
N高では、生理痛やPMS(※)に悩まされている若者が多くいることを踏まえ、中高生のうちに「生理」について正しく知り、同年代の友人同士で語り合える場が必要だと考えています。
※PMSとは…月経前症候群のことで、月経開始の3~10日前から身体的・精神的に不調をきたすこと
昨年末に都内で開催したワークショップ(詳しくはこちらを参照)に続き、2回目の開催に向けて準備を進めてきましたが、コロナウイルス感染拡大防止のため、会場に集まってワークショップを開催することが困難になってしまいました。
そこで、2回目となる今回は、初めてオンラインでの開催に踏み切りました。前回と同様に、カラダやココロの悩みに寄り添うメディアを運営するランドリーボックス株式会社様(以下、ランドリーボックス)との共同企画で行いました。
N高では、外出自粛が求められる今だからこそ、“ネットの高校”の強みを活かし、通常授業のほか、あらゆる学校活動をオンラインで実現しています。当日はオンラインで参加できるということもあり、日本全国のみならず海外からの参加もあり、総勢50名ほどのN高生が集いました。
なお、今回のブログでは、当日の様子をイラストで再現しながらお伝えします。描いてくれたのはTA(ティーチング・アシスタント)として参加していた大久保さん。現場でのリアルな声を織り交ぜた素敵なイラストでわかりやすく表現してくれました。
第一部の産婦人科医、竹元葉先生の講義では、生理の仕組みや生理痛の原因、対処法などについてスライドを用いて学びました。
お話を聞いている間もチャット上では「初めて知った!」「私もこういう経験ある!」「これはどういうこと?」など共感する声や、質問が多数あがりました。そこで出た質問をもとに質疑応答に入り、参加者のさまざまな疑問に竹元先生が一つ一つ丁寧に回答してくださいました。
第二部のワークでは、自身の生理について「痛み」が強いのか、「精神」へのダメージが大きいのかなどを5段階でグラフ化しました。グループの中で比較しながら、生理による痛みや悩みは個々人によって異なるということを理解していきました。
そのまま振り返りに入り、今日学んだことを改めて書き出し、グループで共有します。グループで話すことで、「私も同じことを感じた」「大切だなと思っていたことを〇〇さんが言ってくれたので、改めて実感できた」「痛みの傾向が同じ人の対処法を参考に、自分も工夫してみようと思った」など、学びを深めることができました。
最後は、ランドリーボックスの西本さんから最新の生理用品についてご紹介いただき、「生理用品って紙ナプキンだけじゃないんだ」「いろいろ試して、自分に合う生理用品を見つけたい」と前向きな気持ちでワークショップを終えることができました。
参加した生徒の感想をご紹介します。
・自分だけかなと少し不安になっていたことが、今回のワークショップに参加して、同じことに悩んでいる方がたくさんいることを知り、安心しました
・改めて生理の正しい仕組みや、月経痛の原因などを知れて、生理についての理解が深まりました。また、同年代の人の悩みを聞ける機会はなかなかないので、いい経験になりました。婦人科に行くことに少し抵抗があったのですが、今回参加したことで抵抗がなくなり、身近に感じられるようになりました。特に生理の仕組みと、生理とは何かという根本を知れたことが良かったです
・生理と一言で言っても個人差が大きいのがわかりました
・痛みを我慢せずに、自分と自分の体を大切にしようと思えました
あまり大きな声で語られることの少ないテーマですが、正しい知識と頼れる場所や理解者を持つことが、女性にとってとても重要である「生理」。それも若いうちにしっかりと身につけておくことが大切であると考えます。
N高では、今後も生理や体について学び、深める機会を作っていければと思います。
※当日の詳しい様子については「ランドリーボックス」さんの記事もご参照ください。
「女子高生50名が産婦人科医に質問!N高コラボ「オンライン生理ワークショップ」開催」