カドカワが創る新しいネットの高校

沖縄プレミアムスクーリング

第一回 沖縄プレミアムスクーリング レポート

2016年9月12日(月)〜16日(金)にN高等学校の第一回スクーリングを実施しました。4泊5日の沖縄プレミアムスクーリング。参加した生徒は75名。全国から生徒が集まりました。

沖縄のスクーリングでは単位取得に必要な各教科の授業やテストに加え、卒業までに必要な特別活動を行います。

沖縄伊計本校に到着

初日は初めてのスクーリングということもあり、生徒の皆さんは少し緊張していた様子でした。那覇空港からスクーリングバスに乗り込んで沖縄伊計本校へ。本校までは那覇から車で約2時間。海に架けられた橋を渡ると青い海に囲まれた伊計本校に到着します。

伊計島の透き通る青い海に生徒からは歓声が上がっていました。
沖縄伊計本校の校門

本校に着くと雄大な自然に驚かされます。自然の中に佇む校舎のそばにあるのは「伊計島共同スーパー」のみ。最初は生徒もスクーリングを無事に過ごせるかと不安になっていたようですが、スクーリングを終える頃にはみんなこの景色を楽しんでいました。

沖縄らしい瓦屋根の建物
「伊計島共同スーパー」は唯一のスーパーです。

開校式とホームルーム

本校に到着後、校庭で開校式を行いました。奥平校長や各先生から生徒への挨拶です。初めて見る生徒達の姿に各先生からは笑みがこぼれていました。

本校に設置したモニターにはみんなを出迎えるための特別映像が流れています。
緑と青い空に包まれた教室
眺めがよくて、つい窓の外を見てしまいます。

開校式が終わると各教室で担任によるホームルーム。自己紹介の時間も設けられました。大半が初対面ということで最初は緊張気味でしたが少しずつ表情も柔らかくなり、気づけば自分の知らない地域や趣味の話で盛り上がっていました。

授業は真剣に、でも楽しくがモットーです。

授業はとにかく楽しく全員参加!

スクーリングの4日間は朝から19時頃まで授業や試験を受けます。ネットを通じて話をしていた先生とはじめての対面授業ということで、生徒からは「思ってたより若かった」「もっと怖い先生だと思ってた・・」など驚きの声が上がっていました。

N高等学校のスクーリングでは教科ごとに指導方法は様々ですが、授業はとにかく楽しく全員が参加できるように心がけています。どの教科も一方的な解説や説明だけの授業ではなく生徒と先生、生徒同士のディスカッションを取り入れ、より深く知識を定着させる指導をしています。
先生たちは「学ぶ喜びを再認識してもらいたい!」という考えのもと、授業の仕方をベースから考え直してスクーリングに挑みました。

また、短い期間だからこそ生徒の個性を知る必要があると考え、先生ごとに各生徒に質問を投げかけたり、通常の座学とは異なるアプローチをしています。

英語

英語の授業では、国際理解の授業のほか、物語を用いた英語読解の授業を行いました。また、教室だけではなく急遽屋上での授業も実施しました。

「みんなで協力して楽しく授業ができたと思います。普段からネットで話をしていることもあり実際に会ったときに話しやすかったのかもしれません。来年も英語の授業を受けに来ますと言った生徒がいて、うれしかったです。」

カナダ人のポール・グリーブズ先生

数学Ⅰ

数学Ⅰ・新里先生の授業では、三角比の1つであるタンジェントを用いて、沖縄伊計本校の校舎の高さを求める授業を行いました。教室で座学を行い、校庭に出て3人一組のグループを作り、測定や計算をしてもらいました。生徒一人ひとりが何をすればよいか分かるように役割分担や測定・記録の方法について丁寧に説明を行ったこともあり、回答を発表する際にはほとんどのグループが正解に近い値を発表していました。

「初対面のメンバー同士なのにもかかわらず、しっかり協力して活動に取り組めていたのがとても印象的でした。測定や計算にうまく取り組めるか心配でしたが、グループのメンバーで協力しながら取り組むことができていたのでほっとしました。『タンジェントすごい』といった生徒の発言もあり、普段あまり馴染みの無い三角比に親しみをもって学習することができたのかなと感じました。」(新里先生)

スクーリングでは家庭科や体育など、ネット授業ではできない実習も行います。短い時間ではあるものの各実習を通じて、座学では見ることができない生徒の個性や特技が披露されていました。

家庭科

家庭科の上里先生の授業では、調理実習として沖縄の郷土料理であるゴーヤチャンプルー、ゆし豆富、ジューシー(沖縄の炊き込みご飯)を調理しました。
大豆から調理した「ゆし豆富」などは普通の調理実習では体験できない料理ですが各グループ無事に成功。調理をするにつれて生徒たちの表情は真剣になっていきました。

「初対面だったことで『私も動かないと』という気持ちが働きレシピを見ながら自分達で動くことができていました。グループで何かをつくることで、一体感と達成感もあふれ、実技授業ならではの生徒の成長をみることができました。」(上里先生)

家庭科の上里先生による指導のもと調理実習の時間です。
現地で取れたゴーヤをたっぷり使って作りました。
出来上がった料理はみんなで実食
ゴーヤチャンプルーは「とても苦かったけど、美味しかった」と好評だったようです。

美術

美術・吉岡先生の授業では、映像を撮影編集する事で日々目にしている映像について造詣を深めてほしいという思いからiPadを使用した映像制作を行いました。
生徒たちは伊計島の素敵な景色を散策しながら楽しく撮影し音楽に合わせて映像を編集。自分だけの映像作品をつくりました。
生徒からは「家に帰ったら撮影方法を実践してみようと思う」「伊計島のいろいろな景色がみれて楽しかった」「映像は撮るだけでなく、編集をすることで作品になる実感をもてた」といった声も。

「生徒たちは自発的に撮影・編集しており、説明するまでもなく、撮影や編集をどんどん進められる生徒も多かったです。先生いなくてもいいかな・・と思うくらい積極的に取り組んでいました。個性豊かで意外性もあるような作品を多くみることができました。生徒と一緒に先生も楽しみながら授業ができました。」(吉岡先生)

思い思いの場所をiPadで撮影
iMovieのアプリを使用して編集

保健・体育Ⅰ~Ⅲ

保健・体育Ⅰ~Ⅲの儀間先生の授業では大縄跳びやビーチサッカー、バナナボートなどを校庭や伊計ビーチで実施。沖縄の海を満喫しながら授業を行いました。
また、体育では海や体育が苦手な生徒もいるため各生徒に合わせれるように複数の授業を準備しています。

「体を動かすことが苦手な生徒や、体力面が気になる生徒はいないかなと心配していましたが、そこは高校生。いざやり始めると思う存分体を動かし『もっと体育したい!』という声もあがっていました。」(儀間先生)

「海で授業をしたい!」という生徒が多くいました。

他にも体育の授業ではサッカー元日本代表の秋田豊氏をコーチに迎えサッカーの基礎練習から、地元の子供達も交えての試合を実施。生徒たちは、プロの世界で活躍している秋田選手の話を興味津々に聞いていました。

基礎から熱い指導を行う秋田さん
生徒も真剣に耳を傾けていました。
体育の授業あとの一枚
気づけばみんな笑顔で授業を受けていました。
昼休みにはBMXのプロ選手である宮地凌汰くんに技を披露してもらいました。

特別活動

そして沖縄でのプレミアムスクーリングでは特別活動として、ハーリーと呼ばれる航海の安全や豊漁を祈願する船の競争体験、島ぞうり(ビーチサンダル)作り、農業体験として伊計島特産の黄金芋掘りなどを行います。生徒たちは自然に囲まれた沖縄でしかできない特別な体験を堪能していました。

ハーリー

ハーリーは青い海が自慢の伊計ビーチで体験です。爬竜船(はりゅうせん)と呼ばれる船にグループごとに乗り込んで海に向かいます。慣れない船にソワソワしていましたがプロの方に教わりながら各チームで競争をしました。どのチームも横転することもなく漕ぎ終えました。

爬竜船(はりゅうせん)と呼ばれるハーリーに使う船
伊計ビーチに朝一に集合です。
細い船なので乗り込む際は重心が取りづらいんです。
爬竜船に乗り込んだら海に向かって漕ぎ始めます。

島ぞうり(ビーチサンダル)作り

島ぞうり(ビーチサンダル)作りは土台にイラストを描き、鼻緒をつけていきます。鼻緒付けは大人も苦戦するほどの硬さですが、各生徒ともにしっかりと作り上げていました。

ぞうりに思い思いのイラストを描きます。
先生に相談しながら島ぞうりの鼻緒づけ

芋掘り体験

黄金芋掘り体験では慣れない土の上で大奮闘していました。芋のツルを引っ張ってみると、想像していたより大きな芋が連なっていて驚く生徒の姿も。収穫した芋は滞在先のホテルの庭でBBQの時にコックさんに調理してもらい、みんなでいただきました。

慣れない土の上を歩く生徒たち
どこに野菜があるか見定めています。
自然の中で笑顔になる生徒たち
収穫できると思わず笑みがこぼれます。
みんなの力で大収穫でした。
芋堀りの後はホテルの庭でバーベキュー
採れたての野菜とシーフードを堪能しました。

ホテルで休息

各日、授業を終えるとバスで宿泊先であるAJホテルへ移動します。海に囲まれたホテルからの眺めは好評でした。ホテルで夕食を食べた後は自由時間。入浴や明日の準備をしたり、部屋で友達と語りあったり。就寝時間までそれぞれの時間を楽しんでいました。

AJホテルのビーチサイド

スクーリング最後の夜はキャンプファイヤー!

4日目、スクーリング最後の夜にはBBQパーティが開催されました。生徒たちが主導してステージに立ち音楽を流し、周りの生徒や先生たちは音楽に合わせて思わず踊っていました。その後は炎を囲んでのキャンプファイヤー。真っ暗な沖縄の夜をみんなで堪能しました。

DJパーティ
みんな大盛り上がり
生徒らによる飛び入りのダンス披露も
先生たちもノリノリでした。
キャンプファイヤー。
炎が真っ暗な夜を照らしました。

その後、特別活動として沖縄の伝統芸能であるエイサーを鑑賞。平安座島の青年会によるエイサーはとても力強く、生徒たちも見入っていました。

沖縄の伝統芸能エイサー
響き渡る太鼓の音と美しい踊りに魅了されていました。
最後はみんなで手をつないで大団円

最終日

最終日には特別活動として沖縄大学で沖縄の歴史について講義を受けました。講義後は、みんなで国際通りを散策し那覇空港へ。空港から各方面へ飛行機に乗り帰路へつきました。

沖縄大学の講義を受けた後は沖縄那覇の国際通りを散策して空港へ向かいました。

参加した感想

今回、スクーリングに参加した生徒を対象にアンケートを実施しましたが、99%の生徒がスクーリングに満足したとの回答をいただきました。

集合写真
  • 「授業でクラスの人と打ち解けやすいように交流がある教科が多かった」

  • 「不安な気持ちが強かったが結果的に楽しかったのでまた来たい」

  • 「他の生徒に触れ合うことが初めてでき、とても楽しかった。スクーリングに来て入学した実感がわいた」

  • 「特別活動など楽しい行事もたくさんあったが、特に先生、生徒が実際に顔を会わせて話せることが嬉しかった。いろんな経験をしているN高生と話していると自分の知らないことがまだたくさんあるのだといい刺激になった。」

N高等学校校長 奥平博一 から皆さんへ

N高等学校校長 奥平博一

「沖縄で実施するプレミアムスクーリングでは、参加した生徒全員が居場所を作ることができるスクーリング、そして職員自身も楽しむことができるスクーリングを心がけています。

実際に、スクーリングを経て、最初は一人だった生徒が友達もでき楽しく会話や活動に取り組んでいる姿を見れたことを嬉しく思います。また参加生徒の皆さんが自らスクーリングを盛り上げようとしていたことに感動しました。

生徒の皆さん。またN高校としてだけでなくてもいつでも沖縄へ来てください。そして、スクーリングを思い出してください。高校生の思い出は一生ものです。

保護者の皆様。沖縄スクーリング参加を応援頂いてありがとうございました。ぜひ、今後も様々な活動に挑戦させてあげてください。高校時代の経験は、貴重なものになるはずです。」