲載（https://www.fun-japan.jp/tw/articles/11362）

 

課題解決型学習「プロジェクトN」公式SNS

Facebook：https://www.facebook.com/ProjectNinfo/

Twitter：https://twitter.com/ProjectN_info